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歯並びが悪いとは?

歯並びが悪いというと、一般的には前歯の見た目が凸凹いている、受け口や出っ歯になっているという状態を思い浮かべると思います。

凸凹の歯 出っ歯 受け口
凸凹の歯
出っ歯
受け口


見た目の悪さ、歯の磨きにくさに目が行きがちですが、それらは歯並びの悪さの悪影響の一部でしかありません。
このページでは、見落としがちな歯並びの悪さが原因となる身体への悪影響と、その改善法について説明したいと思います。

歯並びが身体に与える影響

1.審美障害
歯並びや骨格的な異常からくる見た目の障害です。人前で大きく口を開けて笑えないなど、心理的なストレスをかかえている人も多いのではないでしょうか。
歯並びが悪いと聞いて最初に思い描くのは、この審美障害かもしれません。

2.清掃性の悪さ
凸凹の歯の場合、きれいに並んだ歯列(歯並び)に比べ、歯ブラシの当て方やフロスのしにくさにより清掃性が悪くなる傾向にあります。
こういった方は、まず自分の歯のどの部分が磨き残しが多いのか、どうやって歯ブラシや歯間ブラシ、フロスを通したらよいのか、体で覚えることが大切です。
プロスペック歯垢染色液そのための良いツールとして染め出し液というものがあります。
歯医者さんでは誰もが経験したことがあると思います、汚れた個所が紫や赤く染まる液体です。
染め出し液は販売されており、自宅でも使用できます。何日か染め出しし、それをきれいにすることで自分の歯の清掃法を習得できるためオススメです。

3.歯の破折、ひび割れ
ここからは、見落としがちな悪影響について説明します。
歯の表面にはエナメル質という固い層があります。この層はダイヤモンドでないと削れないほど固く緻密ですが、噛み合わせた時に1本だけ先に強い力が加わってしまうと(早期接触)、歯の破折や、ひび割れが起きることがあります。
エナメルクラックと呼ばれ、このヒビの部分に細菌が侵入すると、歯磨きでは落とせずに虫歯が進行します。またヒビに入り込んだ細菌が歯茎に悪さをすると歯周病の進行が進行してしまいます。

歯と歯の間の汚れが原因で虫歯になる場合、接する2本とも虫歯になるのが当たり前のように思いますが、実際は片方しか虫歯になっていなかったという経験はないでしょうか。
それは、虫歯になった歯にはエナメルクラックが入っていたため、細菌が歯の内部まで容易に侵入し歯を溶かしたが、エナメルクラックのなかった歯には細菌が侵入せずに虫歯にならなかったと考えると納得がいきます。

4.顎関節症
顎関節症は歯並びが原因となって起こる疾患の代表のようなものです。
前述した早期接触がある場合、早期接触した位置では残りの歯が当たらないため、自然とその顎の位置を回避し上下の歯が一番しっくり噛める位置に顎を動かします。
逃避反射と呼ばれる、反射行動です。

ただ、この噛み合わせの位置は本来定められた顎の位置関係ではないため、顎を動かす筋肉や腱に歪みを生じます。
それが長期間続くと顎関節症の症状として表れてくるのです。

また、反対咬合といって上下の歯が入れ替わって噛んでいる場合(通常上下の歯は上の歯が外側、下の歯が内側に噛みあいます。)、下顎の動きが制限されるため、顎関節周囲に負担がかかり顎関節症を引き起こします。

顎関節症の詳しい解説はこちらを参照ください
歯科お役立ち情報 顎関節症

5.身体の歪み
上顎と下顎はそれぞれ上顎骨、下顎骨の2つの骨から成り立っています。
2つの骨はつながっておらず、下顎骨は筋肉や腱により上顎骨にぶら下がっている状態です。 耳からペットボトルが2つ釣り下がったイメージ

下顎骨の重さは1kg程と言われています。
左右のバランスが取れている場合左右の顎関節には500g、ペットボトル1本がぶら下がっているイメージです。

右の方が重たい重りが耳からぶら下がったイメージ早期接触や反対咬合などの歯並びによって、例えば常に右よりで噛んでいた場合、下顎の重心は右にずれてきます。
下顎の重心が右にずれると、体は歪みます。
右手だけに重いものをもっている場合でも、人間は真っ直ぐ立てます。
それは背骨や筋肉でバランスをとっているからです。

背骨が歪んだただ、その状態が長期間続くとどうでしょう。
身体は歪み、その歪みを補正している腰や肩、背骨には大きな負担となります。

これが原因で腰痛、肩こりが起こることも不思議ではありません。

6.口呼吸・開口

歯の並ぶスペースが小さい場合、顎が小さい場合と言った方がわかりやすいでしょうか、そういう方は口呼吸や口が常にポカンと開いた開口状態になることが多いです。

開口、顎のスペースが狭く舌が入りきらない歯列の内側には舌の入るスペースがあります。
そのスペースが小さいと舌の根元である舌根が、のどの奥に沈下した状態となります。
舌根が沈下すると空気の通り道である気道が閉塞し、鼻呼吸がしづらい状態となります。息がしづらいと空気を多く取り入れるため口呼吸となります。
また、口呼吸をしている人は口を開けた開口状態となります。
開口状態では、口腔内や喉が乾燥し、喉の粘膜に慢性炎症を起こします。

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