歯周病と誤嚥性肺炎の関係

長崎県諫早市の諫早ふじた歯科・矯正歯科 藤田です。

日本人の死因は、第1位がガン。2位が心疾患です。
2016年は第3位に肺炎でしたが。2018年では肺炎は第5位にランクされました。実はこの肺炎のほとんどが誤嚥性肺炎と言われています。
本来、食事や唾液などは口から食道に入りますが、それが誤って気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。食べ物や唾液を誤嚥して口腔内の細菌が気管から肺に入り炎症を起こしたのが、誤嚥性肺炎と言います。

普段は何気なく飲み込んで食道に入りますが、高齢になると飲み込む時に使う筋力が低下し、誤嚥の発生が多くなります。ここで注目すべきことは、亡くなった多くの方から歯周病の原因菌が検出されていることです。これは口腔ケアが不十分で、歯周病菌が増加した状態で誤嚥が起こると、肺炎を起こしやすくなることを示唆しています。

高齢になると、「老嚥」といって嚥下がうまくいかない方が多くなります。これは「オーラルフレイル」といって、
咀嚼機能、舌運動、嚥下機能などの口腔機能が低下した状態のことを言います。
このオーラルフレイルへの対応が、我々歯科医療関係者にとって近年とても重要になってきています。

まだまだ健康な高齢者は良いのですが、施設や居宅などで歯科医院に来院できない高齢者の方も多くおられます。そういう方へ歯科治療を行うのが、歯科訪問診療です。近年、日本政府は歯科訪問診療を増やす方向で政策を進めています。
そのため訪問歯科診療が増え、オーラルフレイルへの取り組みを行い、歯科医師や歯科衛生士の口腔ケアや、摂食嚥下リハビリテーションが積極的に行われてきています。

最初に書きましたが、肺炎が死因の3位から5位へ落ちたのは、そうした在宅歯科訪問診療で誤嚥性肺炎への取り組みが
功を奏したからではないかと思います。
しかし、まだまだ普及しているとは言えないので、これからますます摂食機能リハビリテーションを在宅や施設などで行い、誤嚥性肺炎を減少するように努力していこうと思います。

 

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科
理事長 藤田浩一