コロナウイルス抗体検査について

長崎県諫早市の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です。
最近コロナウイルスに対する抗体検査の報告がいろいろなところから上がってきています。

長崎県では佐世保市の長崎国際大学にて教職員69名の抗体検査の報告で陽性率0パーセントとの報告がありました。同大学では検査結果を踏まえ、今後の第2波での被害が深刻化する可能性があると指摘しました。

厚生労働省は東京、大阪。宮城で抗体検査を実施し、以下のように抗体保有率を発表しました。

抗体保有率(%)対象者報告に基づく感染率(%)感染者率(人)
東京0.119710.0385236
大阪0.1729700.021783
宮城0.0330090.00488

いずれの都府県でも報告に基づく感染率を上回っております。
また、ソフトバンクグループは、6月9日にソフトバンクグループ社員や全国の医療機関539施設の医療従事者5850を含む44066人を対象とした抗体検査を実施した結果、全体の0.43%(191名)が抗体検査陽性と判断された。
医療従事者の陽性率は1.79%であった。医療従事者は一般の方と比較してCOVID-19に対する抗体保有率が高いことを報告しました。
(出典 :ソフトバンクグループ資料 「抗体検査結果速報値等について」)

長崎 諫早市 諫早ふじた歯科・矯正歯科 新型コロナウィルスの現状

医療従事者の中で陽性率が高かった職種順に
1、受付・事務など  2.0% (1329人中、27名)
2、医師       1.9% (659人中、13名)
3、看護師など    1.7 % (1218名中、21名)
4、歯科助手     0.9 % ( 326名中、 3名)
5、歯科医師     0.7 % (402名中、 3名)

この結果に関して国立国際医療研究センター理事長特任補佐の大曲貴夫医師は、次のようにコメントした。
(以下、大曲氏医師のコメント)


これは驚くべきデータだ。歯科と口腔外科の業界では、この感染症が出てきた時に、ものすごく危機感がありました。

というのもお口をあけて処置をするということは、その口の中から出てくる飛沫や、いわゆるエアロゾルを浴びることだと。だから感染するリスクが高いのではないかと非常に心配されていたのですが、実際に抗体検査結果を見てみると、こういう傾向なのですね。おそらく(歯科医療従事者の陽性率は)高いのではないかと予想されていた専門の先生方が多いのではないかと思います。そういう意味で驚きがありました。

これを受けてどう説明できるかを考える上で、歯科と口腔外科がどういう感染対策をされてきたかとか。あるいはCOVID-19の期間においてどういう患者さんを診られていたかなどを、もう少し深堀してみてみたいなと思います。(大曲医師談)


ここから私 藤田の意見
この件に関しまして、歯科医師である私、藤田は正直驚きました。でも冷静になって考えると、歯科ではスタンダードプリコーションと言って、すべての方が何かの感染を持っているという考えで、どんな方にも、どんな症例にも感染対策をしっかりやっています。

それを普段からコロナの問題が起こる前から行っているのです。たとえば患者さんごとの器具の徹底滅菌とかマスク、ゴム手袋、ゴーグルの使用などです。特別意識せずとも感染防御ができているため、歯科医師の抗体保有率が医療従事者の中でも抗体保有率が低かったと推測できるのです。

この抗体検査に関しましては、すごく興味ありますので医療法人夢昂会グループでも実施していきたいと思います。

Covid-19 抗体検査について

長崎県諫早市の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科ではコロナウイルス covid19の抗体検査をしましたので、ここに報告いたします。
上記で、抗体保有率は政府が発表する 感染者数を基にした感染率を大幅に上回っています。この結果を踏まえ、医療法人夢昂会グループでも抗体検査をすべきだと思い、実施しました。
今回(6月25日)検査 は、諫早ふじた歯科・矯正歯科 21名、諫早駅前歯科7名 総勢 28 名での検査でした。
検査の目的、意義は以下の通りです。
現状を知りたい
陰性なら感染していなかったと喜べる
陽性でも、免疫ができているので喜ばしい
以上のように、陰性陽性どちらであっても、新型コロナウイルスに対する、安心を得るための検査となります

検査の試薬は、SD BIOSENSOR社の「STANDARD Q COVID-19 IgM/IgG Duo」です。
こちらはPCR法との比較試験で新型コロナウイルス感染10日後には感度95.7%特異度96.7%を示しています。
※ IgMは感染の初期段階(約7日間以内)で生成されます。
※ IgGは感染後(感染して1週間後から上昇、数年の間持続)に血液中に生成されます。
つまりIgMは最近の感染、IgGは過去の感染の有無を意味します。

長崎 諫早市 諫早ふじた歯科・矯正歯科 新型コロナウィルスの現状

使用方法としては以下のようになります。

長崎 諫早市 諫早ふじた歯科・矯正歯科 新型コロナウィルスの現状

さて結果としては全てのスタッフが陰性でした。
いずれのスタッフも、新型コロナウイルス(Covid-19)感染しておりませんでした。
今後、流行の第2波が来ると予想されていますので、今後ともますます十分に感染対策を行って日々の安心、安全の歯科診療に邁進したいと思います。