歯科用語や治療法に対する知識を多くの方に

みなさんこんにちは、長崎県諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科で勤務してます蒲生です。
今回HP内に新たに気になる歯の情報を作ることにしました。歯科用語や治療法、口腔や歯に対する知識を多くの方に知って頂くために考えたものです。

これから定期的に更新していきますので、「歯医者さんでこう言われたけど、どういう意味だろう?虫歯の治療や神経の治療をすることになったのだけれど実際どんな治療になるのだろう?」といった疑問を解決する一助になればと思います。

口内炎を予防する4つの方法・口内炎の治療法

口内炎は舌や粘膜、歯茎など口の中の色々なところに起きる疾患です。 今回はその口内炎を予防する方法を4つのポイントに分けて紹介します。
口内炎の原因
まず、予防法の前に口内炎の原因についてお話します。 私たちは食事中や会話中に気づかない内に口の中を傷つけてしまっています。 それは硬い食べ物や歯の尖った部分や、入れ歯のバネなどの影響で起きます。その傷に口の中の細菌が感染してしまうと「口内炎」の状態になってしまうのです。 この事を理解すると予防法も見えてきます。
口内炎を予防する4つのポイント
ポイント①
どこに口内炎ができやすいか確認しましょう。口内炎のできる場所というのは予防する上で非常に重要になってきます。 同じ所に定期的にできる場合は、局所的な問題があることが多いです。 局所的な問題というのは、歯が尖っている、歯石が付いている、歯が傾斜している、入れ歯が欠けて鋭利になっている、虫歯があってそこに汚れがつきやすいなどです。 口内炎ができる場所が決まった箇所ではなく、口の中に多発する場合は、症候群や免疫不全などの全身的な問題が関与している場合があります。 心当たりがある方は血液検査など異常がないか医科で調べてもらいましょう。
ポイント②
口内炎は細菌の感染によって起こります。そのため口の中が汚れていたり、歯石や磨き残しがいっぱい付いた状態では口内炎が起こりやすくなってしまいます。 虫歯や歯周病の予防と同様、口内炎に対しても、きちんとしたブラッシング、定期的な歯石の除去は有効となります。 また、イソジンなどの含漱剤(うがい薬)も補助的な役割としてオススメです。あくまで含漱剤は補助的な役割なのでブラッシング後に使うようにしてください。 すごく当たり前の事ですが、口の中の疾患に対して口腔内を清潔に保つというのは、1番有効で重要な予防法となります。口内炎が頻発する方は、まず日々の歯磨きを見直してみましょう。
ポイント③
しっかり栄養をとり、体調を管理に気をつけましょう。どうしても疲れたり、体調が崩れた時などは口内炎も起こりやすくなってしまいます。口内炎も風邪のような感染症の一種と言えるからです。 元気な時、健康な時は自分の免疫力で抑えられているものも、体調を崩すと症状として出てきやすくなります。体調管理を行うことは言うまでもなく、口内炎のみならず、いろんな病気の予防につながります。 また、ビタミン不足も口内炎が多発する原因になります。 体内にあるビタミンは飲酒、喫煙、ストレスなどで大量に消費されます。 ビタミンが含まれる食材・・・レバー、納豆、海藻類、バナナ、マグロなど 日頃からバランスよく栄養を摂ることを意識しましょう。
ポイント④
口内炎になる原因がないか歯医者でチェックしましょう。ポイント1でお話したように、口内炎には歯や入れ歯の問題など局所的な原因によるものもあります。 歯並びが悪く歯が内側に傾いているような場合は歯の山の部分が舌に当たり口内炎が起きやすかったり、八重歯になっている場合唇の裏の部分に口内炎ができやすくなります。矯正治療を行い、歯並びを改善することは非常に有効だと思います。 また、歯石やプラーク(磨き残し)も口内炎の局所的な原因になることがありますのでこちらもチェック・除去することが予防につながります。
口内炎の治療法
1. ステロイド軟膏の塗布 2. レーザー治療 レーザーを口内炎のできた患部に照射することで疼痛の緩和・治癒の促進・刺激の遮断といった効果を得ることができます。 通常無麻酔で行うため痛みは感じません。ただし、舌の広範囲にできている場合はレーザー照射により味覚の異常・鈍麻を起こすリスクがあるため、使用は避けています。

親不知の抜歯について

親不知について
親不知とは前から数えて8番目、最も奥に生えてくる歯です。 親不知は20歳前後に生えてくる歯で人によっては生えてこなかったり、もともとないこともあります。
親不知を抜歯する理由
親不知は位置的や生え方によって歯磨きをきちんと行う事が不可能なことが多々あります。 特に親不知がななめに生えたり、頭が少し出ているような生え方だと汚れは一層たまりやすくなります。そのような場合、虫歯や歯周病になる可能性が高く、手前の健康な歯まで悪くしてしまう恐れがあるため早めの抜歯をおすすめします。
抜歯前の検査
親不知の抜歯のためにはレントゲンの検査が必要です。 特に下の顎に生えている親不知は顎の骨の中にある神経や血管の集まり(下顎管)に近いことがあるため場合によってはCT撮影が必要になります。
抜歯の流れ
1. 注射時の痛みを和らげるために、歯肉の表面に表面麻酔を置きます。 2. 注射麻酔を行います。抜歯中に痛みがあるときは麻酔を追加します。 3. 抜歯をします。歯が完全に出てきていない時は歯の周りに歯肉や骨があるため、メスなどの器具を使用して抜歯できる状態にします。 4. 抜歯にかかる時間は30分間~1時間程度で歯の生え方によって異なります。 5. 抜歯後洗浄し縫合します。糸は1週間後にとります。
抜歯後の注意事項
抜歯後に痛み・腫れがでることがあります。 処方された痛み止め、腫れ止めのお薬をのんでください。抜歯後当日は運動・飲酒・お風呂は控えてください。シャワーは構いません。 皮下出血(青あざ)がでることがあります。 うがいはしすぎないでください。血のかさぶたがとれると傷のなおりが悪くなります。

前歯のダイレクトボンディング治療って何?

ダイレクトボンディングとはCR(コンポジットレジン)を虫歯で削った部分や歯の破折した部分に接着させ、歯の形を修復する治療法です。歯の形を復元する修復法の一種で主に前歯部に行われる治療法です。 開業医であればこの治療をしない日はないのではないかというくらい一般的に多く行われているものです。 今回、治療の流れや利点などまとめてご紹介します。
治療の流れ
1. 虫歯で汚染された部分を削り取ります。(必要に応じ局所麻酔を使用。) 2. エッチングの塗布(歯の表面に入り込んだ切削片や汚染物質を酸により取り除きます。) 3. プライマーの塗布(歯の表面のコラーゲン配列を整えます。) 4. ボンディング(歯の表面に樹脂含浸層という歯とレジンの接着層を形成します。) 5. レジンを歯に盛り足します。 6. 形態を整え表面を研磨し終了。
利点
・虫歯になっている部位のみ削るため、歯の削る量を最小限にとどめることができる。 ・白い材料なので審美的。 ・1回の治療で虫歯除去と修復まで終えることができる。
欠点
・金属やセラミックより強度が弱い。 ・長期的にみると2次カリエスのリスクがある。 ・経年的にレジン部分が変色してくる。
適応
・小~中程度の虫歯 ・前歯の破折 ・歯の摩耗 ・くさび状欠損 ・奥歯の咬合面の虫歯

保険のダイレクトボンディング
自費のダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングには保険適用のものと自由診療(自費)の治療が両方存在します。 これは、同じCRという材質でも種類が多くあり、保険で認められるCRと認められないCRがあるからです。 では、保険のCRと自費のCRの違いとは?

保険のCRはプラスティックのような材質です。吸水しやすくそのため変色や劣化の原因になります。また色調の種類も少なく(3種類ほどが一般的)自身の歯を全く同じように修復することは難しいです。 カローレシステムこの点を改善したものが自費のCRです。

色調の種類は20種類以上あり、歯のどの部分に詰めるかによって細かく分かれています。歯の色は白と言っても、白にも黄色みがかった白、青白い白、セラミックのような真っ白と個人によって大きく違います。

また、歯にはエナメル質・象牙質・表面の透明な層が存在し、1本の歯の中でも数種類の色調が混在しています。エナメル質ひとつとっても人により色が異なるのです。

自費のCRはほぼその種類に対応することが可能です。
諫早ふじた歯科・矯正歯科で使用しているには30種類色調があります。

また強度や研磨性、審美性の向上のため保険適用のCRには入っていないセラミックの粒子が含まれています。 これにより経年的な変色を抑えることができます。(変色しないというわけではないですが変色しにくくなっています。)
長崎 諫早市 諫早ふじた歯科・矯正歯科 保険のダイレクトボンディング 自費のダイレクトボンディング
諫早ふじた歯科・矯正歯科での治療例
長崎 諫早市 諫早ふじた歯科・矯正歯科 諫早ふじた歯科・矯正歯科での治療例
主訴
転んで右上の前歯がかけた。
治療法
神経の残っている歯であったこと、噛み合わせの強さや歯軋り食いしばりの形跡もないことからダイレクトボンディングでの治療を選択しました。
治療材料
カローレ(自由診療) 左上の前歯の切端部分と隣接面には以前治療された保険のCRが充填されています。 保険のCRと自費のCRの審美的な差がお分かり頂けると思います。
長崎 諫早市 諫早ふじた歯科・矯正歯科 カローレ(自由診療)
主訴
右下の歯がしみる。
治療法
大臼歯という奥歯の虫歯によりしみが出ていました。 咬む力の負担が一番かかる部位ではありますが、咬頭を保存できたためダイレクトボンディング治療を選択。強度のあるカローレを使用し、歯の隆線や溝を審美的に回復しています。
治療材料
カローレ(自由診療)

歯の神経の治療

みなさんこんにちは、長崎県諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
今回は歯の神経の治療について説明します。

虫歯が大きく神経に炎症が起きてしまった場合、神経をとる処置が必要になります。
歯の神経(歯髄)は歯の栄養源になっており、神経をとることで歯は脆くなってしまいます。

しかし、感染した神経・炎症を起こした神経を放置しておくと痛みがひどく出たり、頬っぺたまで腫れることがあります。
ひどい場合は熱も出て点滴で入院が必要になる場合もあります。

そのためとらないといけない神経はとっておかないといけないのです。
神経をとる治療を抜髄(ばつずい)処置と言います。
抜髄治療の流れ
1表面麻酔を塗る。
2処置する歯に局所麻酔を行う。
3虫歯の部分をすべて削り取る(タービンなどの切削器具使用)
4歯の神経を除去していく(リーマーやファイルと呼ばれる細い針のような器具を使います)。
5神経の入っていた管(以下、根管と呼びます)を洗浄し消毒する。
6根管内を乾燥させる。(この時根管内にエアーを強圧でかけると気腫を起こす危険性があるので綿栓で乾燥させる)
7綿栓に薬剤を付け根管内に入れ仮のフタをする。
8痛みなどの症状がなく、根管内がきれいであれば最終的な詰め物を根管内に充填します。(だいたいはガッタパーチャポイントと呼ばれる材料を詰 めます。)
9その後歯に土台(コア)を立て、被せ物または詰め物を行い終了です。

以前歯の種類による神経の本数について書きましたが、前歯と奥歯では構造が全く違い、神経の治療の難易度も違います。
まっすぐな根管であれば比較的短時間に処置できますが、湾曲した根管や根管が細くなっている場合などは処置に時間がかかってしまいます。
注意点
・神経の治療中の歯は脆くなっているため硬いものを噛むと、根が割れたり、痛みが出る原因になります。
・治療途中で放置すると再度虫歯菌に感染し、残せた歯も抜かないといけなくなることもあります。
・痛みがなくなった所が神経の治療終了ではありません、きちんとした歯が入るまでしっかり治療を受けましょう。

歯科治療で使う詰め物の種類

みなさんこんにちは、長崎県諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科です

虫歯の治療法にいくつか種類があるのをご存知でしょうか?
虫歯と一言で表しても小さな虫歯、大きな虫歯では処置方法が違ってきます。
進行度の分類については気になる歯の情報vol.6「虫歯の進行度」を参考にしてください。

C1~C2の虫歯では、一般的に詰め物の治療を行います。
(※虫歯で欠けている範囲が広い場合はC2でも被せ物の治療になることもあります。)

詰め物の治療は主にCR治療、In治療に分けられます。
CR治療
コンポシットレジン(CR)を使った治療法です。
CRとは光で固まるプラスティックのような材料になります。
治療法
・麻酔をしてから虫歯を削り取る。
・CRを詰めて形を整える。
・光照射器を使って光を当てる。
・CRが固まったら再度形を整えて研磨し終了
利点
・一日で終了する。
・見た目も白いので比較的きれい。
・虫歯以外削らないので削る範囲を最小限に留めることができる。
欠点
・口の中で全て行うので、歯と歯の間では形を整えることが難しい。
・CRが固まる際、重合収縮が起こり、歯と詰め物の間にわずかに隙間ができる。
・経年的な変化として摩耗、変色する
In治療
インレーと呼ばれる模型上で作る詰め物を使った治療法です。
インレーにも材質の違いでいくつか種類があります。
保険治療では金銀パラジウム合金という金属が使用されます。
治療法
1日目

麻酔をしてから虫歯を削り取る。
Inの形態に削る。
印象材と呼ばれる粘土のようなもので型どりをする。
仮のふたをする。
ここまでで一日目の治療終了です。
技工所で模型を作り、模型上でInを作製します。

2日目

口の中にInを合わせ調整する。
セメント(歯科用の接着剤)で歯に接着する。
はみ出たセメントをきれいに取ったら終了。
利点
・模型上で作るので微調整できる。
・歯の形態を作る事が容易にできる
・CRに比べ2次カリエスになりにくい。
欠点
・金属アレルギーの人には使用できない。
・歯と硬さや膨張率が違う。
・色が金属色。
ここに挙げた欠点は保険治療で行った場合です。
Inには沢山種類があります。

歯の神経の治療

みなさんこんにちは、長崎県諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
今回は歯の神経の治療について説明します。

虫歯が大きく神経に炎症が起きてしまった場合、神経をとる処置が必要になります。
歯の神経(歯髄)は歯の栄養源になっており、神経をとることで歯は脆くなってしまいます。

しかし、感染した神経・炎症を起こした神経を放置しておくと痛みがひどく出たり、頬っぺたまで腫れることがあります。
ひどい場合は熱も出て点滴で入院が必要になる場合もあります。

そのためとらないといけない神経はとっておかないといけないのです。 神経をとる治療を抜髄(ばつずい)処置と言います。
抜髄治療の流れ
1表面麻酔を塗る。
2処置する歯に局所麻酔を行う。
3虫歯の部分をすべて削り取る(タービンなどの切削器具使用)
4歯の神経を除去していく(リーマーやファイルと呼ばれる細い針のような器具を使います)。
5神経の入っていた管(以下、根管と呼びます)を洗浄し消毒する。
6根管内を乾燥させる。(この時根管内にエアーを強圧でかけると気腫を起こす危険性があるので綿栓で乾燥させる)
7綿栓に薬剤を付け根管内に入れ仮のフタをする。
8痛みなどの症状がなく、根管内がきれいであれば最終的な詰め物を根管内に充填します。(だいたいはガッタパーチャポイントと呼ばれる材料を詰 めます。)
8その後歯に土台(コア)を立て、被せ物または詰め物を行い終了です。

以前歯の種類による神経の本数について書きましたが、前歯と奥歯では構造が全く違い、神経の治療の難易度も違います。
まっすぐな根管であれば比較的短時間に処置できますが、湾曲した根管や根管が細くなっている場合などは処置に時間がかかってしまいます。
注意点
・神経の治療中の歯は脆くなっているため硬いものを噛むと、根が割れたり、痛みが出る原因になります。
・治療途中で放置すると再度虫歯菌に感染し、残せた歯も抜かないといけなくなることもあります。
・痛みがなくなった所が神経の治療終了ではありません、きちんとした歯が入るまでしっかり治療を受けましょう。

歯の神経

みなさんこんにちは、長崎県諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
歯の神経についてお話します。

歯には一本一本神経が通っています。
歯がしみたり虫歯で痛くなるのもこの神経があるためです。
専門用語では「歯髄(しずい)」と呼びます。

歯の頭の部分(口を開けて見える白い歯の部分)を歯冠(しかん)、歯茎の中で顎の骨に埋まっている部分を歯根(しこん)と言います。
歯根の中には根管(こんかん)という管が通っており、歯髄は根管の中に入っています。
歯の種類により歯根の数、根管の数は異なります。
人により同じ歯種でも歯根や根管の数が違うこともあります。
個人差なので一般的な数と違っても問題はありません。

歯種別の歯根の数、根管の数をまとめてみます。(一般的な数です。)
歯種
歯根の数
根管の数
上顎中切歯・側切歯
上顎犬歯
上顎第一小臼歯
上顎第二小臼歯
上顎第一大臼歯4(近心頬側根に2根管)
上顎第二大臼歯
下顎中切歯・側切歯
下顎犬歯
下顎第一小臼歯
下顎第二小臼歯
下顎第一大臼歯3(近心根が2根管)
下顎第二大臼歯3(近心根が2根管)
ここでは一般的な数をまとめていますが歯根の形態は複雑で人により、同じ人でも左右の歯で違いがあったりします。
形態が複雑であるからこそ、歯の根の治療は歯科治療の中でも難易度の高い部類に入ります。

歯根が1本、根管が1根管だからといっても治療が簡単というわけではありません。
その根管が細くなっていたり、湾曲が強くなっていると(すごく根がカーブしていたりすると)治療の難易度はグッと上がります。

神経の治療・歯の根の治療をする上で歯根の形態や根管の数を正確に把握することはとても重要です。
視診では確認できない根管もCTやマイクロスコープを併用することでより詳しく調べることができます。

虫歯の進行度

みなさんこんにちは、長崎県諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
虫歯と言っても歯に小さな穴があいた状態から、ほとんど歯の部分が欠けてなくなってしった状態まで様々です。

歯医者では虫歯の進行度によって呼び方が決まっています。
学校や歯科医院で歯科検診を受けた時、「シャー」とか「シー」とか「マル」「バツ」など言いながら歯医者さんはチェックしていると思います。

これは何をしているのかというと、健康な歯(斜線のシャーです。)、虫歯の歯(C)、治療済みの歯(〇)、抜いてしまった歯(×)などを記号を 使って整理しているのです。
歯科医院で働いている人にとっては常識ですが一般にはまだあまり知られいないかもしれません。

虫歯の記号はC(シー)です。
虫歯の進行度によって、C1〜C4に分類されます。
C1:エナメル質に限局した虫歯歯の表面のエナメル質にのみ虫歯菌が入り込んでいる状態で軽度の虫歯です。 エナメル質は硬く刺激が伝わりにくいので自覚症状はない場合が多いです。 【治療法】・・・・削って詰める(麻酔しなくても治療できることもある)
C2:象牙質まで進行した虫歯エナメル質を超えて象牙質まで進行してしまった虫歯です。 象牙質はエナメル質に比べ柔らかく虫歯菌によって容易に溶かされます。 自覚症状として冷たいものや甘いものを食べたり飲んだりするとしみるということが出てきます。 【治療法】・・・・削って詰める(麻酔必要)
C3:虫歯菌が歯の神経まで達した虫歯歯の中心にある神経まで虫歯菌が進行してしまった虫歯です。 自覚症状として自発痛(ズキズキ痛い)や咬合痛(噛むと痛い)、ひどくしみるなどが出てきます。 【治療法】・・・・歯の神経の治療神経を極力残すための治療法としてドックスベストセメント治療などもあります。
C4:歯のほとんどが崩壊している虫歯歯の歯冠部(口の中に見えている部分)が虫歯によりほとんど溶かされた状態です。 進行度としては一番重度な虫歯です。 抜歯の適応になります。 【治療法】・・・・抜歯
CO:初期虫歯歯の表面が脱灰(表面が少し溶けて弱くなる)している状態です。 しっかりと管理しフッ素などを使用すれば削って詰める必要はありません。 歯の表面に白い斑点ができたような歯のことです。 【治療法】・・・・治療は必要ありませんがシーラントやフッ素塗布など予防処置は行ったほうがよい。
虫歯は進行度により治療内容や適応が変わってきます。 もちろん進行度が低い場合の方が簡単な処置で済みます。 穴があいている状態や経度の虫歯でも進行すると抜歯の可能性もでてきますので気を付けましょう。

歯の構造

みなさんこんにちは、長崎県諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科です。 今回は歯の構造について説明します。 歯は前歯や奥歯など種類によって特徴のある形をしています。 前歯・・・食べ物を噛みきる為薄く尖っています。 奥歯・・・食べ物をすり潰すため臼状の形になっています。 役割により形も違い、歯の大きさにより根の本数も変わってきます。 一般的に、
中切歯、側切歯、犬歯1根(上下顎とも)
小臼歯上顎 2本
下顎 1本
大臼歯上顎 3本
下顎 2本
となっています。

必ずこの本数というわけではなく、下顎の小臼歯でも2本根がある人もいれば大臼歯で根が1本という人もいます。
個人差があり、根の本数が少ないからといって、その歯の寿命が短いとは限りません。

形や本数は個人差がありますが、構造はほぼどの歯も同じになっています。
歯の構造
①エナメル質
歯の表面の硬く白い部分です。健康なエナメル質は硬く、削る時はダイアモンドの粒子のついたバーを用います。歯冠部に存在し、歯根部には見られません。
②象牙質
エナメル質の一層下にある部分です。色は黄色く、エナメル質に比べ軟らかくなっています。そのため、虫歯が一度エナメル質を破壊し象牙質に進行すると、容易に溶かされます。見た目ではあまり欠けていないけど中で虫歯が広がっていることがあるのはこのためです。
③セメント質
歯根部の表層を覆う部分です。薄くレントゲンなどで象牙質と見分けることはできません。
④歯髄
歯の神経と言われる部分です。血液も通っており、歯に栄養を与える役割があります。 おおまかにいうと歯はこういった構造に分けられます。

乳歯と永久歯の交換時期

みなさんこんにちは、長崎県諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科です。 人間の歯はまず乳歯が生え、その後永久歯に生え変わります。 では、どの時期にどの乳歯が抜けるのか、永久歯の生える時期は? 少しまとめてみたいと思います。
乳歯の抜ける時期
乳中切歯・側切歯真ん中から4本の歯は6歳過ぎに抜けてしまうことが多いです。だいたい小学校に上がる頃かその前に抜けてしまいます。
乳犬歯乳歯の糸切り歯です。これはだいたい9歳~10歳、小学3年生くらいに抜けます。
乳臼歯(2種類)乳歯の奥から2本の歯です、前歯と違って立体的で大きな歯です。 これは10歳から12歳くらい、小学4・5年生の時に抜けることが多いです。
永久歯の生える時期
中切歯真ん中の歯です。 小学校に上がる頃、またはその前に生えてきます。
側切歯真ん中から2番目の歯です。 小学校1・2年生の頃に生えます。
犬歯糸切り歯のことです。 上下で時期は違いますが、小学校の3年生か4年生頃に生えます。
小臼歯(2本)真ん中から4番目と5番目の歯です。 小学校の4・5年生で生えてきます。
第一大臼歯永久歯の中で一番早くに生える歯です。 これより前の歯は乳歯が抜けてその下から永久歯が生えてきます。 この第一大臼歯は交換する乳歯はなく、乳歯列の一番後ろの歯茎を破り出てきます。 6歳臼歯と呼ばれ、その名の通り6歳頃に生えてきます。
第二大臼歯永久歯の中でも一番最後に生える歯です。(親知らずは除く) 12歳臼歯とも呼ばれ、小学6年生から中学校に上がる頃に生えます。
第三大臼歯一般的には親知らずと呼ばれる歯です。 この歯は生える人も生えない人もいて生える時期も個人差が非常に大きいですが、だいたい20歳くらいに生えることが多い印象です。
歯の交換はかなり個人差が大きくなっています。 中学生になっても永久歯が生え揃っていない人も多く見かけます。 なかには永久歯や乳歯の一部がもともとない人もいます。先天欠如と言われるものです。 永久歯の数はレントゲンで確認可能です。

乳歯について

こんにちは、長崎県諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
今回は、乳歯について説明します。

乳歯は全部合わせて20本です。上下左右で対になっていますので、5種類の歯に分けることができます。乳歯にはそれぞれ名前がつけられています。、中心側から順に、乳中切歯、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯と呼ばれています。このうち、乳犬歯までの3本が前歯の形になっていて、残りの2つの乳臼歯が奥歯になっています。

生える順番については、前回詳しく述べていますので省略します。

乳歯は、永久歯に比べるとエナメル質、すなわち歯で一番かたい部位が薄いので虫歯になりやすいです。
虫歯になったからといって、次に大人の歯が生えてくるので抜いてしまえばいいという人もいますが、早い段階で抜くと歯並びなどに悪影響がでます。

虫歯になるような乳歯を1本でも少なくできるように、日頃の歯磨きを頑張りましょう。
また、しっかりお子さんが歯ブラシを使えるようになるまで、仕上げ磨きをキチンとしてあげましょう。

乳歯の生える順番

みなさんこんにちは、長崎県諫早市の歯医者諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
今回は歯の生える順番について説明します。

まず人間の歯で一番に生えるのは下の前歯です。
生後半年頃には生え始めます。
その後上の前歯が生えてきます。
前歯は1歳ごろには上下4本づつ生え揃います。
1歳半までの間に前歯から一本飛ばして奥歯が生えてきます。
真ん中から3番目の歯は犬歯と呼ばれ2歳頃まで生えます。
1本飛ばしなのでしばらく隙間ができますが、全く心配ありません。
最後に1番後ろの奥歯が生えて乳歯は全部生え揃います。
だいたい2歳半くらいが目安です。

生える順番や時期は当然個人差があります。
特に乳幼児期の成長は個人差が大きいため、周りの子に遅れていてもあまりあせらず、ゆっくり待ってください。

生まれたばかりの乳児には虫歯菌は定着していません。
ただし歯が生える頃にお母さんや、お父さんなどの虫歯菌が感染してしまいます。
虫歯は感染症なので大人の使った箸でご飯を食べさせたり、同じコップで水を飲んでも感染する可能性はあります。

完全に防ぐことは難しいので、1本目の前歯が生えてきたその日から、しっかりと歯磨きをしてあげることをオススメします。

永久歯の種類と本数

第一回目は「永久歯の種類と本数」についてです。

人間の永久歯は健常な人で上下左右合わせて28本になります。(親知らずは含みません)
ちょうど顔の真ん中で左右に分けられます。

歯の種類により名前も決まっています、一番中心の歯を「中切歯」(一番目立つ前歯のことです。)、その横の歯を「側切歯」、中心から3番目の歯を「犬歯」と呼びます。

この3本がいわゆる前歯部です。それより後方の歯は臼歯と呼ばれ、前歯部が食べ物を噛みきるため薄い形状なのに対し、臼歯は食べ物をすり潰すため立体的な形状になっています。

臼歯にも2種類存在し、前の2本を「小臼歯」と呼びます。後方の2本を「大臼歯」と呼び咬合の要になっています。

まとめると、中心から「中切歯」1本、「側切歯」1本、「犬歯」1本、「小臼歯」2本、「大臼歯」2本の7本の歯が上下左右に4組存在します。

7×4=28本になるわけです。
長崎 諫早市 諫早ふじた歯科・矯正歯科 永久歯の種類と本数