顎関節症とは

口を開くと耳の穴の前にある顎関節や顎の筋肉が痛い、大きく口を開けられない、口を開けたり閉めたりすると顎関節に音がする、というような症状がある場合は顎関節症かもしれません。 顎関節症は非常に症例が多く、50%の人が一生の間に一度は経験するといわれています。

症状は様々で痛みはなく音だけである場合もありますし、激しく痛みを伴う場合もあります。 基本的には、痛みがなく音しか出ない場合は手術する必要はないと言われています。

そのため顎関節症の症状があったとしても、痛みがあったり口が開けにくいといった症状が一時的な場合は治療の必要はない場合が多いです。

実際に顎関節症による口の開けにくさや筋肉の痛みなどで治療が必要な人は、顎関節症の症状を自覚した人の5%程度しかありません。 基本的顎関節症は女性の患者が多く、年齢は10代後半から増加し、 20代から30代の間で最大になります。 40代を過ぎると顎関節症で来院される患者様は少なくなります。

長崎 諫早市 ふじた歯科 顎関節症、噛み合わせ

顎関節症の診断方法

前述しましたが、顎関節症は顎関節や筋肉の痛みや口の開けにくさや顎関節の音などの一つの症状がある場合顎関節症と診断します。

基本的には顎関節症の症状がどのようにいつから始まったかヒアリングし、顎関節や口の中、筋肉など必要に応じて CT や X 線撮影などを使って骨に異常がないかどうか調べます。 骨以外の関節構造や筋肉については、MRIで調べる場合もあります。

また顎関節症で伴う口の開けにくさや痛みは、親知らず周辺の炎症やその他の病気で出ている可能性もあるので、顎の痛みや顎の音があるからといって直ちに顎関節症と診断するわけではありません。

顎関節症の原因

顎関節症の原因は、昔は噛み合わせの悪さが引き起こすと言われていました 今でもインターネットの検索などで調べてみると、噛み合わせが原因だという意見がたくさん出てきます。

しかし噛み合わせの悪さが顎関節症を引き起こすなら、先進国に比べて歯医者がそこまで普及していない発展途上国には顎関節症の方がたくさんいるはずです。 歯科の国際学会に出席してもそのような話はありません。

では顎関節症の原因は何なのかと聞かれると、原因はたくさんあり、たった一つと断言すること出来ないのです。 現在世界的に認められている顎関節症の原因は多因子病因説です。

関節や筋肉に負担のかかる原因は様々ですので、いろんな要因がタイミングよく集まり、蓋が重なって、顎関節に症状がでるという考え方です。 顎関節症は一つ一つの小さな原因が集まり症状を引き起こすというわけです。

そもそも人が持っている顎を動かす筋肉や顎関節には構造的に弱点があります。 顎関節の構造が感情であれば大きな負担にも耐えれるでしょうが、弱い場合には症状が出やすくなるだけです。

もちろん噛み合わせの悪さも、顎関節症を引き起こす一つの要因ではありますが、噛み合わせの悪さだけが額関節症を引き起こすケースは非常に少ないと考えられます。 他に顎関節症が引き起こるきっかけとしては外傷があります。

転んで顎をぶつけて顎関節を傷つけてしまいそれが原因で顎関節症になる場合もあります。 肉体的な原因以外にも、ストレスから筋肉の緊張が継続してしまい痛みが生じる場合もあります。

顎関節症はこのように様々な原因から引き起こるため患者様によって、どの要因が顎関節症を引き起こしているのかは詳しく調べてみないと分かりません。 原因を特定するだけでも難しいのですが、特定できたとしても解決できない場合もあります。

例えば顎関節の構造上の問題である場合は、顎関節を頑丈にすることはできませんし、避けられないと外傷もあります。 ただ顎関節症になる方のほとんどがしている癖はあります。

それは必要がないときでも上下の歯を接触しているという癖です。 普通の場合は口を閉じていたら上下の歯は噛んでいないのですが、顎関節症で来院される患者様の80%以上の方が口を閉じてる時にも上下の歯を噛んでいるという癖を持っていました。

この癖があると筋肉が関節に常に緊張した状態になることから、 顎関節症になりやすくなることが分かってきました。 この癖を直すとほとんどの患者様が症状が改善することも明らかになっています。

つまり顎関節症は口を閉じている時に上下の歯が噛んでしまっているという癖が一番の原因であることが分かったのです。 顎関節症の患者様にはまず最初にこの癖は直すべきといいことが分かったのです。

顎関節症の治療

顎関節症は治療法の実績・証拠が乏しいので、歯科医院によって方法が異なる場合があります。 また、患者様の症状によっても、治療は変わってきます。

主な治療方法

運動療法

ずれた関節を元に戻すための運動や、顎周りストレッチを行い、口を開ける量を増やしたりします。

スプリント療法

夜間にマウスピースを装着し、顎関節をリラックスさせる方法です。昼間はマウスピースが必要がありません。

薬物療法

顎の痛みを薬で軽減します。 筋肉の緊張が強い場合にも薬を使います。

理学療法

マッサージや電流で、顎周辺の筋肉の緊張をほぐします。 血流を改善し、痛みを軽減します。

心身医学療法

ストレスは食いしばりなどの原因となります。

顎関節症の再発リスク

顎関節症は、症状が改善しても、再発する場合が多いです。 顎関節症の原因の一つに、食いしばりがありますが、ストレスが関係するので、ストレスを溜めるような生活を送っていていけません。 症状改善だけを行っても再発リスクはあります。

顎関節症の人のインプラント

インプラント治療の前に顎関節症の改善が先決です。 口を開けにくいままインプラント治療をすると、症状が悪化する場合があります。 顎関節症の症状は必ず、担当医師に知らせましょう。 インプラント治療は顎関節症を考慮する必要があります。