長崎県諫早市の歯医者 「諫早ふじた歯科・矯正歯科」理事長の藤田です
これも2010年の記事です
亜鉛入りの入れ歯安定剤(ポリグリップEX)の生産中止について
2010年2月19日付でグラクソ・スミスクライン株式会社より通知が来ました。
要約すると、グラクソ・スミスクライン社は亜鉛を含む製品の健康被害への懸念のため、入れ歯接着剤ポリグリップの3製品の製造販売を中止すると発表した。亜鉛を含んだ入れ歯安定剤を長期間にわたり過剰に摂取すると、神経症状を引き起こす可能性があるとして、3製品の使用について注意喚起を行ったようです。
3製品は米国の約350万世帯で使用されている。過度の使用により亜鉛による神経・血管障害をきたしたとの訴えがなされたためである。
アメリカでは4900万人が入れ歯を使用しており、成人人口の22%にあたり、そのうち29%が接着剤を使っています。
日本でも義歯安定剤はかなり使用されている事実があります。
亜鉛は必須栄養素であるが、継続的に過剰摂取すると、手足の無感覚、ヒリヒリ感や脱力感、歩行困難、貧血等の神経症状を引き起こす恐れがあるという。同社は「新ポリグリップEX」について、製品ラベルの指示に従って使用し、過剰な量の安定剤を使用したり1日1回を超えて使用したりしないよう呼びかけている。
説明通りに使用すれば問題ないのですが、使用法を間違った場合に健康被害があるおそれがあるようです。
入れ歯安定剤は使用しなければそれが一番いいのですが、落ちやすいとか痛いとかの理由で使用する方が多いようです。できれば歯科医院で義歯をの調整を徹底的にして、どうしてもだめな場合に使用するようにしたらよいのですが、安易に安定剤に頼る傾向にあるようです。
亜鉛が含まれてない義歯安定剤もありますので、そちらを使用すればよいでしょう。
長崎県諫早市多良見町中里129-14
医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科