2020/09/10

在宅訪問歯科衛生士養成講座

長崎県諫早市の歯医者  「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です

これも随分前のブログです。

 

諫早ふじた歯科・矯正歯科スタッフの上町、花房、吉田です(^O^)/

先日、2月21日(土)に長崎県歯科医師会館にて第二回目の在宅訪問歯科衛生士養成講座を受講しました。長崎 諫早市 諫早ふじた歯科・矯正歯科

今回は、ホーム・ホスピス中尾クリニック院長の中尾勘一郎先生による『在宅医療の実際~在宅って本当楽しい!!~』という講演に合わせて、株式会社メディカルネットワークさんより介護支援専門員の戸村孝章先生による『今、求められる他職種連携とは!』の2つの講演がありました。

中尾先生の講演では、在宅医療(私たちの場合は訪問歯科診療)をする際の心の持ち方についてお話をしていただきました。
在宅医療と聞くと、ただお家に訪問をして患者様を診るだけでしょ?と簡単に考えていましたが、それぞれのなに一つ医療器具などない個人宅に訪問し、その患者様の状態によって様々な処置を行わなければならない在宅医療。
最新機器からなにまで揃っている診療所と違い、どんな状態にも対応できるよう、自分でたくさんの器具・機材を持ち歩かなければならない在宅医療は、見た目以上にとてもハードです。

中尾先生が診療に行かれる際には、約6キロもの荷物を背負って長崎の坂道や階段を登り降りして毎日診療を行っています。
そんなハードな在宅医療ですが、中尾先生はきついとは全く思わずに毎日診療をされています。
なぜ、出来るのか・・・?
それは、在宅医療の中に“楽しみ”をたくさん見出し、中尾先生自身が“楽しんで”診療をされているからです。
確かにお家まで行き、診療を行うのは大変ですが、その方のお家に行くことにより、その方の“生活”が見え、“家族”が見え、“人生”、“物語”が見えます。

無口な方では、診療所内に来ていただいて問診を行ったとしても、知れる情報はごくわずかです。
しかし、お家に行くことによって、その方の生活習慣や、趣味なども知ることが出来、患者様との仲も深まるうえにより患者様に寄り添った医療を提供することができます。中尾先生は小さなことにも楽しみを見いだせるとてもすてきな先生でした。

戸村先生による講演では、ケアマネージャーという立場から他職種連携の大切さについて講演をしていただきました。
内科の先生がその患者さまの診療を行っていたとします。
その先生がもちろん大事に患者様の診療をおこなっていたとしても、口腔内の状態にまでは触れることが難しいです。
そこで歯科が入ります。歯科の観点から患者様をサポートしていきます。
しかし、患者様の普段の食形態や生活習慣などはわかりません。
そこで普段患者様の身の回りをケアしている介護福祉士の方などにも協力をしてもらいます。

このように、自分たちだけでは出来ることに限度があり、より患者様に寄り添った医療を提供するためにはたくさんの情報が必要になります。そのため様々な職種の方々と連携を行う事がとても重要であると学びました。

このセミナーはまだあと2回開催され、すべて受講が終了すると終了証がもらえます。
今週末にもまた開催されますので、参加し知識を深めていきたいと思います(^^)/

 

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科