2021/07/30

どんな歯ブラシを選んだらいいの?

こんにちは。長崎県 諫早市 歯医者の諫早ふじた歯科・矯正歯科です。

 

患者様から、タイトルのようなご質問をいただくことが多々ありますが、その人のお口の中の状態によってオススメの歯ブラシの種類は異なります

今回は、歯ブラシの選ぶときのポイントについてご説明しようと思います。

 

ブラシの硬さ

“やわらかめ”もしくは“ふつう”がいいです。

「かためで磨かないとスッキリしない」と言われる方もいらっしゃいますが、かための歯ブラシを使って強い力で磨いてしまうと、歯や歯茎に傷をつける原因になりかねないのでオススメしません。

ですが、やわらかすぎても汚れを落とす力が下がってしまうので、時間をかけて丁寧に磨く必要があります。

 

サイズ

ブラシの部分を”ヘッド”と呼びますが、これは小さめの方がいいです。

メンテナンスで来られている患者様の染め出しをしたとき、ほとんどの方は奥歯に色が残っています。これは、歯ブラシが大きくお口の奥まで入りきらないからだと考えられます。

特に女性の方はお口が小さいので、ヘッドの小さいものの方が小回りが効き、奥歯まで届かせやすいです。

 

毛の形状

上:テーパード毛    下:ラウンド毛

 

CMなどで"極細毛"“テーパード毛”という言葉を聞いたことがあると思います。

毛先が細くなっている分、歯茎の溝である歯周ポケット内に入り込み中の汚れも落としてくれるので歯肉炎や歯周病の方にオススメの形です。

毛先がフラットになっているタイプを”ラウンド毛”といいますが、この形は歯の表面についた汚れを落とすことに長けているので、虫歯になりやすい方にオススメです。

 

頸部の形状

左:ストレートネック    右:カーブネック

 

ヘッドとハンドル(持ち手)の間の細い部分を頸部(ネック)と呼びます。

まっすぐのもの(ストレートネック)と湾曲しているもの(カーブネック)があり、まっすぐのタイプは磨くときの力がダイレクトに歯に加わりますので高齢で力が弱くなってきた方にオススメです。

湾曲しているタイプは歯にかかる力を軽減してくれるのでつい力を入れてゴシゴシ磨く癖がある方や男性の方にオススメです。

 

 

このように、歯ブラシには様々な種類と特徴があります。

ドラッグストアなどにはたくさんの歯ブラシが置いてあるので、どれにしようか悩んだ経験のある方は多いと思います。

ポイントを押さえておくと、ご自分に合った歯ブラシを見つけやすくなると思うので、参考にしてみてください。

それでも迷ったときは、遠慮なく諫早ふじた歯科・矯正歯科の歯科衛生士にご相談ください。あなたにピッタリの歯ブラシをご紹介します。

 

最後に

どんなにいい歯ブラシを使っていても、歯と歯の間の細かいところの汚れを完璧に落とすことは難しいです。フロスや歯間ブラシなどの道具も忘れずに使ってくださいね。

歯ブラシは歯周病予防の道具です