こんにちは!
長崎県諌早市の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
今回も患者様からいただいた質問についてお話しします。
目次
Q;「詰め物の治療が終わったのですが、3日ほどシミました。今は落ち着いてますが、大丈夫なのでしょうか?」
A;「はい。大丈夫ですよ。」
では、なぜ大丈夫なのか説明します。
まずこちらは患者様にお渡ししている資料の画像になります。
左から順に見ていきます。
まず、歯と歯の間のむし歯で例えると、絵で見て分かる通り、歯と歯の間って神経との距離が近いんですよね…。そこでむし歯になった悪い部分を取り除き、部分的な詰め物(インレー)を取り付けます。
これにより、むし歯の深さによっては詰め物と神経との距離が近くなり、噛んだ時の力や熱などによる刺激が神経に伝わりやすくなります。
そのため、治療後に軽い痛みが出たり、しみたりする場合があります。
では、画像を順番に説明していきます。
治療前の絵になります。
歯と歯の間にむし歯があります。むし歯の部分を取り除くのと、詰め物の形に歯を削っていくため、赤い点線部分まで削っていきます。
そこで型取りをし、仮の詰め物を詰め、後日来院時に詰め物をセットしていきます。
※この時点で麻酔が切れた後シミてくる場合もあります。
詰め物セット
後日来院後染みる症状がなかったかの確認をし、詰め物を入れていきます。
むし歯は完全に取り除きましたが、画像の通り神経と詰め物との距離が近くなってますよね、特に保険の詰め物だと金属になりますので熱が伝わりやすく、刺激が伝わりやすくなっています。
そこで痛みやシミが出やすくなるわけです。
①や②でシミてきた方はどうしたらいいのでしょうか?
次の画像で説明しますね。
治療後1〜2週間後
近かった神経を少しでも距離を遠くするために、神経を保護する層、第二象牙質と呼ばれる組織ができ、刺激を落ち着かせてくれるようになり、痛みがなくなります。
(この第二象牙質が完成するまでには、半年ほどかかると言われています)
痛みから守ろうとする人の力ってすごいですよね!
シミなくなるまでの期間は歯の状態などにより様々です。
通常1〜2週間で治りますが、半
年以上かかる場合もあります。
特に治療後は、熱いもの冷たいものはできるだけ避けて、あまり神経質にならずに気長に治るのを待ってみて下さい。
ただし、1〜2週間ほど経過しても改善が見られず、夜も眠れないほど痛くなる場合は、一度ご連絡されてください。
神経を取り除く治療が必要な場合があります。
そのほかにも噛み合わせが合っておらず刺激が伝わりやすくなっている場合などもありますので、お気軽にご相談くださいね。
その他の注意事項として…
痛み止めなどで対応し続けある日突然痛みがなくなりました。という方がたまにいらっしゃいますが、痛みがなくなった理由が、上で説明した内容通りなら問題ないのですが、神経に刺激が伝わり続け神経が死んでしまっていたという理由もあります。
そうなると数年気づかず、細菌に感染し、根の先に膿が溜まり痛みが出てきてしまうこともありますので、以上な痛みが永く続く場合は早めに受診されてください。