ふじた歯科 ブログ
こんにちは!
長崎県 諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
私は歯科衛生士として日々患者様のお口の中を最低でも3ヶ月に一回クリーニングして口腔内を管理しています。その中で最近患者様から「どうして色素沈着するのですか?」と質問をいただきましたので、お話ししたいと思います。
着色(ステイン)とは
歯の変色には歯の表面に色素がつく「外因性」のものと、歯の内部が変色する「内因性」のものがあります。
加齢による歯の黄ばみ
歳をとると歯は白色から黄色に変色していきます。これは、表面を覆っているエナメル質が、加齢に伴って摩耗し薄くなることで内側の象牙質がより透けて見えやすくなるためです。
外部からの着色
コーヒーやお茶などに含まれる色素が歯の表面に沈着することでも着色を引き起こします。
着色の原因になりやすいものは、コーヒー、お茶、赤ワインやチョコレート、ココア、タバコなどはみなさん知られていると思いますが、バナナや大豆製品など一見意外なものにも着色の原因になりやすい物質が含まれています。
そして歯の表面には「ペリクル」と呼ばれる薄い膜があります。ペリクルは食べ物のカスを虫歯菌が分解する時に発生する「酸」から歯を守るなどのいい働きがありますが、その反面ペリクルは着色をくっつけてしまうという働きもあります。
虫歯による歯の変化
初期の虫歯では、歯の表面が脱灰(歯の主成分であるカルシウムとリンが歯から溶け出すこと。進行すると穴が空き虫歯となる)することによって、歯に白や茶色い模様が部分的に起こります。進行するとさらに虫歯が進み歯は黒色に変色します。
虫歯が進行していくと歯の神経は死んでしまい、神経が死んだ歯は徐々に茶色っぽく変色してしまいます。
抗生物質による歯の変化
抗生物質の中でもテトラサイクリン系と呼ばれる種類の薬剤は、骨や歯など身体の硬組織に対して影響を及ぼし、特に歯に沈着を起こす副作用があります。
これまで着色の原因についてお話ししてきましたが、少しでも着色を避けるために、いくつか方法があります。
まず、歯の表面を傷つけないことです!
歯の表面はつるつると滑沢です。これは滑沢なことで歯の表面に細菌がつかないようになっています。その表面を研磨剤などでゴシゴシと強く磨いてしまうと、細かな傷がついてしまいます。また先ほどコーヒーやお茶、さまざまな飲み物や食べ物に着色しやすいものが含まれているとお伝えしました。これらを摂取しないようにするのが1番の解決策かもしれませんが、なかなか難しいことなので、摂取した後は、うがいや口をゆすぎましょう。着色の主成分を洗い流し、色素沈着を防止することができます。また、うがいをする時間がなかったり面倒だと感じる方は、ガムを噛むことで唾液の分泌を促進するので、程度は落ちますが効果的です。
⭐︎定期的な歯科医院での「クリーニング」⭐︎
自宅でできるケアはどうしても限界があると思います。ですので歯の汚れや歯垢などを本格的に除去するためにはプロによるクリーニングが1番です!
歯石を取って欲しい!
着色を取って欲しい!
口の中をスッキリさせたい!
などありましたら、ぜひ諫早 ふじた歯科・矯正歯科に来院ください。患者様のお悩みにしっかり寄り添っていきたいと思っております。
スタッフ一同心よりお待ちしております☺️💖