今回は訪問診療についてのお話をいたします。
訪問診療は歯科医院に通うことが難しくなった患者様を対象に行う診療です。
訪問診療で訪問診療が可能となるものには決まりがあり医院から半径17キロ圏内の
介護養護老人施設(特養)介護老人保健施設(老健)介護療養型医療施設(療養病床)歯科のない病院、自宅です。
訪問診療では虫歯の治療や入れ歯の調整など通常外来でも行っているような診療も行っておりますが、口腔ケアやリハビリも行っております。特に寝たきりの患者様に対する口腔ケアやリハビリは非常に重要な診療の位置づけとなっています。
寝たきりや歩行困難になってくるとしっかりとしたご自身での歯みがきやお口の中の管理ができなくなってきます。
お口の中の状態は知らず知らずのうちに少しづつ悪くなっていき気づいたときにはかなり段階が進んでいっていることが多いのです。そのため予防を含めた意味でもご自覚がない時期から始めたほうがよいのです。
諫早ふじた歯科矯正歯科では誤嚥性肺炎の予防や飲み込みの状態の悪化を防ぎ、いつまでも楽しく安全に食事ができるようなサポートを行っています。
【オーラルフレイルがかぎ】
なかなか気づきにくいお口まわりの衰えのことをオーラルフレイルと呼びます。最近は雑誌やテレビなどでもよく話題になっています。
オーラルフレイルの状態はまだ問題と感じるような症状は起きていないのですがまだ困っていない今のうちからオーラルフレイルに対するケアを始めることがいつまでも楽しい食事をするために大切です。
日頃の歯みがきをすることはもちろん飲み込みが悪くなった場合は嚥下機能を改善する訓練を行ったり滑舌をよくする訓練、口と舌の体操などをおこないます。
嚥下機能改善には開口訓練がおすすめです。これは口を最大限に大きく開けて10秒間休みます。それを5回で1セット、朝と夕方の2回やります。
また滑舌の改善には本や新聞などを音読したりカラオケで楽しく歌うことも口の筋力を鍛えるのに効果があります。食事で噛む力が弱くなってくるとついつい柔らかいものばかり食べるようになります。噛みごたえのある野菜や海草類、魚介類、肉類などを意識してとるようにしましょう。
飲み込みの検査は訪問診療だけでなく外来でも行っていますのでまずは検査をしてみて今のご自身の状態を把握することから始めてみませんか?
ちなみに今回紹介した内容はふじた院長が執筆協力している
【Q&Aでよくわかる口から健康まるごとBOOK】
から一部抜粋しております。もしもっと訪問診療や口腔機能のことについて興味があれば是非手に取って見て下さい。