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歯並びをゆがませる姿勢のクセについて
こんにちは 長崎県諫早市の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科の内山です。
歯並びに影響する要因のひとつに、日常的な姿勢が関係しています。
睡眠中やリラックスしている時の"うつ伏せ寝・横向き寝 ” や ” 頬杖 ” は、歯列への影響が大きい ” 態癖 ” として知られています。
今回は歯並びが良くなるよう態癖についてお話ししていきたいと思います。
態癖とは
日常生活の中で、無意識に行う様々な習癖のことで、ささいな習癖が長い期間に及ぶことにより、歯が移動し顔面や全身に大きな影響を及ぼします。
また、口の中に悪影響を及ぼす習癖のことを態癖と言ったりします。
【 口腔への影響 】
うつぶせ寝
うつぶせ寝をしていると、枕のあたっている歯列が直線状に押し込まれる。
横向き寝
横向き寝をしていると、枕のあたっている歯列が舌の方に入り込む。
片手での頬杖
手で頬杖をしていると、手があたっている部分の歯が舌の方に入り込む。
両手での頬杖
唇の力が弱い場合、両手で頬杖をしていると、両側の歯列が狭くなり、V字型のような歯列になる。
【改善方法】
うつぶせ寝
しばらくの間、寝袋を使用してもらうとうつぶせ寝をやめられることが多いです。
手が寝袋の中にあるので、うつぶせ寝が自然と防止されるようになります。
横向き寝
どうしても横向き寝をやめられない方には”口腔保護枕”を使用してもらうと口の中への圧力を気にせず安心して横向き寝ができるようになります。
この枕は、左右に寝返りをしても口の周りに枕が当たらないように切り落とした形になっています。
頬杖
頬杖がやめられないお子さんには、必要な時以外は机の上に手を乗せないようにアドバイスします。手を顔の近くに置かないようにしてもらいます。
◯他にも注意する態癖
ショルダーバッグにたくさんの教科書をいれたり、重い荷物を抱えていると身体のゆがみが生じます。毎日同じ肩にかけるのではなく行きと帰りで荷物を持つ方を変え左右均等になるように心がけましょう。
部活動でもゆがみが生じることがあります。吹奏楽での口元を押さえたり、力が入りやすくなるため下の歯が後ろに下がったり楽器のあたる前歯にも影響が出たりします。美術や手芸なども下を向いて作業を行うため下の歯が後ろに下がりやすくくいしばりしやすい状態になります。
長時間の作業は避けて、やすみやすみ行うことが大切です。
歯並びへの影響だけではなく、顔や全身にも影響する態癖をお子さん本人に気づかせ改善することが出来るよう意識してみて下さい。