諫早市の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科です。今回は親知らずの話です。
親知らずは『抜いたほうがいいですよ』と言われると不思議に思う方もいると思います。今回は親知らずとはそもそもどんな歯なのか抜いたほうがいいのかをお話ししていきます。
〇親知らずはどんな歯?
私たちの口の中には、上に16本下に16本合計32本の永久歯が存在しています。そのうち上下左右の一番奥に生えてくる4本の永久歯が親知らずです。
〇親知らずを抜くべき、抜かなくてもいいの基準とは?
★横向き・斜め向きの親知らずは抜いたほうがベストです。
親知らずの最大の問題は、他の永久歯のようにまっすぐ生えてくることが少ないという点です。一番奥に位置する親知らずは生えるスペースが限られており、顎の骨が小さい人ほど生えづらくなります。
歯はまっすぐに生え、上下でしっかり噛みあってこそその機能を果たすことができます。歯ぐきに埋まったままの親知らずや横を斜めをむいた親知らずは本来の歯の機能が果たせないだけでなく、周囲に悪影響を及ぼしてしまいます。
★上下がしっかり噛んでいる・骨に完全に埋まっている親知らずは抜かなくてもOK?
歯を抜くか抜かないかの基準のひとつは『その歯が本来の機能をしっかり果たしているか』という点です。
親知らずが上だけ、下だけがまっすぐ生えているような場合でも、その歯がしっかり磨けて問題がなければ抜く必要はありません。
★歯磨きがしにくく、隣の歯のむし歯リスクが高まる
親知らずが生えてくる奥の方は、ただでさえ歯ブラシが届きにくく不衛生になりがちです。健康な歯のむし歯リスクを高めてしまう親知らずは早めに抜いておいた方が良いです。
★汚れがたまりやすく、歯茎に炎症を起こしやすい
親知らずのある場所は汚れがたまりやすく、歯磨きも上手に行うことができません。特に下の親知らずは歯ぐきの炎症が広範囲に波及しやすいため、顔が大きくはれたり、口が開けにくくなったりすることもあります。
★女性の場合は妊娠中に親知らずのトラブルが起こりやすくなる
妊娠中に虫歯や歯周病などお口のトラブルが増加する傾向があります。その理由として、妊娠による偏食やつわりなどによってお口の中が不衛生になりやすい事や、ホルモンバランスによる免疫力の低下などが挙げられます。
痛みが出た場合通常時であれば痛み止めや抗生物質を服用することで、痛みや炎症を抑えることができますが、妊娠中は薬剤の服用にも慎重にならなければなりません。
このように妊娠中の親知らずのトラブルは対処が難しく、なかなか治らない痛みや腫れがストレスになるなど負担も大きくなります。
したがって将来妊娠を希望する女性の方は、できるだけ早い時期に親知らずを抜歯しておく方がいいと思います。
親知らずの抜歯の処置は口腔外科の範疇です。諫早ふじた歯科・矯正歯科の口腔外科はこちら