2023/11/17

乳歯と永久歯について

こんにちは 長崎県諫早市多良見町の歯医者 諫早ふじた歯科・矯正歯科です。

今回は『乳歯と永久歯について』お話していきます。

 

乳歯と永久歯の違い

・本数

乳歯と永久歯の本数は異なり乳歯は全部で20本、永久歯は親知らずを除いて28本あります。

親知らずが4本すべて生えてくると32本になります。

先天性欠如歯といって永久歯が生まれつき足りない場合もあります。

・色

乳歯の色は白色に近いですが、永久歯は黄色味を帯びた色になります。

永久歯が黄色味を帯びているのは歯の表面のエナメル質の内側にある象牙質が透けて見えているからです。

・大きさ

乳歯よりも永久歯の方が一回り大きく、歯の表面のエナメル質やその内側にある象牙質の厚みも2倍になります。

乳歯のエナメル質と象牙質はとても薄いので虫歯になると永久歯に比べて進行が早いです。

・歯質

乳歯は石灰化が進んでいないので、永久歯に比べて歯質が柔らかく酸に溶けやすくなります。

そのため永久歯より虫歯になりやすいので日頃のケアをしっかりして、フッ素塗布などの虫歯予防をすることが大切です。

 

乳歯の生える時期と順番

歯が生え始める時期には個人差がありますが、だいたい生後6か月から9か月頃が一般的です。

多くの場合、まず下の前歯が2本生えてきて次に上の前歯が2本生えてきます。

歯が生えるころには歯茎がむずがゆくなりいろんなものを噛もうとしたり、よだれが増えたり、機嫌が悪くなったりします。

 

8か月頃~9か月頃→下の前歯(下顎乳中切歯)が2本生えてくる

10か月頃→上の前歯(上顎乳中切歯)が2本生えてくる

11か月頃~1歳頃→さらに上下2本ずつ(上下顎乳側切歯)が生えてくる

1歳4か月頃~1歳5か月頃→上下の最初の奥歯(上下顎第一乳臼歯)が生えてくる

1歳6か月頃~1歳7か月頃→上下の前歯と奥歯の間の歯(上下顎乳犬歯)が生えてくる

2歳3か月頃~2歳6か月頃→上下の一番奥の歯(上下顎第二乳臼歯)が生えて20本の乳歯が生え揃う

 

 

乳歯の役割

・食べ物をかむ

食べ物をしっかり噛むことで発育に必要な栄養を効率よく吸収することができ、体の成長に大きな影響を与えます。

・顎と顔の成長

しっかり噛むことができると、お口の周りの筋肉や顔の周りの筋肉の発育にいい影響を与えます。

・正しい発音

乳歯が生えてくる時期は言葉を覚えていく時期でもあります。

乳歯が生え揃うと、舌を正しい位置に置くことができてはっきりと発音することができます。

・永久歯の誘導

乳歯は永久歯が正しく生えてくるための目印の役割もしています。

永久歯に変わるとき乳歯の根っこが吸収されて、その下から永久歯が生えてきます。

虫歯などによって歯を抜いて乳歯がなくなってしまうと永久歯が目印を失い違う場所から生えて歯並びが悪くなってしまうことがあります。

 

永久歯の生える時期と順番

永久歯は上下合わせて前歯8本、犬歯4本、小臼歯8本、奥歯8本の計28本です。

永久歯への生え変わりは6歳頃から始まりまず初めに生えてくるのは前から6番目の第1大臼歯で、一般的には6歳臼歯とも呼ばれています。

 

6歳~7歳→前から6番目の歯(第1大臼歯)が生えてくる

6歳~8歳→1番前の歯(中切歯)が生えてくる

7歳~9歳→前から2番目の歯(側切歯)が生えてくる

9歳~12歳→前から3番目の歯(犬歯)が生えてくる

10歳~12歳→前から4番目の歯(第一小臼歯)が生えてくる

10歳~12歳→前から5番目の歯(第2小臼歯)が生えてくる

11歳~13歳→前から7番目の歯(第2大臼歯)が生えてくる

 

 

 

 

 

 

 

 

乳歯、永久歯の生えてくる時期は個人差があるので気にし過ぎずに、今ある歯をしっかり歯ブラシやフロスでケアし定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けましょう。

何か不安なことなどありましたらお気軽にご相談ください。