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なぜ虫歯の治療に銀歯?他に治療方法はないか?
諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です
いわゆる歯科医院で虫歯治療に使用される「銀歯」は、12パーセントの金を含む金銀パラジウム(金属)合金で作られています。この合金は、耐久性と強度に優れ、特に奥歯の治療に適しているため、日本では広く使用されています。少量ですが金を含むため、かなり昔に使用されていたアマルガムよりも親和性があり、アレルギー反応を起こしにくいと言われています。日本の保険治療で使用金属として認められていています。ただし、セラミックなどに比べるとアレルギーの確率が高まり、掌蹠膿疱症などで困っている患者さんもおらるのも事実です。
銀歯の利点
- 耐久性:長期間にわたって咬む力に耐える能力があります。
- 修復容易性:必要に応じて追加や修正が比較的容易に行えます。
- 保険適用:保険診療で使用できるため、費用負担が軽くなる
- 歯と歯の間、接触する場所(コンタクト)の調整がしっかりできます
銀歯の欠点
- 審美性:金属なので見た目が悪いです
- 金属アレルギーの発現:
金銀パラジウム合金を使用した銀歯において、金属アレルギーの危険性が懸念されることがあります。金属アレルギーは、特定の金属に対する体の過敏反応であり、歯科材料に含まれる金属成分が原因で発生することがあります。金銀パラジウム合金では、特にパラジウムや他の金属成分がアレルギー反応を引き起こす可能性が指摘されています。
金属アレルギーの症状
金属アレルギーの症状は以下のようなものがあります:
- 歯肉の炎症や腫れ
- 口内炎
- 口腔内の痛みや不快感
- 口腔内の皮膚剥離
- 周囲の皮膚に発疹が生じることもあります
アレルギー対策と代替材料
もし金属アレルギーの危険性に懸念がある場合や、過去に金属アレルギーの経験がある場合は、以下のような代替材料を検討することができます:
コンポジットレジン(白い詰め物)
- 利点:自然な歯の色に合わせることができ、見た目が美しいため、前面の歯や見える部分の治療に適しています。
- 欠点:銀歯に比べて耐久性が低く、すり減りやすく、変色しやすいという特徴があります。
セラミック(磁器製の詰め物・クラウン)
- 利点:自然な歯と同様の色と質感を持ち、見た目が非常に良いです。また、耐久性も高いです。アレルギーの心配がありません。
- 欠点:コストが高く、治療に時間がかかる場合があります。
ゴールドクラウンやインレー
- 利点:非常に耐久性が高く、咬合力にも強いです。アレルギー反応が起こりにくい材質です。
- 欠点:高価であり、金色の見た目が気になる場合があります。
グラスアイオノマーセメント
- 利点:フッ素を放出して虫歯の再発を予防する効果があります。自然な歯の色に近いです。
- 欠点:他の材料に比べて強度が劣ります。
まとめ
患者さんの健康状態、治療する歯の位置、費用の考慮、および審美的な要望など、さまざまな要因を総合的に考慮して、最適な治療方法を選択することが重要です。
治療に関して不安や質問がある場合は、ぜひ諫早ふじた歯科・矯正歯科にご相談ください。
患者さん一人ひとりに合った治療計画を一緒に考え、最適な解決策を提案いたします。
医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科
電話番号 0957-43-2212