2024/07/03

奥歯を失ったら!インプラントを選択するメリット・デメリットを解説

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

奥歯のインプラント

奥歯を失った場合の治療法には、インプラント、入れ歯、ブリッジの3つがあります。どの治療法を選択すればいいか、悩まれている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、奥歯を失った際の治療方法と、インプラント治療のメリット・デメリットを解説します。インプラント治療に不安があったり治療法で悩まれたりしている方は、ぜひ参考にしてください。

奥歯を失うリスク

奥歯を失うリスクを考えるイメージ

奥歯には、食べ物を噛んですり潰す役割があります。そのため、奥歯がなくなると食事が困難になることが多いでしょう。

そのほかにも、奥歯を失うことで以下の4つのリスクが生じます。

  • 噛み合わせが悪くなる
  • 顔が歪む
  • 消化不良を起こす
  • 発音しづらくなる

1本でも奥歯がなくなると、左右の噛む力のバランスが崩れます。また、歯が抜けている空いたスペースに他の歯が傾きやすくなるため、歯を失った状態を放置していると歯並びが乱れてさらに噛み合わせが悪化するでしょう。

噛み合わせが悪くなると左右でバランスよく噛めなくなるため、肩こりや頭痛などの症状が出てくる方も少なくありません。左右均等に噛めずに筋肉の使い方が偏ると顔の歪みにもつながります。

奥歯には食べ物を細かくすり潰す役割があるため、食べ物を飲み込みやすくして消化を助ける働きもあります。奥歯がなければこの工程が難しくなるでしょう。

飲み込むための適切なサイズまですり潰すことができなければ、誤嚥したり消化不良の原因になったりするでしょう。

ほかにも、発音に影響することもあります。奥歯がないと話す時に隙間から空気がもれて、うまく発音できなくなる場合があるのです。

「1本くらい歯がなくてもいつも通りの生活ができる」と思われる方も多いですが、1本でも歯を失うとさまざまなリスクが生じます。時間の経過とともに起こりやすくなるので、早めの対処が必要です。

奥歯を失った場合の治療法

奥歯を失ったときの治療の説明

奥歯を失った場合の治療法には、以下の3つがあります。

インプラント

インプラントとは、歯茎の中にインプラント体と呼ばれるネジを埋め込み、その上に被せ物を装着して見た目や機能性を回復する治療法です。

インプラント治療は誰でも受けられるわけではありません。事前に検査を行い、インプラントを埋められる骨量があるか確認します。全身状態や服薬状況によっても、インプラント治療を避けたほうがいい場合があります。

また、インプラントは基本的に保険適用外の治療です。自由診療となるので、治療費は全額自己負担しなければなりません。

入れ歯

入れ歯とは、取り外しが可能な装置を歯がない場所に入れて、見た目と機能を補う治療法です。奥歯だけがない場合は、部分的に補う部分入れ歯を使用します。

入れ歯には、保険診療のものと自由診療のものがあります。保険診療の部分入れ歯は、金属のバネを残っている歯に引っ掛けて固定するため、土台となる歯にかかる負担が大きいでしょう。また、金属のバネの見た目を気にされる方も多くいらっしゃいます。

自由診療の部分入れ歯であれば、金属のバネを使用せず自然な見た目に仕上げることも可能です。自由診療の入れ歯にはいくつか種類があるので、歯科医師と相談しながら決定すると良いでしょう。

ただし、入れ歯は着脱が可能なため、洗浄などの手間がかかります。噛む力も、インプラントやブリッジに比べると劣ります。

ブリッジ

ブリッジとは、歯がない部分の前後の歯を削って、連結した被せ物を装着して見た目や機能を回復させる治療法です。被せ物は歯科用接着剤で装着するため、固定され取り外しはできません。

しっかり固定されるため、入れ歯のように動くことなくよく噛めます。

しかし、自分の歯を削らないといけないというデメリットがあります。また、土台となっている歯に負担がかかりやすい点や、清掃が難しい点もデメリットでしょう。

奥歯の治療にインプラントを選択するメリット

奥歯の治療にインプラントを選択するメリットのメモイメージ

奥歯を失った際に、入れ歯やブリッジではなくインプラント治療を選択するメリットは以下の4つです。

  • よく噛める
  • 他の歯に負担をかけない
  • 見た目が自分の歯のように自然
  • メンテナンス次第で長く維持できる

インプラントは、入れ歯やブリッジよりもよく噛めるようになります。「あまり食に関心がないので、あまり噛めなくてもいい」と思う方もいるかもしれませんが、噛むという行為は非常に重要です。

うまく噛めなかったり、噛むときに痛みがあったりすると、ストレスを感じるでしょう。よく噛むことで脳に刺激が伝わるので、認知機能の低下を防ぐということもわかっています。噛むという行為は、身体の健康にもつながるのです。

ブリッジや部分入れ歯は、他の歯に負担がかかります。歯を削ったり金具をかけたりするので、寿命が縮んでしまうこともあるでしょう。

インプラントの場合は、他の歯に負担がかかることはありません。そのため、残っている歯も健康に保ちやすくなります。

そして、何より見た目が自然なため、ご自身の口元に自信を持てるようになるでしょう。入れ歯やブリッジの不自然な見た目を気にして、治療後に口元が気になって笑えなくなったという方もいますが、インプラントなら問題ないでしょう。

また、インプラントはセルフケアや定期的なメンテナンスを怠らなければ非常に長く使用できます。平均寿命は10〜15年とされており、20年以上使っている方もいるのです。

奥歯の治療にインプラントを選択するデメリット

奥歯の治療にインプラントを選択するデメリットイメージ

奥歯を失った際に、入れ歯やブリッジではなくインプラント治療を選択するデメリットは、以下の4つです。

  • 治療費が高額
  • 治療期間が長い
  • 外科手術が必要
  • 治療後も定期的なメンテナンスが必要

インプラントは基本的に保険が適用されないため、治療費が高額になります。保険が適用される入れ歯やブリッジと比較すると、経済的な負担が大きいでしょう。

インプラントは、インプラント体の埋入後に骨と結合するのを待つ期間が発生するため、治療期間が長くなります。ブリッジや部分入れ歯は1ヶ月あれば歯を補えますが、インプラントでは半年〜1年ほどかかることもあるでしょう。

当院では、抜歯即時埋入インプラントに対応しています。歯の根の炎症が少ないなど、条件が良ければ抜歯と同日にインプラント体を埋入し、仮歯の装着まで行うという方法です。

この方法であれば、2〜3ヶ月での治療完了を目指せるでしょう。

ただし、外科手術が必須な治療法のため、全身状態や服薬の状態によっては治療できないことがあります。

そして、インプラントは治療後のメンテナンスが非常に重要な治療です。セルフケアやメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎になりやすいからです。

インプラント周囲炎は、名前のとおりインプラント周囲の組織に炎症が生じる病気です。通常の歯周病より進行が早く、治療が難しいとされています。

インプラント周囲炎の発見が遅れて進行すると、インプラントが抜け落ちたり、インプラントを除去する治療が必要になったりするでしょう。インプラントを長持ちさせるためには、丁寧なセルフケアと3ヶ月に一度の定期的なメンテナンスが重要です。

奥歯をインプラントにする場合の費用

奥歯をインプラントにする場合の費用を計算するイメージ

インプラント治療は自由診療となるため、歯科医院によって費用が異なります。当院では、1本あたり35万〜50万円でインプラント治療が可能です。

また、インプラントを埋めるための骨量が不足している場合は、骨造成という骨を再生する追加処置が必要になることがあります。インプラントの治療費に追加して、骨造成の治療費用が必要になるでしょう。

実際に必要な費用は患者さまの状態や希望、歯科医院によって異なります。不安な方は、カウセリングを受けて相談すると良いでしょう。

まとめ

奥歯をインプラントにするイメージ

奥歯を失った場合の治療法には、インプラント、入れ歯、ブリッジの3つがあります。インプラント治療には、外科手術が必要であったり、他の治療方法より治療期間がかかったりするデメリットがあります。

しかし、3つの治療法の中で最も天然歯のような見た目と機能を回復できる治療です。また、他の健康な歯に負担をかけることがないため、お口全体のことを考慮して選択する方もいます。

ただし、インプラントは治療後のケアが非常に重要な治療です。ケアやメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎などのトラブルが起こるかもしれません。丁寧なケアと3ヶ月に一度の定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。

インプラントを検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

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