2024/08/28

インプラント治療後の安心をサポート!保証を受けるための条件を解説

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

インプラントの説明をする歯科医師

インプラント治療は手術が成功すればそれで終わりではなく、長い間使い続けるために少なくとも3ヶ月に一度のメンテナンスを続けることが重要です。インプラントにトラブルが生じれば、再度治療が必要になり、治療費もかかります。

できるだけインプラントの寿命を延ばすように努めるとともに、万が一、トラブルが発生したときのために備えておくことが大切です。

そこで注目したいのが、インプラントの保証です。保証が受けられれば、無償で再治療が受けられたり、もしくは治療費が減額されたりします。

今回は、インプラントの保証について詳しく解説します。インプラントの寿命を延ばすためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラントの寿命

インプラントの寿命イメージ

インプラントの寿命は一般的に10~15年程度とされています。実際には、これよりも長期にわたってインプラントを維持している人も少なくありません。

インプラントの10~15年後の残存率を見ると、上顎で約90%、下顎で約94%となっています。つまり、9割以上の人が10~15年経過後もインプラントを問題なく使用できているということです。

20年後となると残存率は約7割に低下しますが、それでも大多数の人は維持できていることがわかります。中には、1960年代から40年以上もの間、インプラントが問題なく機能し続けたケースもあります。

歯を失ったときの他の治療法と比較すると、ブリッジの寿命は7~8年程度、入れ歯の寿命は4~5年程度と言われており、インプラントの寿命がかなり長いことがわかります。

一方で、インプラントの寿命は口腔衛生、喫煙習慣、全身の健康状態、歯ぎしりや食いしばりの有無、定期的なメンテナンスの実施状況などの影響を受けます。悪条件のもとではインプラントの寿命は短くなるでしょう。

特に、インプラント周囲炎を発症すると、骨の吸収が進みインプラントの脱落につながります。インプラント周囲炎の対策をしっかりできるかどうかは、インプラントの寿命を大きく左右します。

インプラントには保証がある?

インプラントの保証イメージ

インプラント治療には、保証制度が設けられていることがあります。保証の内容はインプラント治療を実施する歯科医院によって異なります。

例えば、インプラントに問題が発生した場合、追加の費用を一切負担せずに再治療やインプラントの交換が受けられるケースもあります。この他、再治療やインプラントの交換にかかる費用の一部を、患者さま自身が負担する保証もあります。

また、保証を受けるために、治療費とは別に保証費用を支払う有償保証と、治療費のみの支払いで保証を受けられる無償保証があります。

通常、インプラント治療には5〜10年の有料の保証がついています。当院では、無料の5年保証を設けています。

インプラントの保証を受けられるケース

インプラントの保証の説明

インプラントの保証を受けられるケースについて確認しましょう。

定期的なメンテナンスを受けている

インプラントは天然の歯と同様に適切なケアが必要です。定期的にメンテナンスを受けていれば、インプラントの状態をチェックし問題が発生した際に適切に対処できます。定期的なメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎などの問題が発生しやすくなるでしょう。

当院では、3ヶ月に一度のメンテナンスを推奨しております。また、インプラントの保証制度では、定期的なメンテナンスを条件としていることが多いです。

日常生活の範囲内での破損

インプラントの保証の多くは、日常生活の範囲内での破損が対象です。例えば、硬い食べ物を噛んだ際にインプラントが破損した場合や、通常の歯磨き中にインプラントが損傷した場合などが該当します。

故意にインプラントを破損させた場合や、スポーツ中の事故や交通事故による破損は、保証の対象外となることが多いです。

保証期間内であること

インプラントの保証を受けるためには、保証期間内に発生したトラブルでなければなりません。定められた保証期間内であれば、インプラントの脱落や破損に対して保証を使用できます。

保証期間を過ぎた場合は、再治療の費用が自己負担となります。保証期間は歯科医院によって異なるため、治療前に確認しておきましょう。

インプラントの保証を受けられないケース

インプラントの保証を受けられないイメージ

インプラントの保証を受けられないのは、次のケースです。

  • 定期的なメンテナンスを受けていない場合
  • 保証期間を過ぎている場合
  • 故意または重大な過失による破損の場合
  • 歯科医師の指示を守っていない場合
  • 他の歯科医院で治療を受けた場合

最初の3つは、保証を受けられるケースで述べた通りです。

歯科医師の指示を守っていない場合に当てはまるものとしては、喫煙などが挙げられるでしょう。多くの歯科医院では、インプラント治療を受ける際に禁煙を指導します。禁煙指導を受けたにもかかわらず喫煙を続けている場合、保証を受けられないかもしれません。

また、インプラントの保証は、治療を行った歯科医院でのみ使用できます。他の歯科医院で治療を受けた場合、保証が無効となることが多いです。

基本的に、インプラント治療とその後のメンテナンスは同じ歯科医院で受けるとよいでしょう。

インプラントの保証期間は?

インプラントの保証期間のイメージ

インプラントの保証期間は、治療を受ける歯科医院やインプラントのメーカーによって異なります。5〜10年の有料の保証を設けている歯科医院が多いです。また、パーツによって保証期間が分けられていることもあります。

例えば、インプラント体の保証期間は長い傾向があります。インプラント体は、歯槽骨に埋め込まれるチタン製の部品です。インプラント体の保証期間は、長いものでは10年以上、場合によっては終身保証が提供されることもあります。

一方、人工歯やアバットメントなどの保証期間は、インプラント体に比べて短い傾向があります。3年から長くても10年程度のことが多いでしょう。口腔内での使用により、摩耗したり劣化したりする可能性が高いためです。

なお、インプラントの保証を受けるには、治療費とは別に保証のための費用を払わなければならない歯科医院が多いです。当院では、無料の5年保証を設けています。

インプラントの保証に関して事前に確認すること

インプラントの保証に関して事前に確認することのチェックリスト

インプラントの保証に関して、事前に次のポイントを確認しておきましょう。

保証期間

インプラントの保証期間は、治療を受ける歯科医院によって異なります。保証期間内であれば、インプラントの脱落や破損に対して再治療が無料になるか、もしくは減額されます。

保証期間を過ぎると再治療の費用が自己負担となるので、保証期間の確認は非常に重要です。

保証範囲

インプラント体、アバットメント、人工歯の3つの部品が保証対象となることが多いです。注意すべきは、部品によって保証内容や保証期間が異なるケースがあることです。

例えば、インプラント体は10年間の保証、人工歯は5年間の保証という場合があります。どの部品に対してどの程度の保証を受けられるのかを確認しましょう。

保証条件

インプラントの保証を受けるには、いくつかの条件を満たす必要があります。例えば、保証条件として、定期的なメンテナンスの実施、禁煙、日常生活の範囲内での使用などが挙げられるケースが多いです。

具体的な保証条件をよく理解しておくことが重要でしょう。

保証回数

保証期間や保証の条件を満たしていれば、回数を問わず保証が受けられるケースと、保証を受けられる回数が決まっているケースがあります。

保証回数が決まっている場合は、他の条件を満たしていたとしても決められた回数をこえると治療費が自己負担になります。保証回数が決まっているかどうかを確認しておきましょう。

インプラントの寿命を延ばすためには

禁煙のイメージ

インプラントの寿命を延ばすためには、自分で行う日々のセルフケアと、歯科医院でのメンテナンスが重要です。特に、インプラント周囲炎、喫煙、歯ぎしりや食いしばりといった問題は、インプラントの寿命を左右するので詳しく確認しておきましょう。

インプラント周囲炎の対策

インプラント周囲炎は天然歯の歯周病に似た病気で、インプラント周囲の組織に炎症が生じます。進行すると、最終的にはインプラントの脱落につながる可能性があります。

インプラント周囲炎を予防するには、毎日の丁寧なブラッシングが重要です。通常の歯ブラシに加え、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、インプラント周囲の清掃を徹底的に行いましょう。

加えて、3か月に一度、歯科医院で専門的なクリーニングを受けてください。これにより、セルフケアでは取りきれない汚れを除去します。

定期的に歯科検診を受けていれば、インプラント周囲炎を初期段階で発見し適切な処置を行うことができます。早期発見・早期治療によって、インプラントの寿命を延ばすことができるでしょう。

禁煙や減煙に努める

タバコに含まれる有害物質は、口腔内の環境を悪化させインプラントに悪影響を与えます。例えば、タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、骨への血流が減少します。手術後の回復が遅くなったり、インプラントと骨の結合が不十分になったりします。

さらに、喫煙は口の中の細菌の増殖を促進します。インプラント周囲炎などを発症するリスクが高まるでしょう。喫煙者のインプラント周囲炎の発症率は、非喫煙者の2~3倍になるともいわれています。

こうした問題を回避するには、禁煙が最も有効です。できれば治療開始前から禁煙に取り組むことが理想です。

完全な禁煙が難しい場合は、まずは喫煙量を減らすことから始めましょう。喫煙本数を減らすことで、インプラントへの悪影響を軽減することができます。

歯ぎしりや食いしばりの対策

歯ぎしりや食いしばりはインプラントに過度な力をかけ、寿命を短くする可能性があります。通常の咀嚼力が40~60kg程度であるのに対し、歯ぎしりでは150kg以上の力がかかることもあります。

過度な力が継続的にかかることで、インプラントの周囲の骨にダメージが蓄積し、骨吸収につながる恐れがあるのです。また、過度な力がインプラントの人工歯に加わると、割れたり欠けたりする可能性もあります。

こうした問題を回避するためには、ナイトガードが有効です。ナイトガードはマウスピース型の器具で、就寝時に使用することで歯ぎしりや食いしばりからインプラントや歯を保護します。

歯ぎしりや食いしばりはストレスの影響を受けるので、ストレスをためない生活を心がけることも大切です。

まとめ

安心してインプラントができるイメージ

インプラント治療の保証を利用すれば、再治療が必要になった際に費用負担がなくなる、もしくは軽減します。

保証の内容は歯科医院によって異なるので、保証期間、保証の範囲、保証条件などについて事前に確認するようにしましょう。

インプラント治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

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