2024/09/04

インプラントの治療費が高いのはどうして?それでも選ばれる理由とは

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

インプラントの治療費のイメージ

インプラント治療を検討しており、インプラントの高額な治療費に不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。「インプラント治療の費用を抑える方法はないの?」と疑問に感じている方もいるかもしれません。

インプラント治療の費用は歯科医院によって異なるものの、1本あたり数十万円と高額になるケースが一般的です。

今回は、インプラントの治療費が高い理由や高くても選ばれる理由、インプラントの治療費を抑える方法などについて詳しく解説します。

インプラント治療の費用

インプラントの費用イメージ

インプラントは保険適用外の治療となるため、1本あたり35万〜50万円の費用がかかります。この他、顎の骨が少ないと判断された場合は顎の骨を増やすための骨造成手術が必要となります。骨造成の費用は術式によって異なりますが、5万~35万円ほどです。

インプラント治療は自由診療ですので、歯科医院によっても費用の詳細は異なります。事前にカウンセリングを受けて、納得した上で選ぶことが大切です。

インプラントの治療費が高いのはどうして?

インプラントの治療費が高いのはどうしてか疑問のイメージ

先にも述べた通り、インプラント治療にかかる費用は高額です。では、なぜインプラント治療の費用はこんなにも高いのでしょうか。

ここでは、その理由について解説します。

保険適用外の自費診療であるため

インプラント治療には、原則として保険が適用されません。インプラントは審美性や機能性をより向上する目的で選択する治療とみなされ、国が定める必要最低限の健康を維持するための治療と判断されないからです。

そのため、費用はすべて患者さまの自己負担となります。なお、インプラント治療は自由診療であるため、歯科医院によっても費用は異なります。選択する材料の種類によっても費用が変わるため、複数の歯科医院で治療内容や費用を確認することが重要です。

インプラント自体の材料費が高いため

インプラント治療では、スウェーデン製やアメリカ製など世界中で品質や安全性が認められているものを使用するのが一般的です。体内に埋め込んでも問題が出ない素材は、材料費だけでも高い費用がかかるのです。

格安インプラントをうたう歯科医院もありますが、品質が保証されていない材料を使用することによる事故やトラブルも報告されています。インプラント治療を検討する際は、費用だけでなく、安全性についても考慮する必要があるでしょう。

機材や設備が高額であるため

インプラント治療は、外科的手術を伴います。そのため、徹底した衛生管理や充実した設備が求められるのです。

例えば、口腔内の状態を正確に把握するための検査機材や、外科的手術で細菌感染などのトラブルを起こさないための衛生管理体制も求められるでしょう。設備を維持するための費用が治療費に含まれるため、高額になるのです。

しかし、これらの機材や設備は安全にインプラント治療をおこなうために必要不可欠です。検査や衛生管理が不十分だと、インプラント治療が失敗する可能性が高まるでしょう。

技術と専門知識が必要なため

インプラント治療では繊細な外科的手術を行うため、高度な技術や専門知識を持っていなければなりません。知識や技術を習得するために、歯科医師自らが学会に所属したり講習に参加したりする必要があるのです。

高度な知識・技術を持つ人材の確保や技術習得のための費用も、インプラント治療費に含まれるため高額になる傾向があります。

治療期間が長いため

通常、インプラント治療にかかる期間は4ヶ月〜半年ほどで、症例によっては1年ほどかかることもあります。埋め込んだインプラント体を顎の骨にしっかりと結合させる必要があるからです。

当院の場合、インプラント体が定着するまでの待機期間は、上顎であれば4か月、下顎の場合は3か月、平均して約2〜3か月ほどです。埋入するための十分な顎の骨がない場合には、顎の骨を増やす手術をおこなう必要があるため治療期間が延びることも考えられるでしょう。

治療費が高くてもインプラントが選ばれるのはなぜ?

費用が高くてもインプラントを進める理由を説明

インプラント治療には高い費用がかかりますが、それでもインプラント治療を希望される方は年々増えています。では、なぜ治療費が高くてもインプラントが選ばれるのでしょうか。

ここからは、インプラントが選ばれる理由について解説します。

天然歯のような噛み心地が得られる

インプラントは入れ歯やブリッジなどとは異なり、独立した人工歯根を直接顎の骨に埋入する治療法です。そのため、食べ物を噛んだときの力が顎の骨にしっかりと伝わり、天然歯と同じような噛み心地が得られます。

一般的に、入れ歯では天然歯の約3~4割、ブリッジでは6割ほどしか噛む力が得られないといわれています。食事は毎日行うので、食べる際に違和感が大きくなるとストレスになるでしょう。

また、噛む力が弱くなると食べられるものが限られてしまい、食事の楽しみが失われる可能性もあります。「これまでと同じように食事や日常生活を楽しみたい」という方が、インプラント治療を選択しています。

審美性に優れている

インプラント治療が選ばれる理由として、審美性に優れていることも挙げられます。インプラントに使用する被せ物にはセラミックやジルコニアなどの材料を使用することが一般的ですが、これらの材料は天然歯のような見た目が得られます。

歯科用プラスチックのレジンに比べて透明感があり強度が高く、経年劣化による変色が起こりにくいのもメリットといえるでしょう。失った歯を補うための治療として部分入れ歯やブリッジという方法もありますが、歯の装着するバネの部分やプラスチック素材が目立ちやすいという欠点があります。

前歯など人目に触れやすい部分を治療する場合においては、インプラントを選択する方は多いといえるでしょう。

周囲の歯に負担がかからない

先にも述べましたが、インプラント治療では独立した人工歯根を直接顎の骨に埋入します。そのため、周囲の歯へ負担をかけることはありません。

一方、ブリッジや入れ歯の場合、隣り合う歯や周囲の歯を支えとして利用します。そのため、支えとなる歯に大きな負担がかかることはいうまでもありません。

また、支えとして利用する際、健康な天然歯を削ることもあります。健康な天然歯をできるだけ残したいと考える方にとっても、インプラント治療のメリットは大きいといえるでしょう。

寿命が長い

ブリッジや入れ歯と比較して寿命が長いことも、インプラントが選ばれる理由のひとつです。一般的に、入れ歯の寿命は5~8年ほど、ブリッジの寿命は7~8年ほどといわれています。

一方、インプラントの寿命は10~15年ほどと長いのが特徴です。日々のセルフケアや歯科医院でのメンテナンスを丁寧におこなえば、半永久的に使い続けることもできるといわれています。

治療費用は高額ですが、適切なケアやメンテナンス次第では優れたコストパフォーマンスを発揮すると考えてよいでしょう。

ただし、ケアやメンテナンスが不十分だった場合にはインプラント周囲炎を発症し、インプラントが早期に抜け落ちる可能性があるため注意が必要です。

インプラントの治療費を抑える方法はある?

インプラントの治療費を抑える方法を説明

インプラント治療が高額な理由がわかっても、少しでも負担を抑えたいと考える方が多いのではないでしょうか。ここでは、インプラントの治療費を抑える方法について解説します。

医療費控除を利用する

インプラント治療は保険診療の対象ではありませんが、医療費控除の対象にはなります。

医療費控除とは、毎年1月1日〜12月31日の1年間に支払った医療費が10万円を超える場合、納めた税金の一部を還付してもらえる制度のことです。総所得税が200万円未満の場合、総所得額の5%の金額を超える治療費が対象となります。

医療費控除は所得控除ですので、還付を受けるためには確定申告をする必要があります。生計をともにする家族がいる場合には、家族の医療費とまとめて申請が可能です。対象となる場合には申請するとよいでしょう。

なお、医療費控除の対象となる費用には、治療費以外にも病院までの公共交通機関の交通費や治療のための医薬品購入費などが含まれます。領収書やレシートなどは手元に残しておくようにしましょう。

デンタルローンを利用する

歯科治療でかかる治療費は一括払いであることが多いですが、高額治療費の場合は一括で支払うことが難しい方もいるでしょう。なるべく1回で支払う額を抑えたいという方は、デンタルローンという選択肢もあります。

デンタルローンとは、歯科治療にかかる費用を銀行や信託会社が立て替える制度のことです。歯科治療に限定されるローンでの審査は厳しい傾向にありますが、金利は低く抑えられるといわれています。

金利がつくのでトータルで支払う金額は増えますが、一度の支払いにかかる負担は軽減できるでしょう。なお、全ての歯科医院がデンタルローンに対応しているわけではありませんので、事前に歯科医院へ確認しましょう。

クレジットカード払いを利用する

治療費が高額となる場合、クレジットカード払いが可能な歯科医院も増えています。支払う金額自体が減るわけではありませんが、ポイント還元が見込めるため治療費の負担軽減につながるでしょう。

ただし、クレジットカード払いに対応していない歯科医院や使用できるクレジットカードの種類が限られている歯科医院もあります。こちらも事前に確認してみてください。

まとめ

インプラントのイメージ

より天然歯に近い見た目や噛み心地が得られるインプラント治療は、費用は高額ですが年々選択する方が増えています。強度や耐久性にも優れているため、毎日のケアやメンテナンス次第では半永久的に使用することも可能です。

ただし、メンテナンスを怠った場合には、寿命が短くなることもあります。適切なケアを継続することや、定期的なメンテナンスを受けることが重要です。

当院では、2,000本以上のインプラント治療実績があります。インプラント治療の内容や費用について疑問があれば、どのようなことでもご気軽にご相談ください。

インプラント治療検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

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