2024/09/18

インプラントの被せ物が取れたら!注意点と対処法を解説!

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

インプラントの被せ物が取れているイメージ

「インプラントの被せ物が取れたけどどうしたらいいの?」「被せ物が取れたときの対処法を知りたい!」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。インプラント治療を受けたあと、被せ物が取れて困った経験をされた方も多いのではないでしょうか。

インプラントの被せ物が取れる原因はさまざまで、経年劣化・ネジのゆるみ・強い衝撃・食いしばり・歯ぎしりなど、さまざまな要因が考えられます。

本記事では、インプラントの被せ物が取れる原因や取れた際の注意点、被せ物が取れるのを防ぐ方法について詳しく解説します。対処法や予防策を理解し、インプラントを長く健康に保つための知識を身につけましょう。ぜひ最後までご覧ください。

インプラントの被せ物が取れる原因

噛み合わせのズレについて説明している歯科医師

インプラントの被せ物が取れる原因として主に考えられるのは、以下の5つです。

  • 経年劣化
  • ネジがゆるんでいた
  • 強い衝撃を受けた
  • 噛み合わせのズレ
  • 食いしばりや歯ぎしり

順番に解説していきます。

経年劣化

インプラントの被せ物の寿命は、一般的に10〜15年程度です。長期間使用すると被せ物が劣化し、破損や脱落のリスクが高まります。そのため、寿命を迎えた被せ物は新しいものに交換する必要があります。

被せ物とインプラント体をセメントで固定する方法もありますが、時間の経過とともにセメントも劣化するため、どのような固定方法でも被せ物の交換や再固定が必要になります。

ネジがゆるんでいた

アバットメントと被せ物を連結しているスクリューと呼ばれる小さなネジが、何らかの理由でゆるむと被せ物が外れるケースがあります。ネジがゆるむ原因としては、強い力が加わったり、噛み合わせに問題があったりすることが考えられます。

インプラント治療後も、3ヶ月に一度ほどの頻度で定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで、ネジのゆるみを早期に発見し対処することが可能です。

強い衝撃を受けた

被せ物の材料であるセラミックは高い強度を持っていますが、インプラントには歯根膜がありません。歯根膜は、天然歯と顎の骨の間にある膜で、クッションのように衝撃を和らげる役割を果たしています。

インプラントには歯根膜がないため、噛んだときの衝撃が分散されず大きなダメージを与えることがあります。ナッツ類やせんべいなどの硬い食品を食べる際は、片側だけで噛まないようにしたり細かくしてから食べたりすることで、被せ物への負担を減らすことが可能です。

噛み合わせのズレ

噛み合わせがズレている場合、特定の部分に力が集中して被せ物が外れることがあります。さらに、噛み合わせのズレは、インプラントの損傷だけでなく、顎関節症・頭痛・肩こりなどの原因にもなります。

食べ物を噛んでいるときや話をしているときに、何か違和感を覚えたら歯科医院で噛み合わせの状態を見てもらいましょう。噛み合わせをチェックして、必要であれば調整してくれます。

食いしばりや歯ぎしり

歯ぎしりや食いしばりのクセがある人も注意が必要です。歯ぎしりや食いしばりでインプラントに負荷がかかり続けると、被せ物が外れたり壊れたりすることがあります。

マウスピースを装着することで、インプラントへの負担を和らげることができます。ご自身で歯ぎしりや食いしばりのクセがあるかどうかわからない場合は、家族や周りの人に聞いてみるといいかもしれません。

インプラントの被せ物が取れたときの注意点

インプラントの被せ物が取れたときの注意点イメージ

インプラントの被せ物が取れたとき、どう対処すればよいかわからずに慌てる方も多いでしょう。インプラントの被せ物が取れた際の3つの注意点を、以下にまとめました。

  • 取れたまま放置しない
  • 自力で戻さない
  • アバットメントに力を加えない

それぞれ解説します。

取れたまま放置しない

インプラントの被せ物が外れたとき、忙しいからとそのまま放置してはいけません。外れた被せ物を紛失したり、誤って飲み込んだりするリスクがあるからです。

外れた被せ物が傷ついていなければ、再度装着できる場合もあります。

しかし、紛失したり破損したりすると、新しい被せ物を作るために追加の費用がかかる可能性が高いです。インプラントの被せ物が外れたらすぐに歯科医院に連絡し、適切な処置を受けることが重要です。

自力で戻さない

インプラントの被せ物が外れたとき、自分で無理に元に戻そうとするのはやめましょう。余計な力が加わって被せ物が変形したり、手などの細菌が傷口に侵入して感染したりする原因になります。

また、市販の瞬間接着剤は、口の中に入れると健康に悪影響を及ぼす可能性が高いため絶対に使用しないでください。被せ物が外れたら自力で直そうとせずに、すぐに歯科医師に相談して適切な処置を受けましょう。

アバットメントに力を加えない

インプラントの被せ物が取れた場合、アバットメントがむき出しの状態になります。アバットメントが気になって触ったり、その部分で物を噛んだりすると、アバットメントやインプラント体まで破損しかねません。

アバットメントが露出したときは、できるだけ負荷がかからないように注意しましょう。とくに、硬いものを噛み砕いたり、力仕事やスポーツで強く噛みしめたりする場面では、注意する必要があります。

インプラントの被せ物が取れたときの対処法

インプラントの被せ物が取れて歯科医師へ相談している人

インプラントの被せ物が取れたときの対処法として、以下の2つを覚えておきましょう。

  • 被せ物を保管しておく
  • いち早く歯科医院に連絡する

それぞれ解説します。

被せ物を保管しておく

インプラントの被せ物が外れたときは、部品をなくさないように保管することが重要です。インプラントに使われている部品は高価なものが多いため、紛失すると費用の負担が増加するかもしれません。

外れた部品を保管する際は、中身が見えるチャック付きの袋やタッパーなどの容器に入れておくと、誤って捨てるリスクを減らせます。

いち早く歯科医院に連絡する

外れた部品を保管したら、できるだけ早くインプラント治療を受けた歯科医院に連絡しましょう。早めに連絡することで、適切な対応を迅速に受けられます。

歯科医院に連絡する際は、被せ物が外れた日時や状況、現在の症状などを詳しく伝えましょう。また、今後の対応についても質問し、いつ診察を受けられるのか、費用がどのくらいかかるのかなどを確認しておくと安心です。

インプラントの被せ物が取れるのを防ぐ方法

インプラントの被せ物が取れるのを防ぐためにセルフケアをしている人

インプラントの被せ物が取れるのを防ぐためには、以下の3つの方法があります。

  • 定期検診を必ず受ける
  • 歯ぎしりや食いしばりに注意する
  • 丁寧なセルフケアをおこなう

それぞれ解説します。

定期検診を必ず受ける

インプラント治療を受けた直後は問題なかった噛み合わせも、時間が経つにつれてバランスが崩れることがあります。そのため、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが非常に重要です。

定期検診では、噛み合わせの状態を詳しくチェックしてもらえるだけでなく、問題が見つかった場合には適切な処置を受けられます。面倒に感じるかもしれませんが3か月に一度の頻度なので、インプラントを長持ちさせるためにも、必ず定期検診を受けるようにしましょう。

歯ぎしりや食いしばりに注意する

歯ぎしりや食いしばりのクセがある方は、できる限り直すように心がけましょう。インプラントの被せ物に過度の力がかかると、割れたり外れたりする原因になります。

寝ている間の歯ぎしりや食いしばりは自分でコントロールするのが難しいため、ナイトガードの使用を検討しましょう。ナイトガードは、寝ている間に歯ぎしりや食いしばりから歯を守ってくれるため、インプラントの被せ物への負担を和らげ損傷を防ぐことが可能です。

丁寧なセルフケアをおこなう

インプラントの被せ物が外れる前に異変に気づけるよう、日頃から丁寧にケアを行いましょう。歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスを使って、セルフケアを徹底してください。

インプラントの周りにプラークや歯石が溜まると、被せ物がゆるんでいることに気づけないかもしれません。セルフケアを怠らないことで、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

口腔内の健康を維持するためにも、毎日のケアを怠らないことが大切です。

まとめ

インプラント治療によって綺麗な口元になった人

本記事では、インプラントの被せ物が取れる原因や注意点などについて解説しました。インプラントの被せ物が取れる原因には、経年劣化・噛み合わせのズレ・食いしばりや歯ぎしりなどが挙げられます。

被せ物が取れた場合は、取れたまま放置せず、速やかに歯科医院に連絡して適切な処置を受けましょう。また、被せ物が取れるのを防ぐためには、定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることが大切です。

インプラント治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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