2024/12/11

インプラントで後遺症が残ることはある?症状や予防する方法とは

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

インプラント治療イメージ

インプラント治療は、失った歯を取り戻すための効果的な方法として広く知られていますが、稀に後遺症が残ることがあるのをご存じでしょうか。神経損傷によるしびれや痛みなど、後遺症には様々な症状が挙げられます。

インプラント治療における後遺症のリスクを最小限に抑えるためには、手術前の適切な準備と術後のケアが非常に重要です。

この記事では、インプラント手術で起こり得る後遺症の症状や、その予防方法について詳しく解説します。後遺症を防ぐための歯科医院選びのポイントなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラントで後遺症が残ることはある?

インプラントは後遺症が残るのか疑問のイメージ

インプラントは一般的に高い成功率を誇る治療方法ですが、稀に後遺症が残るケースもあります。インプラント治療の後遺症は様々で、手術を行う医師の技術的な問題や術後のケア不足、患者様の体質や健康状態などが主な原因です。

しかし、適切な治療計画のもと信頼できる歯科医師が手術をし、術後には徹底したケアを行えば、後遺症のリスクを大幅に軽減することが可能です。インプラント治療を受ける前に歯科医師と十分に相談し、リスクを理解した上で治療を開始しましょう。

インプラントの後遺症としてあらわれる症状

肩こりをしている女性

以下に、インプラント治療における代表的な後遺症をご紹介します。

神経損傷による麻痺やしびれ

顎の骨にインプラント体を埋入する際、誤って神経を傷つけると口の周りに麻痺やしびれなどが生じることがあります。主に、太い神経が通っている下顎にインプラントを埋める場合に起こります。

神経損傷が深刻な場合、長期的な麻痺が残る可能性が高いでしょう。

インプラントのぐらつき・脱落

手術時の衛生管理が不適切な場合、感染症のリスクが高まります。その結果、インプラント周囲炎を発症する可能性があるでしょう。

インプラント周囲炎は、インプラントの周囲の組織に炎症が発生し、歯肉が腫れたり痛みが生じたりする疾患です。放置すると、インプラントを支えている顎の骨が溶かされ、最悪の場合インプラントの脱落につながることがあります。

インプラント周囲炎は、口腔内が不衛生な場合に起こりやすいため、口内ケアを徹底することが非常に重要です。早期の段階で治療を始めれば改善できる可能性が高いので、術後は定期的な歯科検診を欠かさないようにしましょう。

上顎洞炎

上顎にインプラントを埋め込む際、上顎洞の粘膜が損傷を受けて傷から細菌が入り込むと、上顎洞炎が発生します。上顎洞炎の主な症状は、鼻づまりや頭痛、顔の圧迫感などです。

特に、サイナスリフトという処置を行った場合は、上顎洞炎のリスクが高まるとされています。

頭痛や肩こり

インプラント治療後に発生することがある後遺症として、頭痛や肩こりが挙げられます。インプラント治療後の噛み合わせが適切でないと、顎の筋肉に過度な負担がかかり、これらの症状が現れることがあるのです。

インプラントの後遺症を予防する方法

デンタルフロスと歯間ブラシ

ここでは、後遺症を予防するための方法をご紹介します。

術前の十分な検査

インプラント手術の成功率を高めて後遺症を防ぐためには、術前の検査が欠かせません。CTスキャンやレントゲンを使用して、骨の状態や神経の位置、上顎洞の形状などを正確に把握すれば、神経損傷や上顎洞の予防につながります。

術後の適切なケア

術後のケアも、後遺症を防ぐために非常に重要です。術後は感染症を予防するために、傷口を清潔に保たなくてはなりません。そのため、口内ケアをしっかり行いましょう。

歯ブラシに加えデンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、より効果的に汚れを除去でき、細菌感染のリスクを低減できます。さらに、飲酒や喫煙はインプラントの定着に悪影響を与えるため、手術前後は控えましょう。

また、術後の数日間は炎症が起こりやすいため、歯科医師の指示に従って抗生物質を服用することも大切です。

定期的な歯科受診

治療後の定期的な歯科受診は、インプラントを維持するために欠かせません。特に、インプラントが埋め込まれた部分の歯肉・骨の状態や噛み合わせを定期的に確認し、早期に問題を発見して適切な対処を行うことが重要です。

当院では、3か月に一度の頻度でメンテナンスを行います。インプラントを長く快適に使用するためにも、定期的に検診を受けましょう。

インプラントで後遺症が残ってしまったときの対処法

インプラント治療の後遺症について説明を聞いている患者

インプラント手術後に後遺症が残った場合、早期に適切な対処を行うことが重要です。

神経損傷による麻痺やしびれの対処法

インプラント手術中に神経が損傷した場合、麻痺やしびれが残ることがあります。このような症状がある場合は、早めに歯科医院を受診しまずは状態を確認してもらいましょう。

症状が軽度であれば、薬の服用で回復できることも多いです。症状が重度で薬での改善が見込めない場合は、神経の損傷部位を修復する手術やインプラント撤去などの外科手術が必要になるケースもあります。

インプラントのぐらつきへの対処法

インプラント周囲炎によってぐらつきが発生している場合、早期に対処すれば進行を防ぐことができます。

初期段階では、歯科医によるクリーニングと自宅での適切な口腔ケアで改善できる可能性があるでしょう。進行している場合には、抗生物質を使った治療や外科的処置が必要になることもあります。

なるべく早く歯科医院を受診し、軽度のうちに治療できるようにしましょう。

上顎洞炎の対処法

軽度の上顎洞炎の場合は、抗生物質などで炎症を緩和させます。

しかし、上顎洞内にインプラント体が入り込んでいる場合は、インプラント体の摘出が必要です。また、重症の場合は、炎症が起きている上顎洞の粘膜を除去する外科手術が必要になることもあるでしょう。

異変を感じたら、早めに歯科医院を受診しましょう。

噛み合わせの対処法

インプラントの高さや位置が原因で噛み合わせがずれていると、顎の筋肉に負担がかかり、頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。噛み合わせの不具合による頭痛や肩こりがある場合は、噛み合わせの調整をします。

まずは、歯科医院を受診し噛み合わせの状態を確認してもらい、必要に応じて調整を受けましょう。適切な調整が行われれば、症状の改善が期待できます。

インプラントの後遺症を防ぐための歯科医院選びのポイント

インプラントの後遺症を防ぐための歯科医院選びのポイントイメージ

インプラント手術の成功率を高めて後遺症を防ぐためには、適切な歯科医院を選ぶことが非常に重要です。ここでは、インプラント手術を受ける際に押さえるべき歯科医院選びのポイントをご紹介します。

担当医師の経歴と実績を確認する

まずは、歯科医師のインプラント治療に関する経歴と実績を確認しましょう。インプラント手術には専門的な知識と技術が求められるため、実績豊富な歯科医師に任せることが後遺症を防ぐ上で不可欠です。

経験が豊富な歯科医師であれば、過去の事例などを踏まえて治療を進められます。そのため、手術のリスクを最小限に抑え、神経損傷などのトラブルを避けることができるのです。

医院のウェブサイトを確認し、医師の経歴や実績、過去の症例や患者さまの声なども参考にしてみてください。インプラント治療を専門に行っている歯科医師や、認定を受けたインプラント専門医が在籍しているかどうかを確認するのも良いでしょう。

設備や衛生環境が整っている

インプラント手術を成功させて後遺症を防ぐためには、設備が整っているかどうかも重要です。例えば、CTスキャンや3Dシミュレーションを活用して、神経や血管、骨の状態を正確に把握すれば、手術の精度が向上してリスクが軽減されます。

また、歯科医院の衛生管理が徹底されていることも、後遺症の予防に直結します。手術室や使用器具の消毒・滅菌がしっかりと行われている医院を選べば、感染症のリスクを大幅に減らすことができます。

ホームページやカウンセリングなどで事前に確認し、設備が整っている歯科医院を選ぶようにしましょう。

アフターケアの充実

インプラント治療後のフォローが充実しているかどうかも、重要なポイントです。インプラントは、治療をしたら終わりではなく、治療後は定期検診に歯科医院でメンテナンスを受けなくてはなりません。

アフターケアがしっかり行われる医院を選ぶことで、インプラント周囲炎などのトラブルを早期に発見し、適切に対処できます。治療前のカウンセリングの際に、アフターケアについてもしっかり確認しておきましょう。

まとめ

インプラント治療を受けた男性

インプラント手術は失った歯を補うための効果的な治療法ですが、稀に後遺症が残る可能性があります。代表的な後遺症には、神経損傷による麻痺やしびれ、上顎洞炎などが挙げられます。

後遺症のリスクを防ぐためには、経験豊富な歯科医師が在籍しているか、設備や衛生環境が整っているかなどを確認したうえで歯科医院を選ぶと良いでしょう。アフターケアが充実しているかどうかも重要です。

後遺症が残った場合は、早めに歯科医院を受診して適切な対処を受けましょう。また、患者さま自身が口腔内のケアをしっかり行うことも、インプラント治療の成功には欠かせません。

インプラントを検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

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