2024/12/30

矯正で痛みを感じる原因と対処法

矯正で痛みを感じる原因と対処法を解説

 

矯正治療は、歯並びや噛み合わせを改善し、美しい笑顔を手に入れるための有効な手段です。しかし、矯正治療中に痛みを感じることがあるのも事実です。この記事では、矯正治療で痛みを感じる原因とその対処法について詳しく解説します。矯正治療を考えている方や、既に治療を始めている方にとって、痛みの原因を理解し、適切な対処法を知ることは非常に重要です。

マウスピース矯正

▼歯の移動に伴う痛み

 

矯正治療の主な目的は、歯を適切な位置に移動させることです。この歯の移動が痛みを引き起こす主要な原因の一つです。矯正装置によって歯に圧力がかかると、骨が再構築され、歯が動きます。この過程で痛みや不快感が生じることがあります。

 

◎対処法

 

痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤を使用することができます。また、柔らかい食事を摂ることで、痛みを和らげることができます。歯が動くことで一時的な痛みは避けられませんが、数日で落ち着くことがほとんどです。定期的に歯科医師と相談しながら、痛みの管理を行いましょう。

 

▼矯正装置による刺激

 

矯正装置自体が口内を刺激し、痛みを引き起こすことがあります。特に初めて装置を装着した際や、調整後の数日は、ワイヤーやブラケットが口内の粘膜や頬に当たり、痛みを感じることが多いです。

 

◎対処法

 

口内の痛みを和らげるために、歯科用ワックスを使用することが有効です。ワックスを装置の突起部分に貼ることで、口内の粘膜への刺激を減らすことができます。また、口内洗浄剤や塩水でうがいをすることも、炎症を抑える助けになります。痛みが続く場合は、歯科医師に相談して、装置の調整を依頼しましょう。

 

▼歯や歯茎のトラブル

 

矯正治療中には、歯や歯茎にトラブルが発生することもあります。例えば、矯正装置が歯に強い力をかけすぎると、歯の根が短くなったり、歯茎に炎症が起きたりすることがあります。これらのトラブルが痛みの原因となります。

 

◎対処法

 

定期的な歯科検診を受けることで、歯や歯茎のトラブルを早期に発見し、適切な対処を行うことができます。歯茎の炎症を防ぐためには、矯正中も丁寧な歯磨きを心がけ、フロスやインターデンタルブラシを使用して、歯と歯の間や装置周辺の清掃を徹底することが重要です。

 

▼装置の不具合

 

矯正装置が壊れたり、正しく装着されていなかったりする場合も、痛みの原因となります。ワイヤーが折れたり、ブラケットが外れたりすると、口内に傷がつき、痛みを感じることがあります。

 

◎対処法

 

装置に不具合が生じた場合は、速やかに歯科医院に連絡し、修理や調整を受けることが必要です。また、自己判断で装置を調整しようとせず、必ず専門の歯科医師に対応を依頼しましょう。矯正治療中は、装置の状態を定期的にチェックし、問題があれば早めに対処することが大切です。

 

▼痛みの少ない矯正法はある?

 

矯従来のワイヤーやブラケットを使用する矯正治療では、痛みや不快感が生じることが少なくありません。しかし、最近では痛みが少ない矯正法として「マウスピース矯正」が注目されています。

 

◎比較的弱い力で歯を動かす

 

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のアライナーを使用して歯を移動させる治療法です。従来の矯正法に比べて、歯にかかる力が比較的弱く、段階的に歯を移動させるため、痛みや不快感が少ないとされています。

 

・ワイヤー矯正との比較

従来のワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーを使用して一度に多くの歯を動かします。このため、矯正初期や調整後に強い力がかかり、痛みを感じることが多いです。一方、マウスピース矯正では、各アライナーが少しずつ歯を動かす設計になっており、一度にかかる力が弱くなります。このため、歯の移動に伴う痛みが軽減されるのです。

 

・マウスピース矯正の注意点

 

マウスピース矯正でも多少の不快感や圧力が生じることがありますが、これは通常、数日で収まります。痛みが気になる場合は、市販の鎮痛剤を使用することができます。また、痛みを感じた場合は、柔らかい食事を摂ることで、歯や口内への負担を減らすことができます。さらに、歯科医師に相談し、アライナーの装着方法や装着時間についてアドバイスを受けることも重要です。

 

◎装置が粘膜を刺激しにくい

 

マウスピース矯正のもう一つの大きな利点は、装置が口内の粘膜を刺激しにくい点です。従来の矯正装置では、ブラケットやワイヤーが口内に当たり、口内炎や傷を引き起こすことがあります。しかし、マウスピース矯正は、滑らかなプラスチック製のアライナーを使用するため、口内の粘膜に優しいのです。

 

・ワイヤー矯正との比較

 

ブラケット矯正では、金属製のブラケットやワイヤーが口内に常に触れているため、粘膜や頬に傷がつきやすく、痛みや不快感が生じることが多いです。これに対して、マウスピース矯正では、アライナーが歯にぴったりとフィットし、口内の粘膜に余計な刺激を与えません。このため、口内炎や傷ができにくく、痛みが少ないとされています。

 

・マウスピース矯正の注意点

 

万が一、アライナーが口内に当たって痛みを感じる場合は、アライナーのエッジを滑らかにするための調整を歯科医師に依頼することができます。また、アライナーが原因で粘膜に傷ができた場合は、口内洗浄剤や塩水でうがいをして清潔を保ち、傷の治癒を促進しましょう。痛みが続く場合や、アライナーに違和感がある場合は、速やかに歯科医師に相談してください。

 

◎マウスピース矯正にも欠点がある?

 

マウスピース矯正は、比較的弱い力で歯を動かし、装置が粘膜を刺激しにくいという特長から、痛みが少ない矯正法として注目されています。痛みや不快感が少ないため、多くの患者さんにとって快適な矯正治療の選択肢となっています。

 

矯正治療を検討している方や、痛みが少ない矯正法を探している方は、ぜひマウスピース矯正を考慮してみてください。具体的な治療方法や費用、効果については、歯科医師と相談しながら、自分に合った最適な治療法を選ぶことが重要です。ただし、マウスピース矯正は、ワイヤー矯正ほど適応範囲が広くないため、患者さんの歯並び・噛み合わせの状態によっては向かない場合もあります。そんな時はワイヤー矯正を第一に検討した方が良いといえます。どちらの矯正法が向いているかは精密検査をしてみなければわかりません。

 

▼まとめ

 

矯正治療中の痛みは、多くの患者さんにとって避けられないものですが、その原因を理解し、適切な対処法を知ることで、痛みを軽減し、快適に治療を進めることができます。歯の移動に伴う痛み、装置による刺激、歯や歯茎のトラブル、装置の不具合など、様々な原因が考えられますが、それぞれに対する対処法を実践することで、治療期間中のストレスを減らすことができます。

 

矯正治療を検討している方や、既に治療を開始している方は、定期的に歯科医師と相談し、疑問や不安を解消することが重要です。正しい知識を持ち、適切なケアを行うことで、美しい歯並びと健康な口腔環境を手に入れることができるでしょう。

 

矯正治療に関する詳細な情報や、ご相談がある場合は、ぜひ当院までお問い合わせください。私たちのチームが、皆さんの美しい笑顔をサポートいたします。

 

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

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