2025/02/05

インプラントは2本同時に埋め込める?メリット・デメリットの解説

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

インプラントを2本同時に埋め込むイメージ

インプラント治療は、失った歯を補うための選択肢として多くの人に利用されています。「複数本を同時に埋め込むことは可能なのか?」と疑問を持つ方もいるでしょう。

この記事では、インプラントを2本同時に埋め込む治療が可能な条件や、治療のメリットやデメリットについて解説します。

インプラントは2本同時に埋め込める?

インプラントは2本同時に埋め込めるか疑問の女性

インプラントを2本同時に埋め込むことは可能です。特に2本同時埋入は、治療の効率を高める方法として多く採用されています。治療期間が短縮されるので、負担を軽減できる場合があります。

しかし、この治療法が適用できるかどうかは、患者さまの骨の状態や全身の健康状態に大きく依存するため、慎重な判断が求められます。

インプラントを2本同時に埋入できる条件

インプラントの同時埋入が可能な条件は、以下のとおりです。

骨量が十分であること

顎骨の量と密度が十分であることが重要です。骨量が不足している場合、2本以上のインプラントを同時に支えるのが難しくなるため、骨造成や治療計画の見直しが必要です。

全身の健康状態が良好であること

全身の健康状態が良好であることも条件の一つです。糖尿病や骨粗しょう症など、治癒力に影響を及ぼす疾患がある場合は、治療結果にリスクが伴う可能性があります。

全身疾患をお持ちの方は、治療前に病状をコントロールする必要があるでしょう。

歯茎の状態が健康であること

歯周病が進行している場合、インプラントを埋め込む環境が整っていないといえます。そのため、先に歯周病の治療を行い、健康な歯茎に整える必要があります。

インプラントを2本同時に埋め込む場合の特徴

2本のインプラント

ここでは、インプラントを2本同時に埋め込む治療の特徴について詳しく説明します。

手術回数の軽減

2本のインプラントを同時に埋め込めば手術回数を減らせるので、患者さま負担を抑えられます。1回の手術で複数の処置が可能となり、治療全体のスケジュールが短縮されます。

また、麻酔や術後の回復期間も1回になるので、身体的・精神的な負担の軽減も期待できます。

治療費用の効率化

手術回数が減れば、麻酔や手術室の使用料など、一部のコストを抑えることができます。インプラントの費用は本数ごとに発生するため、総額は歯科医院に確認しておきましょう。

噛む力を分散できる

隣り合う2本のインプラントを同時に埋め込めば、噛む力を均等に分散させる効果が得られます。特に奥歯での治療では咬合力が集中しやすいため、複数のインプラントが支え合うことで耐久性が向上します。

骨や歯茎の状態に依存する

2本同時埋入には、顎骨の量や密度、歯茎の健康状態が十分であることが必要です。もし骨量が不足している場合は、骨移植や歯茎の再生治療が求められることがあります。

追加処置が必要な場合、治療期間や費用が増加する可能性があるため、事前の診断と計画が重要です。

術後の管理が重要

複数のインプラントを同時に埋め込む場合、術後の管理が一層重要になります。隣接するインプラントがある場合、感染や炎症のリスクが高まる可能性があるため、定期的な歯科検診と徹底したホームケアが欠かせません。

患者さまへの適応性

患者さまの年齢や全身の健康状態、治療に対する理解と協力が、成功に大きく影響します。同時埋入は効率のよい治療方法ですが、すべての患者さまに適しているわけではありません。

事前に十分な診断を行い、歯科医師との相談の上で適応の可否を慎重に判断することが求められます。

インプラントを2本同時に埋め込むメリット・デメリット

インプラントを2本同時に埋め込むメリット・デメリットのイメージ

ここでは、具体的なメリットとデメリットを詳しく解説します。

メリット

インプラントを2本同時に埋め込むメリットは、以下のとおりです。

治療期間が短縮される

2本同時に埋め込めば、手術回数を減らし全体の治療期間を短縮できます。通常、1本ずつ埋入するよりも効率的に治療が進むため、通院回数も減り、患者さまの生活や仕事への影響を最小限に抑えることが可能です。

さらに、術後の回復期間も1回なので、治療が計画的かつ迅速に進められます。

費用が一部軽減される

2本同時に埋め込む場合、麻酔や手術室の使用料、術後ケアにかかる一部の費用が1回分になります。その結果、全体の治療コストが多少抑えられる可能性があります。

ただし、インプラント本体やアバットメントなどの材料費は個別に発生するため、治療費用全体を事前に確認することが重要です。

隣接する歯への影響を最小限にできる

インプラントは隣の歯に負担をかけない独立した構造を持っているため、治療中に隣接する歯を削る必要がありません。自然な歯を保護しつつ、より健康的な歯列を維持することができます。

デメリット

インプラントを2本同時に埋め込むデメリットは、以下のとおりです。

高額な初期費用が発生する

インプラント治療は1本あたりの費用が高額であり、2本を同時に埋め込む場合、初期費用がさらに増えるのが一般的です。治療費用の総額が高くなるため、事前にしっかりとした費用計画を立て、歯科医院と十分に相談する必要があります。

手術範囲の拡大による負担

2本のインプラントを同時に埋め込むと手術範囲が広がるため、術後の腫れや痛みが1本の場合よりも強くなる可能性があります。回復期間中には、適切なケアや定期的なチェックが一層重要となります。

また、術後の炎症リスクにも注意が必要です。

骨量や健康状態の制約

2本同時埋入には、顎骨の量や密度が十分であることが必要です。もし骨量が不足している場合は、骨移植や骨再生治療を行う必要があり、治療期間や費用が増加します。また、糖尿病や喫煙といった治癒を遅らせる要因がある場合、治療結果に影響を及ぼすリスクが高まります。

トラブル発生時のリスク増加

2本のインプラントが隣接している場合、片方に問題が生じると、もう片方にも影響を及ぼす可能性があります。特に感染や炎症が発生した場合、隣接するインプラントに波及するリスクがあるため、術後の管理がより重要になります。

インプラントを2本同時に埋め込む費用と治療期間

インプラントを2本同時に埋め込む費用と治療期間のイメージ

インプラント治療は、1本でも高額な費用が必要とされるため、2本同時に埋め込む場合の費用や治療期間について心配される方も多いでしょう。ここでは、具体的な費用の目安や治療期間について詳しく解説します。

費用の目安

インプラントを2本同時に埋め込む際にかかる費用について解説します。

2本同時埋入の場合の費用

2本同時に埋め込む場合、インプラント本体や人工歯の費用が2本分かかります。手術は1回なので、麻酔や手術室の利用料は1回分しかかかりません。

このため、総額は単純に2倍にはならず、コストを抑えられるケースもあります。全体の治療費用はおおよそ60万〜100万円程度が目安とされています。具体的な金額は歯科医院で確認しましょう。

追加処置が必要な場合

骨量が不足している場合や歯茎の状態が悪い場合には、骨造成や歯周組織の再生治療が必要になることがあります。これらの追加処置には別途費用が発生し、5万〜35万円程度が加算されることが一般的です。

治療期間の目安

2本同時に埋め込む場合でも、治療期間自体は1本の場合とほとんど変わりません。インプラント治療では、埋入したインプラントが顎骨としっかり結合する期間を確保する必要があります。

待機期間は通常3〜6か月程度が目安とされていますが、当院では平均2〜3か月となっております。症例によってはさらに期間を要する場合もあります。

まとめ

インプラントの模型

インプラントを2本同時に埋め込む治療は、治療効率の向上や噛む力の分散といったメリットがあります。2本同時に埋め込むことで手術回数を減らし、治療期間を短縮することで身体的・時間的な負担を軽減できる点が大きな特長です。

ただし、初期費用が高額になることや、骨や歯茎の健康状態によっては追加処置が必要となって治療期間や費用が増える場合があります。また、術後の腫れや痛みが1本埋入の場合より強くなることがあり、術後ケアが成功の鍵を握ります。

インプラント治療を成功させるには、患者さまごとの骨や健康状態を正確に評価し、メリットとデメリットを理解することが重要です。

インプラントの2本同時埋入を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

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