2025/02/19

インプラント手術後の過ごし方とは?食事についてと要注意な痛みや違和感

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

インプラントの手術後のイメージ

「インプラント手術を受けた後は、どのように過ごせばいいのか」「何か注意することはあるのか」と疑問に思っている方は多いでしょう。

この記事では、インプラント手術後の適切な過ごし方、食事の注意点、そして注意すべき痛みや違和感について詳しく解説します。この記事を参考にして、インプラント手術後の回復をスムーズに進めてください。

インプラント手術後の過ごし方

インプラント手術後のレントゲンイメージ

インプラントは、失った歯の機能を回復するために人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。外科手術を伴うため、手術後の適切なケアがインプラントの長期的な成功に大きく影響します。

インプラント埋入後は、インプラントと骨がしっかり結合するまで、期間をあけて治癒を待ちます。治癒期間は通常、上顎で4ヶ月、下顎で3ヶ月程度ですが、当院では、平均して約2〜3ヶ月待ちます。

この期間中は、インプラントに過度な負担をかけないように、硬い食べ物を避け、柔らかいものを中心に食べるようにしましょう。また、喫煙はインプラントと骨の結合を阻害する可能性があるため、できる限り控えてください。

手術直後は、傷口の出血を抑えるためにガーゼを噛んで止血します。帰宅後も出血が気になるようであればガーゼを噛んで止血しましょう。

術後数日は激しい運動や長時間の入浴、飲酒を避けてください。これらの行為は血流を促進し、出血や腫れを悪化させる原因となる可能性があります。術後1週間程度は安静を心がけて過ごしましょう。

インプラント部位への直接的な刺激を避けることも重要です。歯ブラシで傷口を触らないようにするほか、指や舌で触れることも避けてください。口内を清潔に保つことは重要ですが、無理に磨くと出血や腫れが悪化するかもしれません。

傷口が安定するまでは柔らかい歯ブラシを使用すると良いでしょう。歯科医師から処方された抗菌剤や洗口液でケアを行うことも大切です。

腫れや痛みが気になる場合は、冷たいタオルやアイスパックを使って頬を冷やすと効果的です。冷やしすぎないように注意し、1回につき15〜20分を目安に行うと良いでしょう。

また、喫煙者の場合は禁煙することも重要です。インプラント治療を始める際に禁煙を指示されることが多いですが、手術食後に喫煙すると傷口の治癒が遅れる可能性が高いです。

抜歯即時埋入の場合の注意点

当院では、抜歯と同時にインプラントを埋入する抜歯即時埋入を行っています。根の周囲の炎症が少ないなど条件が良い場合に限り可能な治療方法ですが、従来の方法より手術回数を減らすことができ、治療期間を短縮できます。

治療終了まで半年から1年ほどかかることもあるインプラント治療ですが、当院では2〜3か月での治療完了を目指しています。2か月で終わらないこともありますが、通常のインプラント治療よりも早く歯を補えるのです。

抜歯即時埋入法では抜歯当日に仮歯の装着までできますが、通常のインプラント手術と同様に手術後のケアは重要です。手術後数日は安静に過ごし、食事は柔らかい食べ物を摂るようにしましょう。また、熱い飲み物や刺激のある食べ物も避けましょう。

定期的なメンテナンスの重要性

インプラントを長持ちさせるためには、手術後の定期的なメンテナンスが必要不可欠です。当院では、3ヶ月に一度定期検診を受けるようお願いしています。

定期検診では、インプラントの状態、噛み合わせ、歯周組織の状態などをチェックし、必要に応じてクリーニングを行います。

インプラント手術後の食事

インプラント手術後の食事の一例としておかゆのイメージ

インプラント手術後の食事は、インプラントに負担をかけないように選択することが重要です。具体的には、以下の点に注意しましょう。

手術直後の食事

手術当日は麻酔の影響で感覚が鈍くなっているため、食事は麻酔が切れてから摂ってください。柔らかく刺激の少ないものを選ぶことが重要です。例えば、おかゆ、スープ、ヨーグルト、プリン、ゼリーなどを摂り、熱いものや硬いものは避けましょう。

また、飲み物をストローで強く吸うと出血を助長する可能性があります。コップなどを使って飲むようにしましょう。

治癒期間中の食事

治癒期間中は、インプラントに過度な負担をかけないように、硬い食べ物や噛みごたえのある食べ物は避けてください。例えば、せんべい、ナッツ類、硬いお肉、フランスパンなどは避けたほうが良いでしょう。

代わりに、柔らかい煮物、豆腐、魚の煮つけ、卵焼き、マッシュポテト、バナナなどを摂ると良いでしょう。食べられるものに制限がありますが、栄養バランスの取れた食事を心がけてください。

また、食事の際には、患部を刺激しないようにゆっくりと噛むようにしましょう。患部で噛むことを避け、反対側の歯を使ってください。治癒期間中は仮歯を使用しますが、仮歯は最終的に使用する人工歯とは違います。

患部を保護し、見た目を補うためのものなので、咀嚼力に耐えられる強度はありません。仮歯で噛むと、仮歯が外れたり破損したりする可能性があります。

治療後、徐々に硬いものを食べられるようにしていきますが、その時期については歯科医師の指示に従ってください。

インプラント手術後にやってはいけないこと

インプラント手術後にやってはいけないことを説明する歯科医師

インプラント手術後の治癒を妨げ、合併症のリスクを高める行為は避ける必要があります。以下に、手術後にやってはいけないことをまとめます。

喫煙

喫煙は、血管を収縮させて酸素や栄養素の供給を妨げるため、患部の治癒を遅らせます。インプラントと骨の結合を阻害する大きな要因となるため、インプラント手術を受ける前はもちろん、手術後も禁煙を続けることが大切です。

過度な飲酒

過度な飲酒は、炎症を悪化させ治癒を遅らせる可能性があります。手術後しばらくは、飲酒を控えるようにしましょう。アルコールは、免疫機能を低下させる可能性も指摘されています。

激しい運動や長風呂

激しい運動や長時間の入浴は、血行を促進し、出血や腫れを引き起こす可能性があります。手術後数日間は、これらの行動は避けて安静に過ごしましょう。

患部を触る

患部が気になるかもしれませんが、指や舌で触ったり、歯ブラシで強く磨いたりするのは避けましょう。細菌感染のリスクを高めるだけでなく、治癒を妨げる原因となります。うがいをする際も、強くゆすがないように注意してください。

硬い食べ物を食べる

治癒期間中は、インプラントに過度な負担をかけないように、硬い食べ物は避けましょう。インプラントが骨としっかり結合するまでは、無理な力を加えないようにすることが大切です。

インプラント手術後の要注意な痛みや違和感

インプラント手術後の要注意な痛みや違和感を感じる女性

インプラント手術後、ある程度の痛みや違和感が現れるのは正常な反応です。手術後2〜3日をピークに、1週間程度で痛みは徐々に軽減します。腫れも同様に、数日で引いていくのが一般的です。

インプラント手術後の痛みは、処方された鎮痛剤でコントロールできる程度の痛みであることがほとんどですが、中には注意が必要な症状もあります。以下のような場合は、すぐに歯科医院に連絡してください。

  • 鎮痛剤を服用しても痛みが治らない
  • 3〜4日経っても痛みが悪化する
  • 腫れがひどくなった
  • 膿が出るようになった
  • 発熱を伴う
  • 口の中で異臭が発生している
  • 痺れや麻痺が続く

これらの症状は、感染やインプラントの不具合など、何らかの異常が起きている可能性を示しています。早期に受診し、適切な処置を受けることが重要です。

まとめ

インプラントの手術を終え美味しく食事をする夫婦

インプラント手術後の過ごし方や注意点を守ることは、治療の成功と快適な生活のために欠かせません。術後の過ごし方としては、安静を保って適切なケアを心がけることが重要です。食事については柔らかい食材を選び、刺激を避けましょう。

また、術後にやってはいけない行動や注意すべき痛みや違和感を把握し、異常を感じた場合にはすぐに歯科医院に連絡するようにしましょう。

インプラント治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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