2025/02/21

なぜ硬い歯や骨が溶けるの?

こんにちは。諫早ふじた歯科・矯正歯科です。

硬い組織である歯や骨が溶ける原因には以下のような原因があります

歯が溶ける主な原因はむし歯です。

 ではなぜ小さなむし歯菌が硬い歯を溶かすことができるのでしょう。歯はエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄という構造から成り立っています。歯の表面のエナメル質は特に硬く人間の体の中の構造で一番固いです。エナメル質はエナメル小柱が並んでおり、そこにハイドロキシアパタイトという結晶が入り込んでできている構造です。

 炭酸やお酒を飲んだ後、歯が溶けるような感覚を感じることがあると思います。つまり、歯を溶かす要素としてお口の中が酸性になることがあげられます。むし歯菌が食べ物に含まれる糖を分解して酸性の物質を出すため、お口の中が酸性に傾いていきます。そうなるとエナメル質表面が脱灰を引き起こして表面が溶けていきます。そのまま脱灰が進行してむし歯が進んでいくために硬い歯が溶けていきます。

むし歯の進行を抑制するために、お口の中の唾液の働きによって酸性に傾いているお口の中を中性に戻してエナメル質表面が再石灰化されていきます。

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硬い骨が溶ける原因。

1.歯周病

プラーク(歯垢)や歯石の中にいる細菌によって、歯を支える歯周組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質)が破壊される病気です。

悪化すると、歯を支える骨が失われ、最後には歯が抜け落ちてしまいます。

日本人の歯の喪失原因の第1位であり、私たちの健康と深い関わりを持っています。

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2.根尖病巣

根尖病巣とは、歯の根の先が細菌感染によって炎症が起きて膿が貯める病気です。主に、大きなむし歯が根っこの先に感染したり、神経を取った歯が細菌感染を引き起こして根っこの先に炎症が起きていく場合があります。どちらも根っこの先に細菌の感染が起きてしまい、顎の骨を溶かしてしまいます。

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3.矯正による力

 矯正治療中で強い力で歯を動かすときも骨が溶けています。ただ、歯が根っこを移動しているだけではありません。顎の骨を溶かす、骨を作るという体の仕組みによって歯は動いていきます。

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 歯が動く仕組みとして、歯に矯正力がかかると、歯根膜という歯周靱帯に圧迫則と牽引則という部分が出てきます。圧迫側では、力の作用方向に対向する歯根膜は圧迫されて、その部分の骨は破骨細胞によって吸収します。一方牽引測では、歯根膜は引き伸ばされて骨芽細胞によって骨が新しく作られていきます。この圧迫測と牽引測での働きが同時に起こることで歯が動いていきます。骨芽細胞とは、骨を作る細胞です。骨芽細胞はコラーゲンを産生して骨の表面に作用して、骨の主成分であるリン酸カルシウムを沈着させて骨を作ります。破骨細胞とは、骨を壊す細胞であり、古くなった骨を除去します。骨芽細胞と破骨細胞がバランスよく働くことで、骨代謝が行われていきます。

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お口の骨が溶けていないか心配な方は当院で検査を行って今のお口の状態を検査してみてはいかがでしょうか?

 

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

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