2025/02/28

ワンタフトブラシってどんなときに使うの?

先日患者さまから「ドラッグストアなどで見かける先の尖ったヘッドの小さい歯ブラシはどんな時に使うものですか?」との質問がありました。
ワンタフト
 
この写真のような形状の歯ブラシをタフトブラシまたはワンタフトブラシといいます。
予防歯科の先進国と知られているスウェーデンでは、ワンタフトブラシはメインの歯ブラシとして使われているほどポピュラーな歯ブラシです。
ヘッドが小さいので、普通の歯ブラシでは磨きにくい奥歯や前歯の裏側などが磨きやすく歯と歯肉の境目にも届きやすいので歯垢をピンポイントで除去できます。
ワンタフトブラシを使うことによりどのようなメリット、効果があるのかいくつか紹介いたします。

効果的な使い方

①奥歯

奥歯はむし歯や歯周病が最も進行しやすいところです。普通の歯ブラシでは届きにくかったり、奥まで突っ込むと嘔吐反射で歯磨きが億劫になってしまう方もいらっしゃると思います。ワンタフトブラシはヘッドがコンパクトなので奥の狭いスペースにも届きやすく、小回りが効くので非常に磨きやすいです。

②親知らず

親知らずは奥歯のまた奥にある非常に磨きにくい場所にある歯です。斜めに生えてしまったり、少しだけ歯肉から顔をのぞかせている「半萌出」と呼ばれる状態がまたやっかいで、歯と歯肉の間に歯垢が溜まり、細菌が増えて炎症を起こすことがあります。
こういう場所にもピンポイントで毛先を当てて磨けるのでワンタフトブラシは効果的です。

③前歯の裏側

前歯の裏側は見えない場所なので中々上手く磨きにくい場所です。ワンタフトブラシで掻き出すように磨くとツルツルした感触が舌先で分かります。歯石も付きやすい場所ですが、ワンタフトブラシを使うと歯石の溜まり方が少なくなる効果があります。

④歯並びが悪いところ

歯が重なっていたり違う方向に生えていると磨きにくく歯垢がどうしても残りがちです。普通の歯ブラシでは届かない向きのところもワンタフトブラシなら小回りが効くので磨きやすいです。

⑤矯正器具の周り

矯正装置のブラケット、ワイヤーと呼ばれる器具は形が非常に複雑なので汚れが溜まりやすく、むし歯になるリスクが3〜4倍に上がると言われています。
ワンタフトブラシなら複雑な形の装置の部分にもフィットするため、普通の歯ブラシより効果的に汚れを落とせます。

⑥インプラント

インプラントは人口の歯ですが自分の歯と同じように歯周病にかかります。
「インプラント周囲炎」といい、その原因はインプラント周りの磨き残しです。気付いた時にはかなり症状が進行していることが多いです。
最悪悪化すればインプラントが抜け落ちてしまう場合もあります。
そうならないように、磨きやすいワンタフトブラシでインプラント周囲をしっかり磨くと良いでしょう。

歯ブラシやフロス、歯間ブラシと一緒に

スウェーデンの様にメインで使うのも良いですが、ヘッドが小さいため全ての歯を磨くには時間がかかると思いますので、普段使いの歯ブラシやフロス、歯間ブラシと併用してワンタフトブラシを使うと良いでしょう。
歯が痛んだり抜けてしまったりするとしっかり噛めなくなり、ひいては身体の健康に大きな影響を与えます。口の中のトラブルの発端は歯垢がブラッシングで落としきれず残ってしまうからです。
あなたの歯磨きの仲間にワンタフトブラシを加えてみませんか?
磨いた後の爽快感おすすめです。

 

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

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