2025/03/11

酸蝕歯って知っていますか?

諫早 ふじた歯科 メンテナンス 予防 妊娠

 

 

 

 

 

 

 

みなさんは酸蝕歯という言葉を聞いたことがありますか?

虫歯とは違いますが、歯を溶かしてしまう怖いトラブルの一つです。

 

酸蝕歯とは?

酸蝕歯とは、食べ物や飲み物に含まれる酸によって歯のエナメル質が溶けてしまう状態をいいます。

通常、エナメル質はとても硬い組織ですが、強い酸に長時間さらされることで徐々に溶けてしまいます。

主な原因

1.酸性の飲食物をよく摂る

・炭酸飲料(コーラ、サイダーなど)

・スポーツドリンク

・柑橘系の果物(レモン、オレンジ、グレープフルーツなど)

・お酢を使った食品(酢の物、ピクルスなど)

・ワインやビールなでのアルコール

2.胃酸の影響

・逆流性食道炎(胃酸が逆流して口の中に入る)

・嘔吐の習慣(摂食障害など)

3.唾液の減少(口の乾燥)

・口呼吸

・ストレスや加齢

・薬の副作用(抗うつ剤、抗ヒスタミン剤など)

主な症状

酸蝕歯が進行すると、以下のような症状が現れます。

・歯が透けて見える(特に前歯)

・歯の表面がツルツルして光沢がなくなる

・冷たいものや甘いものがしみる(知覚過敏)

・歯が黄ばんで見える(エナメル質が薄くなり、象牙質が透けるため)

・歯の形が丸みを帯びたり、短くなったりする)

進行すると、エナメル質が削れ過ぎて歯の内側(象牙質)がむき出しになり、歯がもろくなります。

予防法

・酸性の飲食物を控えるまたは飲み方を工夫する(ストローを使うなど)

・よく噛んで唾液の分泌を促す

・フッ素入りの歯磨き粉を使う

・定期的に歯科検診を受ける

酸蝕歯は、食生活や生活習慣によって徐々に進行する病気です。

初期のうちは気づきにくいですが、進行すると、歯の弱体化や知覚過敏などの問題がでてきます。

普段からのケアや定期検診でしっかり予防することが大切です。

気になる症状があれば早めに相談してみてください。