2025/05/03

矯正を始める適切な時期

子供の歯並び、いつから矯正を始めるべき?適切な時期とは

お子さんの歯並びが気になり始めたとき、「矯正はいつから始めたらいいの?」と迷われる保護者の方は多いのではないでしょうか。
歯並びや噛み合わせは、見た目だけでなく、将来の健康や発音、食事にも大きく影響を与えます。
こんにちは 諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です。今日はこのブログで、小児矯正を始めるベストなタイミングやその理由について、わかりやすくご紹介します。

小児矯正とは?

小児矯正とは、子どもの成長発育を利用して行う歯列矯正のことです。大人の矯正とは異なり、顎の骨の成長をコントロールしながら、歯並びや噛み合わせを整えていきます。

床矯正1

小児矯正の目的

  • 顎の成長を正しい方向へ導く
  • 将来の永久歯の歯並びを整えやすくする
  • 発音・呼吸・嚥下(飲み込み)などの機能を正す
  • 将来的に本格的な矯正が不要、または簡単になる可能性がある

矯正を始める適切な時期はいつ?

第一段階(1期治療):6〜10歳ごろ

乳歯と永久歯が混ざっている「混合歯列期」に行う治療です。この時期は顎の骨の成長をコントロールできる大切なタイミングです。

1期治療の目的

  • 顎の成長バランスを整える
  • 歯が生えるスペースを確保する
  • 噛み合わせや顔貌の左右差の改善
  • 指しゃぶり・舌癖など悪習癖の改善

この段階で矯正を行うことで、将来の2期治療(本格矯正)を回避できる場合もあります。

第二段階(2期治療):12歳以降〜

永久歯がすべて生えそろったあとに行う矯正です。歯の位置や噛み合わせを細かく調整します。

2期治療の特徴

  • ブラケットやマウスピースで行う本格矯正
  • 歯の位置をしっかり整える
  • 審美的・機能的に高い仕上がりを目指す

親が気づきやすい「要注意のサイン」

以下のようなサインが見られたら、一度歯科医院で相談してみましょう。

  • 前歯が出ている(出っ歯)
  • 下の歯が前に出ている(受け口・反対咬合)
  • 前歯が噛み合わず隙間があいている(開咬)
  • 歯がガタガタに並んでいる(叢生)
  • 顎が左右にずれている気がする
  • 口がいつも開いている、鼻呼吸ができていない
  • 発音が不明瞭(サ行・タ行の発音など)

早く始めると何がいいの?

小児矯正を早期に始めるメリットはたくさんあります。

1. 顎の成長をコントロールできる

まだ柔らかい骨の段階であれば、歯を無理に動かすのではなく、「顎の正しい成長を促す」ことで、より自然な歯並びに導けます。

2. 将来の矯正が簡単になる可能性

1期治療で土台を整えておくことで、2期治療が短期間ですんだり、場合によっては不要になったりします。

3. 抜歯の可能性が減る

顎の大きさと歯のバランスを整えることで、永久歯の生えるスペースを確保し、将来的な抜歯矯正のリスクを軽減できます。

4. コンプレックスの改善

出っ歯や受け口など、見た目の悩みが早期に解消されることで、本人の自信にもつながります。

よくある質問(Q&A)

Q1:まだ乳歯しかないのですが、矯正は必要ですか?

A:基本的に矯正は永久歯が生え始めてから行いますが、乳歯列期でも顎の発育や癖に問題がある場合は、早期の介入が必要なこともあります。まずは歯科医院での定期的なチェックをおすすめします。

Q2:矯正装置が嫌がられそうで心配です

A:最近では取り外し可能で目立ちにくい装置も多く、お子さんの負担も少なくなっています。また、本人が「自分で選んで矯正する」ことを理解すれば、協力的になるケースも多いです。

Q3:いつ頃、歯科医院で相談すればいいですか?

A:永久歯が生え始める6歳前後が目安です。6〜7歳での初診がおすすめですが、気になる症状がある場合はもっと早く相談しても問題ありません。

まとめ

子どもの矯正治療は、単に歯をきれいに並べるだけでなく、成長期の顎の発育を正しく導くという大きな役割があります。

適切なタイミングでのスタートによって、将来の負担や治療期間がぐっと減る可能性もあるため、「気になるけど、まだ早いかも…」と迷っているなら、まずはお気軽に歯科医院へご相談ください。

お子さんの未来の笑顔を守るために、今からできることを一緒に始めてみませんか?

 

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

ネット予約   https://fujitashika.com/yoyaku/