2025/05/12

歯周病と入れ歯

歯周病と入れ歯──歯を守るために知っておきたい大切なこと

こんにちは、諫早ふじた歯科・矯正歯科です。

「最近、歯がグラグラしてきた…」
「もう何本か歯を失ってしまって、入れ歯を考える時期かもしれない…」

そんなお悩みをお持ちの方は、もしかすると 歯周病 が原因で歯を失っている可能性があります。

歯周病は、日本人が歯を失うもっとも多い原因です。
そして、入れ歯が必要になるかどうかは、この病気の進行と深く関係しています。

この記事では、歯周病と入れ歯の関係性、そして歯を失う前にできること・失った後に考えることをわかりやすくお伝えします。

歯を失う最大の原因は「歯周病」

「虫歯で歯を失う」と思っている方は多いかもしれませんが、
実際には、歯周病によって歯を失う人の方がはるかに多いのです。

厚生労働省の調査によると、成人が歯を失う原因の第1位は歯周病(約40%)
虫歯や事故よりも、歯ぐきや骨が少しずつ破壊されていくこの病気が、歯の寿命を左右しています。

歯周病は“静かに進行する病気”。
「痛みがないから大丈夫」と思っている間にも、確実にダメージは進んでいきます。

歯周病が進行すると、どうなるの?

歯周病は初期には軽い出血や腫れを感じる程度ですが、進行することで以下のような変化が起きます。

  • 歯ぐきが赤く腫れ、痛みやムズムズ感が出る
  • 歯ぐきが下がって歯が長く見える
  • 歯と歯の間にすき間ができる
  • 歯がグラつくようになる
  • 最終的には歯が自然に抜けてしまう

このように、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまうことで、健康だった歯が抜け落ちてしまうのです。

入れ歯になるタイミング──歯周病がきっかけに?

歯を何本か失うと、多くの方が「入れ歯」を検討しはじめます。
実際、歯周病で複数の歯を失った方の多くが部分入れ歯や総入れ歯を使用しています。

【入れ歯が必要になる代表的なケース】

  • 歯周病で1本ずつ歯を失っていき、咀嚼が難しくなった
  • 奥歯が抜けて噛み合わせが崩れ、他の歯にも負担がかかっている
  • 残っている歯の保存が難しく、義歯での機能回復を選択した

入れ歯は、失った歯の機能を補う優れた手段ではありますが、決して“自然な歯の代わり”にはなりません。

だからこそ、できるだけ自分の歯を残す努力=歯周病予防が大切なんです。

入れ歯にならないために、今できること

1. 正しい歯みがきを習慣に

歯ぐきの状態を維持するには、歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨くことがカギ。
自己流になりがちなブラッシングを、ぜひ見直してみましょう。

2. フロスや歯間ブラシを活用する

歯ブラシだけでは落としきれない汚れが、歯周病菌の温床になります。
フロスや歯間ブラシで“見えない部分”のケアを!

3. 定期検診を欠かさない

歯周病は、自覚症状が出るころには進行していることが多い病気。
早期発見・早期治療のために、3〜6ヶ月に一度の検診を。

4. 生活習慣も見直そう

喫煙・ストレス・不規則な生活は、歯周病を進行させる要因になります。
健康な体は、健康な歯ぐきをつくります。

入れ歯を検討している方へ──快適な生活のために大切なこと

もしすでに入れ歯を考えている、または使用している方へ。
入れ歯をより快適に使い、長持ちさせるために大切なこともご紹介します。

● 入れ歯の定期調整を受ける

歯ぐきや顎の骨は少しずつ変化します。
放置すると「合わない」「痛い」といったトラブルの原因に。
定期的なチェックで、フィット感の良い入れ歯をキープしましょう。

● 入れ歯の下の歯ぐきもケアが必要

「入れ歯をしているから磨かなくていい」わけではありません。
入れ歯の下に残った歯ぐきや、他の天然歯のケアもとても大切です。

● インプラントとの比較も検討

部分入れ歯や総入れ歯が合わない場合、インプラント治療を選択する方も増えています。
それぞれのメリット・デメリットについては、歯科医師にご相談ください。

歯周病のケアと入れ歯の相談はセットで考えよう

歯を失う前も、失った後も、お口全体の健康をトータルで考えることが大切です。

当院では、

  • 歯周病の進行具合の検査
  • 歯ぐきの状態に合わせた入れ歯の設計
  • 入れ歯の使い心地や清掃指導
  • 将来的な治療計画のご相談

など、“その場しのぎ”ではない、長期的な視点でのサポートを行っています。

まとめ:歯を守るも、補うも、正しい知識とタイミングが大事

歯周病は「歯を失うこと」につながる病気。
でも、それを予防することも、上手に対処することも、きちんと向き合えば可能です。

入れ歯は恥ずかしいことでも、避けたいことでもありません。
大切なのは、ご自身に合った方法で、しっかり噛める生活を続けることです。

歯ぐきに違和感を感じている方、入れ歯を検討している方、
「少し不安だけど、誰に相談したらいいか分からない…」

そんなときは、ぜひ一度、諫早ふじた歯科・矯正歯科にご相談ください。
今の状態を正しく知ることが、未来の歯と健康を守る第一歩になります。

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

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