歯科治療って実は外科治療   その理由をわかりやすく解説します

こんにちは、諫早ふじた歯科・矯正歯科です。

「歯の治療って、ただ削ったり詰めたりするだけでしょ？」「まさか外科治療ってことはないよね？」
そんな風に思っていませんか？

実は、歯科治療の多くは“外科治療の一部”として分類されるのをご存知でしょうか？
この記事では、「なぜ歯科治療は外科的といわれるのか？」を、患者さんにわかりやすくご説明します。

◆ 外科治療ってそもそも何？

まずは「外科治療」の意味を知っておきましょう。

外科とは、体の表面や内部にメスや器具を使って処置を行う医療のことを指します。
たとえば、

• ケガをして皮膚を縫う
• 腫瘍を切除する
• 内臓に手術を行う

など、直接体に手を加える治療全般が外科治療です。

一方で、薬を飲んで治すようなものは「内科治療」と呼ばれます。

◆ 歯科は“体の一部に直接手を加える治療”が多い

歯医者さんで行う治療を思い出してみてください。

• 虫歯を削る
• 歯を抜く
• 歯ぐきを切開して歯石を取る
• インプラントを埋め込む

これらはすべて、直接口の中の組織（歯や骨、歯ぐき）を操作する治療です。

つまり、内科的な薬の処方だけではなく、手技的に体を扱う＝外科的治療なのです。

◆ こんな治療は「まさに外科」です

1．歯を削る（虫歯治療）

歯は骨と同じ「硬組織」です。
虫歯治療では、この硬い歯を削って病変を除去します。

削るという行為は「切開」と同じく外科的手技です。

2．歯を抜く（抜歯）

親知らずや深い虫歯の抜歯では、麻酔・切開・抜去・縫合という流れになります。
これも完全に外科の範疇です。

3．インプラント手術

歯がない部分に人工の歯根を骨に埋め込むインプラントは、歯科外科の代表的な治療です。
骨を削り、チタン製のインプラント体を埋めるので、高度な外科的技術が必要になります。

4．歯周病の外科治療

歯ぐきの中深くに歯石がたまっていると、歯ぐきを切開して歯根に直接アプローチする**歯周外科手術（フラップ手術）**が必要になることもあります。

◆ 口の中は「外部」に近い場所

実は、口の中というのは“内臓の入り口”のようでいて、医学的には**「外部」に分類されます**。

皮膚や爪と同じく「見える・触れられる臓器」だからこそ、歯科治療は形成外科や皮膚科に近い位置づけでもあるのです。

◆ 歯科医師は「小さな外科医」

歯科医師は、体の中でも**非常に小さな部位（ミリ単位の精度が求められる口腔内）**を相手にする外科医ともいえます。

また、以下のような処置も日常的に行います。

• 局所麻酔の注射
• 止血処置
• 滅菌・感染予防
• 縫合と抜糸

これらはすべて、外科手術で行われる基本操作です。

◆ なぜこの話をお伝えしたいのか？

それは、患者さんにこんな誤解があるからです。

「歯科は軽い治療だから、我慢できる」

「ちょっと痛くても、行かなくても平気」

歯科治療が「外科」であることを知っていれば、
● 感染症のリスク
● 治療の準備やアフターケアの重要性
● 麻酔や出血、回復までの流れ

などを正しく理解し、適切に受診・通院してもらえると思うのです。

◆ なぜ初診でいきなり歯を削らないのか？

歯科治療は、単に虫歯を削るだけの作業ではありません。
これまでお伝えしてきたように歯科治療は「小さな外科手術」ともいえる医療行為なのです。

たとえば医科で、外科に初めて行ったときにいきなりメスを入れることはありませんよね。
必ず、レントゲンや血液検査、診察を通じて全身状態や病変の確認、治療方針の検討を行ったうえで、手術は後日、準備を整えてから実施されます。

歯科もまったく同じです。
歯を削るという行為は、**外科手術と同じように「体に直接手を加える処置」**です。

ですから当院では、初診時にいきなり歯を削るようなことは基本的に行いません。

まずは、

• お口全体の状態を丁寧に診察し、
• 必要があればレントゲンや歯周検査などを行い、
• しっかりと説明をした上で、患者さんと一緒に治療計画を立てていきます。

安全に、そして将来を見据えた治療を行うために、「まず診断ありき」。
これは歯科治療においても、医科の外科治療と同様にとても大切な考え方なのです。

◆ 当院では安心・安全な「歯科外科治療」をご提供しています

諫早ふじた歯科・矯正歯科では、
患者さんが安心して治療を受けられるよう、

• 清潔で滅菌管理の行き届いた環境
• 丁寧なカウンセリングと説明
• 的確で痛みの少ない処置

を心がけております。

特にインプラントや親知らずの抜歯など、外科処置が必要なケースでは、
豊富な症例経験と実績をもとに、安全第一で治療を行っています。

◆ まとめ：歯科治療＝“小さな外科治療”を知っておこう

歯の治療は、ただの「削って詰める作業」ではありません。
ミクロ単位の手技と外科的な判断力を伴う、医療としての外科治療です。

だからこそ、自己判断で放置せず、専門家の診断とケアを受けることが大切なのです。

◆ 気になることがあれば、いつでもご相談ください

「これって手術になるの？」「痛みはどれくらい？」
そんな疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

あなたのお口の健康を守るために、わたしたちは“歯科外科のプロ”としてサポートいたします。

諫早ふじた歯科・矯正歯科
長崎県諫早市で信頼と実績の歯科治療を提供しています。

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