こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。
インプラント治療では外科手術を行うため「やめたほうがいいのでは?」と躊躇する方も少なくありません。確かにリスクはあるものの、事前の精密検査と術後のメンテナンスにより、安全に治療が受けられますのでご安心ください。
ただし、どのような治療にもメリットだけでなく、デメリットや注意点があります。デメリットもきちんと理解し、歯科医師とよく相談して治療法を決定することが大切です。
この記事では、インプラント治療をやめたほうがいい理由と判断するときのポイントを解説します。
目次
インプラント治療とは
インプラント治療とは、チタン製のねじを埋め込み、その上に人工歯を取り付けて歯を補う方法です。入れ歯やブリッジとは違い、歯だけでなく失った歯の根も補うことができます。そのため、どんなものでもしっかり噛めるようになり、自然な見た目を再現できます。
また、他の歯を支えにする必要がないため、入れ歯やブリッジのように周りの歯に負担をかけることがありません。
ただし、チタン製のねじを骨の中に埋め込む必要があるため、外科手術が必要です。また、自費診療となるため治療費用が高く、他の治療法よりも治療期間が長くなることが多いです。
当院では、患者さまの口腔内の状態が良ければ、抜歯即時埋入インプラントを実施しており、2〜3ヶ月での治療完了を目指せることもあります。
インプラント治療はやめたほうがいいの?
虫歯・歯周病などの治療とは違い、インプラント治療は自費診療である上、外科手術が必要です。そのため、以下のような理由で「大丈夫?」「やめたほうがいいのでは?」といわれることがあります。
外科手術が必要
インプラント治療では、外科手術を避けることができません。そのため、手術に伴うリスクがあります。例えば、術後に腫れや痛みが生じることが多いです。また、お顔を通る大きな血管や神経を傷つけたり、感染症を引き起こしたりするリスクもあります。
しかし、手術といっても日帰りで、手術時間は1~2時間が一般的です。麻酔を行うため、手術中に痛みを感じることもありません。血管や神経の損傷リスクも、治療前の精密検査で口内の状態を精密に把握していれば避けられます。
治療できないことがある
持病がある方やお薬を服用している方の場合、健康状態によっては治療が受けられない場合があります。例えば、骨粗しょう症や糖尿病、心疾患を抱える方などです。
ただし、かかりつけ医と連携し、体の調子を整えれば治療が受けられる可能性もあります。持病を抱える方でインプラント治療を検討している場合は、歯科医師だけでなくかかりつけ医にも相談してみましょう。
感染症のリスクがある
治療後すぐにインプラント周囲炎に感染すれば、「せっかく治療したのに」「治療をやめたほうがよかった」と後悔するかもしれません。インプラント周囲炎とは、インプラントを埋入した周りの歯茎や骨が炎症を起こす、歯周病のような病気のことです。
初期のインプラント周囲炎は痛みを感じることは少なく、気付かぬ間に悪化することも少なくありません。腫れや痛みに気付いた時には顎の骨が溶かされ、インプラントのぐらつきや抜け落ちが発生することがあるのです。
骨量が少なければ治療できない
チタン製のねじと骨が結合することで、インプラントの安定性は保たれます。そのため、歯周病や加齢などで骨量が少なくなっていると、インプラント治療ができない場合があります。
ただし、骨量を増やす手術を事前に行えば、インプラント治療が可能になるケースもあります。当院では、ソケットリフト(5〜10万円程度)、サイナスリフト(10~35万円程度)、GBR法(5~10万円程度)を行っております。
噛む力によって負荷がかかる場合がある
自分の歯の場合、歯と歯茎の境目に歯根膜(しこんまく)という薄い膜があります。歯根膜は、噛み合わせた際の歯にかかる力を調整したり、噛み応えを感じたりする重要な役割を持っています。
インプラントは人工物であるため、インプラントと骨の間に歯根膜は存在しません。そのため、自分の歯よりも強く力がかかる可能性があります。
特に、歯ぎしり・食いしばりのある方の場合、インプラントがゆるんだり破損したりする可能性があるので注意が必要です。ナイトガードを装着することで、歯ぎしり・食いしばりからインプラントを守れるでしょう。
金属アレルギーのリスクがある
インプラントのねじ部分には、体にやさしいチタンが使用されています。チタンはアレルギーを引き起こしにくいとはいわれていますが、可能性はゼロではありません。
治療期間が長い
インプラントの治療期間は、約3ヵ月~1年が一般的です。他の歯科治療と違って長期間を要するのは、抜歯してから患部が治る期間・インプラントが骨と定着する期間が必要だからです。
入れ歯やブリッジの治療期間は2週間~1ヵ月程度であるため、早く歯を手に入れたい方には向かないでしょう。
ただし、当院では、約2~3ヵ月で治療完了を目指しています。一般的なインプラント治療よりも期間が短いのは、抜歯当日にインプラントを埋入するからです。
また、インプラント埋入後、当日中に仮歯の装着も可能なため、歯のない期間はありません。
費用が高い
インプラント治療は自費診療になるため、一般的な歯科治療と比べると費用が高額になります。治療にかかる費用をできるだけ抑えたい方の場合「やめたほうがいい」と言われるかもしれません。
しかし、その分自分の歯のような見た目や噛み心地を取り戻すことができます。また、丈夫で長持ちするため、入れ歯やブリッジよりも寿命が長いのもメリットです。
インプラント治療のメリット
ここでは、インプラント治療のメリットをご紹介します。
- 白くて美しい歯が手に入る
- しっかり噛めるようになる
- 周りの歯を削らない・負担をかけない
- 耐久性が高く、寿命が長い
入れ歯やブリッジなどと違い、インプラントは歯だけでなく歯根も回復できる方法です。独立した1本の歯を再現できるため、白くて美しい歯が手に入ります。また、インプラントと骨が結合するため、自分の歯と同程度の耐久性を保てます。
これにより、硬いものや粘着性のあるものでもなんでも噛むことができます。
入れ歯やブリッジのように、周りの歯を削ったり負担をかけたりすることもありません。インプラントを選択すれば、お口全体の健康を守ることにもつながるでしょう。
インプラント治療を受けるべきか判断するときのポイント
歯を失った際の治療には3つの方法があるため、まずはご自身が何を優先したいかを明確にしましょう。インプラント治療を受けるべきか判断するときのポイントは、以下の5つです。
何を優先したいか明確にする
まずは、治療を受ける前に何を優先したいかを明確にしましょう。治療の目的を明確にすることで、自分に合った治療を選択できます。
自分の歯と変わらない美しい歯を得たい場合や、周りの歯に負担をかけたくない場合、インプラント治療が良いかもしれません。独立した1本の歯を再現できるため、希望を叶えられる可能性が高いです。
ただし、治療にかかる費用や期間を優先する場合、他の治療法を選択したほうがいいこともあるでしょう。ご自身に合った治療法を選択するには、自身の希望を明確にした後、歯科医師とよく検討する必要があります。
他の治療法と比較する
インプラント治療だけでなく、他の治療法と比較・検討しましょう。入れ歯もブリッジも保険適用で治療ができるため、治療にかかる費用・期間を抑えられるのがメリットです。
ただし、どちらも他の歯を支えにするため、残っている歯の寿命を縮める可能性があります。また、金属が目立ったり、噛み応えが劣ったりする場合があります。
デメリットも理解する
どの治療法もそうですが、ご紹介したようにインプラント治療にもデメリットがあります。インプラント治療のメリットだけを見て治療法を決めると「やめたほうがよかった」と後悔するかもしれません。
そのため、インプラント治療のデメリットやリスクもきちんと説明を受け、歯科医師とともに治療法を検討することが重要です。
生活習慣の改善ができるか
喫煙習慣がある場合、血行不良を引き起こすことで免疫機能が低下します。手術中~術後の感染リスクが高くなるため、インプラント治療を受けたい方は禁煙しなければなりません。
また、インプラント周囲炎の多くの原因は、セルフケアができていないことです。特に、歯周病が原因で歯を失った方の場合、インプラント治療を受けた後は丁寧なセルフケアを心がけましょう。
他にも、歯ぎしり・食いしばりは、インプラントのゆるみ・破損につながることがあります。
継続的にメンテナンスが受けられるか
継続的にメンテナンスを受けられない方は、インプラントをやめたほうがいいかもしれません。メンテナンスを怠ると口内が不衛生になり、インプラント周囲炎にかかるリスクが高くなるからです。
また、メンテナンスでは他の歯にトラブルが起こっていないか、噛み合わせに問題がないか、インプラントにゆるみや破損が発生していないかなども確認します。このようなトラブルは自身で気付きにくく、放置するとインプラントの寿命を縮めることもあります。
当院では、3ヵ月に一度のメンテナンスをご提案しております。インプラントを長く使用するためには、治療が終わった後も継続的にメンテナンスを受けることが大切です。
まとめ
インプラント治療にはさまざまなメリットがありますが、人によっては「やめたほうがいい」と感じる方がいます。外科手術が必要なので神経・血管を傷つけるリスクがあったり、感染症を引き起こしたりするリスクがあるからです。
しかし、このようなリスクは、事前に精密検査を受け継続的にメンテナンスを受ければ避けられるリスクです。
インプラント治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
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長崎県諫早市多良見町中里129-14
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