2025/09/03

子どもの虫歯予防に効果的な方法

子どもの虫歯予防に効果的な方法は?

諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です。「子どもの歯はすぐに虫歯になる」「仕上げ磨きをしても虫歯ができてしまう」。多くの親御さんが抱える悩みです。
実際に日本では、3歳児の約40%が虫歯を経験していると言われています。乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯が進行しやすいため、予防の徹底が非常に重要です。

では、子どもの虫歯を防ぐためにはどのような方法があるのでしょうか?本記事では、ご家庭でできる習慣から、歯科医院で受けられる予防処置まで、幅広く解説します。


なぜ子どもは虫歯になりやすいのか?

1. 乳歯は永久歯よりも弱い

乳歯のエナメル質や象牙質は永久歯の半分ほどの厚みしかありません。そのため、虫歯菌が作る酸に溶けやすく、あっという間に進行してしまいます。

2. 自分で十分に磨けない

小さな子どもは歯ブラシのコントロールが難しく、どうしても磨き残しが出てしまいます。そのため、保護者による仕上げ磨きが必要不可欠です。

3. 食習慣の影響

甘いおやつやジュースの摂取、ダラダラ食べなどは虫歯の大きな原因になります。

4. 口腔環境の特徴

乳歯は歯と歯の間に隙間が少なく、汚れが溜まりやすい構造になっています。


ご家庭でできる虫歯予防

1. 正しい歯磨きと仕上げ磨き

  • 1日2〜3回の歯磨き習慣をつけることが基本です。

  • 特に寝る前の歯磨きは重要で、唾液の分泌が減る就寝中は虫歯が進行しやすいため、丁寧に仕上げ磨きを行いましょう。

  • 小学校低学年までは、必ず保護者が仕上げ磨きをしてあげてください。

👉 ポイント:膝の上に頭を乗せる「寝かせ磨き」が一番磨きやすい体勢です。

仕上げ磨き

2. フッ素入り歯磨き粉の活用

フッ素は歯を強くし、虫歯菌が出す酸に溶けにくくします。年齢に応じた適正濃度のフッ素入り歯磨き粉を選びましょう。

  • 0〜2歳:1000ppm、米粒大の量

  • 3〜5歳:1000ppm、グリーンピース大の量

  • 6歳以上:1450ppm、1cm程度

※使用後はうがいを軽くし、口にフッ素が残るようにすると効果的です。

3. 食生活の工夫

  • おやつの回数を1日2回程度に決める

  • ジュースやスポーツドリンクは控え、麦茶や水を基本にする

  • キャンディーやキャラメルなど長時間口の中に残るお菓子は避ける

「時間を決めて、短時間で食べきる」ことが虫歯予防の鍵です。

4. 親子での感染予防

虫歯菌は親から子へうつることがあります。口移しで食べ物を与えたり、同じスプーンを使うことは控えましょう。


歯科医院でできる虫歯予防

1. 定期検診

3〜4か月に一度の定期検診では、虫歯の早期発見・歯磨き指導・予防処置が行えます。小さな虫歯でもすぐに見つけることで、削らずに経過観察できる場合もあります。

2. プロによるクリーニング

歯科衛生士が専用の器具で磨き残しを除去し、歯面をきれいに仕上げます。これにより、虫歯菌の温床となるプラークや歯石を取り除けます。

3. フッ素塗布

歯科医院では高濃度のフッ素を歯に塗布します。これにより歯質を強化し、虫歯に強い歯を作ります。定期的に受けると効果が高まります。

4. シーラント

奥歯の溝は食べかすが残りやすく、虫歯になりやすい場所です。シーラントは、その溝を樹脂で埋めることで汚れが溜まらないようにする処置です。特に6歳臼歯が生えたときに効果的です。


子どもの年齢別・虫歯予防のポイント

乳児期(0〜1歳)

  • 哺乳瓶でジュースや甘い飲み物を与えない

  • 歯が生え始めたらガーゼで拭う

幼児期(2〜5歳)

  • 甘いお菓子やジュースを控える

  • 歯ブラシ習慣をつけ、仕上げ磨きを徹底

小学生期(6歳〜)

  • 永久歯が生え始める時期なので特に注意

  • 6歳臼歯のシーラントとフッ素塗布を積極的に活用

  • 自分での歯磨き習慣を確立しつつ、まだ仕上げ磨きを継続


よくある質問(Q&A)

Q1. 子どもが歯磨きを嫌がります。どうすればいいですか?
A. 歌を歌いながら磨いたり、好きなキャラクターの歯ブラシを使うと効果的です。また、短時間から始め、少しずつ慣れさせましょう。

Q2. フッ素は安全ですか?
A. 年齢に応じた濃度と使用量を守れば安全です。むしろ虫歯予防に欠かせない存在です。

Q3. 定期検診はどのくらいの頻度で行くべきですか?
A. 3〜4か月ごとの通院が理想です。お口の状態に応じて歯科医が最適な間隔を提案します。


まとめ

子どもの虫歯予防には、

  • 家庭での歯磨き習慣と仕上げ磨き

  • フッ素の活用

  • おやつの工夫

  • 歯科医院での定期検診と予防処置

が欠かせません。

小さい頃から正しいケアを積み重ねることで、将来の歯並びや健康を守ることができます。
「まだ子どもだから大丈夫」ではなく、今から予防を始めることが大切です。


📞 諫早ふじた歯科・矯正歯科では、お子さまの虫歯予防・治療・歯並び相談まで幅広く対応しています。
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