2025/09/08

虫歯予防 シーラントとは?

シーラントとは?子どものむし歯予防に効果的な方法を解説

はじめに

「子どものむし歯を防ぎたいけど、仕上げ磨きだけで大丈夫?」「フッ素塗布のほかに、もっと効果的な予防方法はないの?」
このようにお考えの親御さんは多いのではないでしょうか。

小児歯科でよく行われる**むし歯予防処置のひとつが「シーラント」**です。シーラントは、特に奥歯の溝にできやすいむし歯を防ぐために効果的な方法で、子どもの歯を守る強い味方となります。

本記事では、シーラントとは何か・効果・メリットとデメリット・対象年齢・よくある質問までを丁寧に解説します。


シーラントとは?

シーラントとは、奥歯の噛む面にある深い溝を、プラスチック樹脂でコーティングするむし歯予防処置です。

奥歯の溝はとても複雑で、歯ブラシの毛先が届きにくいため、食べかすやプラーク(歯垢)がたまりやすい場所です。その結果、むし歯が発生しやすくなります。

シーラントはこの溝を埋めて、食べかすや細菌がたまらないようにするバリアの役割を果たすのです。


シーラントの効果

1. むし歯予防

最大の効果は、奥歯のむし歯予防です。シーラントによって溝が平らになり、歯ブラシで汚れを落としやすくなります。特に、生えたての永久歯(6歳臼歯)はむし歯リスクが高いため、シーラントが大きな役割を果たします。

2. 初期むし歯の進行抑制

まだ穴が開いていない初期のむし歯であれば、シーラントによって進行を食い止められる場合もあります。

3. フッ素徐放効果

最近のシーラント材にはフッ素を放出するタイプもあり、歯の再石灰化を促進してさらにむし歯予防効果を高めます。


シーラントのメリット

  1. 痛みがない処置
     シーラントは歯を削らず、溝をきれいにして樹脂を流し込むだけなので、痛みはほとんどありません。麻酔も不要です。

  2. 短時間で完了
     1本あたり数分程度で終わるため、お子さまの負担が少ないのも大きな利点です。

  3. 効果が長期間持続
     きちんと定着すれば数年間むし歯予防効果が続きます。


シーラントのデメリット・注意点

シーラントは非常に有効ですが、万能ではありません。

  1. 剥がれることがある
     食事や歯ぎしりなどで樹脂が取れてしまうことがあります。定期検診でチェックが必要です。

  2. 完全にむし歯を防げるわけではない
     歯ブラシを怠れば、シーラントをしていない部分からむし歯になることがあります。

  3. 適応できない場合がある
     すでに大きなむし歯がある歯や、溝が浅い歯にはシーラントは行えません。


シーラントの対象年齢

特におすすめなのは、

  • 乳歯の奥歯が生えた3歳〜5歳頃

  • 6歳臼歯(最初の永久歯)が生える6〜7歳頃

これらの時期はむし歯リスクが高いため、シーラントによる予防が非常に有効です。


シーラントの流れ

  1. 歯の表面をきれいに清掃

  2. 特殊な薬剤で歯の表面を処理

  3. シーラント材(樹脂)を溝に流し込む

  4. 光を当てて固める

このようにシンプルな流れで、痛みや不快感も少なく安心です。

シーラント ふじた歯科


よくある質問(Q&A)

Q1. シーラントはどのくらい持ちますか?
→ 3〜5年ほど持つことが多いですが、剥がれることもあるため定期検診が大切です。

Q2. シーラントは保険適用されますか?
→ 日本では子どもの奥歯へのシーラントは保険が適用されます。費用は数百円程度と手軽です。

Q3. 大人でもできますか?
→ 基本的には子ども向けですが、溝が深くむし歯リスクの高い大人にも適用できる場合があります。

Q4. シーラントをした後に食事制限はありますか?
→ 基本的にすぐに食事が可能ですが、施術直後はあまり硬いものを避けるのが安心です。


まとめ

  • シーラントは、奥歯の溝を樹脂で埋めてむし歯を予防する処置。

  • 痛みがなく短時間ででき、子どものむし歯予防に大変有効。

  • ただし剥がれることがあるため、定期的なチェックが必須。

  • 乳歯の奥歯や6歳臼歯に特に効果的。


当院でのシーラントについて

諫早ふじた歯科・矯正歯科では、小児歯科に力を入れており、シーラントやフッ素塗布を組み合わせたむし歯予防プログラムを提供しています。
「仕上げ磨きが大変」「むし歯にならないか不安」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

📞 電話予約:0957-43-2212
🌐 Web予約:ご予約ページ

お子さまの健やかな笑顔を守るために、早めのむし歯予防を始めましょう。