2025/10/06

詰め物や被せ物の寿命は?

詰め物や被せ物はどのくらい持ちますか?|耐用年数と長持ちさせる秘訣

諫早ふじた歯科・矯正歯科の藤田です。歯科治療の中でも「虫歯治療での詰め物」「神経を取った後の被せ物」は、多くの方が一度は経験する治療です。治療直後はしっかり噛めるようになり安心しますが、気になるのは「この詰め物や被せ物はどのくらいの期間使えるのか?」という点ではないでしょうか。

実際、詰め物や被せ物には耐用年数があり、永遠に使えるものではありません。この記事では 詰め物・被せ物の寿命の目安材質ごとの違い長持ちさせるためのポイント を詳しく解説していきます。


1. 詰め物や被せ物の寿命は「材質+口腔環境」で決まる

詰め物・被せ物の寿命は一概に「〇年」と決められるものではありません。なぜなら、以下の2つの要因が大きく影響するからです。

  • 材質の違い:保険治療か自費治療か、金属かセラミックかで耐久性が変わります。

  • 患者さんのお口の環境:歯ぎしりや食習慣、歯磨きの状態によって寿命が大きく左右されます。

  • 詰め物や被せ物の土台(歯の質)の寿命。詰め物は大丈夫でもその歯自体の状態によって変わります。

2. 一般的な寿命の目安

厚生労働省や保険統計などのデータを基にすると、以下が一般的な目安とされています。

治療の種類材質平均寿命の目安
小さな詰め物(インレー)銀歯(パラジウム合金)約5〜7年
小さな詰め物(インレー)セラミック・ゴールド約10年以上
被せ物(クラウン)銀歯(保険)約7〜10年
被せ物(クラウン)セラミック約10〜15年
被せ物(クラウン)ジルコニア15年以上(適切なケアで長期使用可能)

つまり、保険の銀歯は6年前後、自費のセラミックやジルコニアは10年以上 もつケースが多いといえます。


3. 材質ごとの特徴と寿命

(1)銀歯(パラジウム合金)

金属詰め物

  • メリット:保険適用で安価、強度がある

  • デメリット:経年劣化で隙間が生じやすく、虫歯の再発リスクが高い

  • 寿命目安:5~7年

(2)ゴールド(金合金)

  • メリット:適合性が高く、噛み合わせに馴染みやすい

  • デメリット:見た目の問題、保険適用外で費用が高い

  • 寿命目安:10年以上

(3)セラミック(オールセラミック、e-maxなど)

セラミック

  • メリット:審美性に優れ、変色が少ない。汚れが付きにくい

  • デメリット:強い衝撃で欠けることがある

  • 寿命目安:10〜15年

(4)ジルコニア

  • メリット:非常に強度が高く、白く自然な見た目

  • デメリット:費用が高め

  • 寿命目安:15年以上


4. 寿命を縮める原因とは?

せっかく治療しても、次のような要因で寿命が短くなってしまいます。

  • 虫歯の再発(2次カリエス)
     詰め物と歯の境目に汚れが溜まると、虫歯が再発します。

  • 歯ぎしり・食いしばり
     強い力がかかると、詰め物が欠けたり外れたり,歯質自体が割れる原因になります。

  • 不十分な歯磨き習慣
     磨き残しが多いと歯周病が進行し、土台そのものが弱くなります。

  • 硬い食べ物の習慣
     氷やナッツなど硬い食品は破損のリスクを高めます。


5. 長持ちさせるための秘訣

では、どうすれば治療した歯を長く使えるのでしょうか?

① 定期検診を受ける

  • 詰め物・被せ物は外れていなくても、隙間や虫歯ができていることがあります。

  • 3〜6か月ごとの定期検診で、早期にチェックしてもらうことが大切です。

② 毎日のセルフケア

  • フロスや歯間ブラシを併用し、境目に汚れを残さないこと。

  • 電動歯ブラシの活用も有効です。

③ ナイトガードの使用

  • 歯ぎしりがある方は、マウスピース(ナイトガード)を使用することで破損を防げます。

④ 適切な材質を選ぶ

  • 「奥歯の強い力に耐えたい」ならジルコニアやゴールド、

  • 「見た目を優先したい」ならセラミック、
    とライフスタイルや希望に合わせて選ぶと良いでしょう。


6. 保険治療と自費治療の違い

「保険の銀歯」と「自費のセラミックやジルコニア」では、寿命や見た目の差が大きいです。

  • 保険治療:初期費用が安いが、5〜7年ごとに再治療になるケースが多い

  • 自費治療:費用はかかるが、10年以上長持ちする可能性が高い

長期的に見れば、自費治療の方が再治療の回数が減り、結果的に歯を守ることにつながります。


7. 当院での取り組み

当院「諫早ふじた歯科・矯正歯科」では、患者さん一人ひとりのお口の状態を精密に診断し、最適な材質選びと治療計画をご提案しています。

  • マイクロスコープを用いた精密治療

  • 噛み合わせを考慮した設計

  • 審美性と耐久性を兼ね備えたセラミック・ジルコニア治療

また、治療後のメインテナンスにも力を入れており、「治療して終わり」ではなく「治療を長持ちさせる」ことを大切にしています。


8. まとめ

  • 詰め物や被せ物の寿命は 材質+生活習慣 に左右される

  • 銀歯は約5〜7年、セラミックやジルコニアは10〜15年以上が目安

  • 定期検診とセルフケアで寿命を延ばせる

  • 自費治療は初期費用が高くても、長期的には歯を守りやすい

治療した歯をできるだけ長く使い続けるためには、治療後のケアと定期検診が不可欠です。

もし現在「昔入れた銀歯が気になる」「何度も同じ歯を治療している」という方は、一度ご相談ください。当院ではお口の状態を詳しく確認し、あなたに合った治療とメンテナンスプランをご提案いたします。


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