2025/11/07

口腔内の健康と全身疾患

目次

口腔内の健康と全身疾患の関係

〜お口は体の入り口、全身の健康を守るカギ〜


「歯ぐきからの出血」が、実は体からのSOSサインかもしれません

「歯磨きすると血が出るけど、まあいいか」 「最近口臭が気になるけど、歳のせいだろう」 「歯がグラグラするけど、痛くないから放っておこう」

こんなふうに思っていませんか?

実は、お口の中の小さな変化が、糖尿病や心臓病、認知症といった深刻な病気のサインである可能性があります。

今日は、意外と知られていない「口腔内の健康と全身疾患の深い関係」について、最新の研究結果を交えながらわかりやすくお伝えします。


【衝撃の事実】歯周病がある人は、心臓病のリスクが2〜3倍!

なぜ「お口の病気」が「心臓や脳」に影響するの?

口腔内と全身の関係

お口は、食べ物や空気が最初に通る「体の入り口」です。

ここで炎症が起きると:

  1. 細菌が血管に侵入 → 全身を巡る
  2. 炎症物質が血流に乗る → 遠く離れた臓器にダメージ
  3. 慢性炎症が続く → さまざまな病気のリスクが上昇

つまり、口の中の健康状態が、そのまま全身の健康を左右するのです。


歯周病ってどんな病気?

日本人成人の約8割がかかっている「国民病」

歯周病は、歯を支える骨や歯ぐきが細菌によって破壊される病気です。

初期段階(歯肉炎):

  • 歯ぐきが赤く腫れる
  • 歯磨き時に出血する
  • 口臭が気になる

進行すると(歯周炎):

  • 歯ぐきが下がる
  • 歯がグラグラする
  • 膿が出る
  • 最終的には歯が抜け落ちる

恐ろしいのは「痛みがほとんどない」こと

歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」と呼ばれ、痛みを感じないまま進行します。

「まさか自分が…」と思っている方も、実は歯周病が進んでいるケースが非常に多いのです。


歯周病が引き起こす6つの全身疾患

1. 糖尿病:悪循環の関係

歯周病 ⇄ 糖尿病 は双方向に影響し合います。

歯周病が糖尿病を悪化させる理由:

  • 歯周病の炎症物質が血糖値をコントロールするインスリンの働きを妨げる
  • 結果として血糖値が上がりやすくなる

糖尿病が歯周病を悪化させる理由:

  • 高血糖状態が続くと免疫力が低下
  • 歯周病菌への抵抗力が弱まる
  • 傷の治りも遅くなる

【朗報】歯周病治療で血糖値が改善!

研究によると、歯周病治療を行うことで、糖尿病の指標であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)が平均0.4%低下することが報告されています。これは糖尿病治療薬に匹敵する効果です。


2. 心疾患・脳梗塞:命に関わるリスク

歯周病菌が血管内に入り込むと:

  • 動脈硬化を促進 → 血管が詰まりやすくなる
  • 血栓ができやすくなる → 心筋梗塞・脳梗塞のリスク上昇

統計データ:

  • 歯周病がある人は、心疾患のリスクが2〜3倍
  • 重度の歯周病患者は、脳梗塞のリスクが2.8倍

【実例】Cさん(68歳・男性)のケース

Cさんは軽い心筋梗塞で入院した際、主治医から「歯周病の治療もしてください」と言われました。

「心臓と歯が関係あるの?」と驚いたそうですが、歯科を受診すると重度の歯周病が判明。治療後は口臭も改善し、「心臓の状態も安定している」と主治医から言われたそうです。


3. 誤嚥性肺炎:高齢者の命を脅かす

高齢者の死因上位にある誤嚥性肺炎。その原因の多くは口腔内の細菌です。

メカニズム:

  1. 口の中に細菌が繁殖
  2. 唾液や食べ物と一緒に気管に入り込む(誤嚥)
  3. 肺で炎症が起こる → 肺炎に

予防のカギは口腔ケア!

研究では、口腔ケアを徹底することで誤嚥性肺炎の発症率が約40%減少することが示されています。


4. 妊娠トラブル:赤ちゃんにも影響が

妊婦さんが重度の歯周病にかかっていると:

  • 早産のリスクが約7倍
  • 低体重児出産のリスクが約7倍

これは、歯周病の炎症物質が子宮収縮を促してしまうためです。

「つわりで歯磨きができない…」そんな時こそ歯科へ!

妊娠中は:

  • ホルモンバランスの変化で歯周病になりやすい
  • つわりで口腔ケアが不十分になりがち
  • 歯周病が急速に進行しやすい

当院では妊婦さん専用のケアプログラムもご用意しています。安定期(妊娠5〜7ヶ月)の治療をおすすめします。


5. 認知症:噛むことが脳を守る

「歯が少ない人ほど認知症になりやすい」という研究結果

  • 歯が20本以上ある人に比べ、ほとんど歯がなく義歯も使っていない人は認知症リスクが1.9倍
  • 歯周病による慢性炎症が脳にダメージを与える可能性

噛むことは脳トレ!

噛む動作は:

  • 脳への血流を増やす
  • 脳の記憶を司る海馬を刺激
  • 認知機能の維持に重要な役割

6. その他の関連疾患

  • 関節リウマチ: 歯周病があると症状が悪化
  • 慢性腎臓病: 歯周病が腎機能低下に関与
  • 骨粗しょう症: 歯周病で骨が失われやすくなる
  • がん: 一部のがんのリスク上昇との関連も

あなたの口の中は大丈夫?セルフチェックリスト

以下の項目に当てはまるものはありますか?

□ 歯磨きすると歯ぐきから血が出る
□ 歯ぐきが赤く腫れている
□ 歯ぐきが下がって歯が長く見える
□ 口臭が気になる(または家族に指摘された)
□ 歯がグラグラする
□ 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
□ 朝起きたとき、口の中がネバネバする
□ 硬いものが噛みにくい
□ 1年以上歯科検診を受けていない

3つ以上当てはまる方は、すぐに歯科受診をおすすめします!


全身の健康を守るために、今日からできる5つのこと

1. 毎日の正しい歯磨き

基本の3ステップ:

  • 歯ブラシで歯の表面を磨く(1日2回、各3分以上)
  • デンタルフロスで歯と歯の間を清掃
  • 歯間ブラシで歯周ポケットもケア

ポイント: 歯ブラシだけでは汚れの約60%しか取れません。フロスや歯間ブラシを併用すると約90%除去できます。


2. 3〜6ヶ月ごとの定期検診

「痛くないから行かない」が一番危険!

歯周病は痛みがないまま進行します。定期検診では:

  • 歯周ポケットの深さをチェック
  • レントゲンで骨の状態を確認
  • 初期段階で早期治療

当院では、お一人おひとりの状態に合わせた検診間隔をご提案します。


3. プロフェッショナルクリーニング(PMTC)

歯ブラシでは取れない:

  • 歯石: 歯周病菌の温床
  • バイオフィルム: 細菌の塊
  • 着色: 見た目の問題だけでなく汚れがつきやすい

これらをプロの技術で徹底除去します。

施術後の爽快感を体験してください!


4. 生活習慣の見直し

歯周病を悪化させる要因:

  • 喫煙: 免疫力低下、血流悪化(最大のリスク因子)
  • ストレス: 唾液の分泌減少
  • 不規則な食生活: 栄養バランスの崩れ
  • 睡眠不足: 免疫力低下

小さな改善でも効果があります!


5. 失った歯は放置しない

歯を失ったまま放置すると:

  • 噛む力が低下 → 栄養不足
  • 残りの歯に負担 → さらに歯を失う悪循環
  • 認知症リスクの上昇

選択肢:

  • インプラント: 自分の歯のように噛める
  • ブリッジ: 固定式で安定
  • 入れ歯: 取り外し可能

当院では、それぞれのメリット・デメリットを説明し、あなたに最適な方法をご提案します。


諫早ふじた歯科・矯正歯科の「全身を見据えた歯科治療」

私たちが大切にしていること

当院は「歯を治す」だけでなく、「全身の健康を守る」ことを使命としています。

✓ トータルヘルスケアの視点

  • 糖尿病や心疾患など、持病をお持ちの方への配慮
  • かかりつけ医との連携治療
  • 妊婦さん向けの安全な治療プログラム

✓ 予防歯科に力を入れています

  • 歯周病の早期発見・早期治療
  • 一人ひとりに合わせたケアプラン
  • 定期メンテナンスで再発防止

✓ 失った歯の機能回復

高齢者食事

  • 2,150本以上のインプラント実績
  • 4Sコンセプト(Small / Speedy / Safe / Simple)
  • 入れ歯からインプラントまで幅広い選択肢

✓ 痛くない、怖くない治療

  • 丁寧なカウンセリング
  • 不安を取り除く説明
  • 最小限の痛みへの配慮

【症例紹介】歯周病治療で人生が変わったDさん(72歳・女性)

治療前:

  • 重度の歯周病で複数の歯がグラグラ
  • 糖尿病の数値(HbA1c)が7.8%で改善しない
  • 疲れやすく、外出する気力もない

治療内容:

  • 歯周病の徹底治療(3ヶ月間)
  • 抜歯が必要な歯は抜いてインプラントで補綴
  • 定期メンテナンスの継続

治療後(1年経過):

  • HbA1cが6.5%に改善!
  • 「何でも噛めるようになって、食事が楽しい」
  • 体重も増え、体力が回復
  • 趣味の登山を再開

Dさんは「歯を治したら、体全体が元気になりました。もっと早く相談すればよかった」と話されています。


よくあるご質問

Q. 歯周病の治療は痛いですか?
A. 初期であれば痛みはほとんどありません。進行している場合も麻酔を使うため、痛みを最小限に抑えられます。

Q. 治療にはどのくらい期間がかかりますか?
A. 軽度なら数回の通院、重度でも数ヶ月で改善します。その後は定期メンテナンスで維持します。

Q. 糖尿病があっても治療できますか?
A. はい。むしろ歯周病治療が糖尿病の改善につながります。かかりつけ医と連携しながら治療します。

Q. 保険は使えますか?
A. 歯周病の基本治療は保険適用です。クリーニングや一部の処置も保険でできます。

Q. 何歳から気をつければいいですか?
A. 歯周病は30代から増え始めます。若いうちからの予防が大切ですが、何歳からでも遅くありません!


今すぐ始めよう!あなたの健康は、お口のケアから

お口の健康を守ることは、こんなにたくさんのメリットがあります:

✓ 糖尿病や心臓病のリスクを減らせる
✓ 認知症の予防につながる
✓ 肺炎のリスクが下がる
✓ おいしく食事ができる
✓ 自信を持って笑える
✓ 健康寿命が延びる

「歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」「歯がグラグラする」

そんな小さなサインを見逃さないでください。それは体からのSOSかもしれません。


まずは無料相談から!お気軽にご連絡ください

「ちょっと気になるだけで、大げさにしたくない」
そんな方こそ、ぜひご相談ください。

早期発見・早期治療が、あなたの健康を守る最善の方法です。


ご予約・お問い合わせ

諫早ふじた歯科・矯正歯科

📞 電話:0957-43-2212

🌐 Web予約: https://fujitashika.com/yoyaku/
(24時間受付中)