2025/12/03

セラミックの歯の値段は?長く使うためのポイントも

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

セラミックの歯のイメージ

「セラミックの歯は高い」と聞いて、実際にどのくらいの費用がかかるのか、どのような種類があるのか、不安に思っている方も多いでしょう。セラミックは見た目が美しいだけでなく、耐久性や衛生面にも優れた素材です。

この記事では、セラミックの歯の値段を素材別に解説します。高額になる理由や、長く快適に使い続けるためのポイントについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

セラミックの歯の値段

セラミックの歯の値段のイメージ

セラミックの歯の値段は、使用する素材の種類や治療部位などによって異なります。ここでは、主なセラミックの特徴と、値段の目安を紹介します。

オールセラミック

オールセラミックは、すべてがセラミック素材でつくられた素材です。透明感が高く、天然歯に近い仕上がりが期待できます。そのため、前歯など見た目が重視される部位に使われることが多いです。

金属を使用しないため、金属アレルギーの方も安心して使用できます。値段の相場は、詰め物(インレー)の場合5〜10万円程度、被せ物(クラウン)の場合10〜18万円程度です。

ジルコニアセラミック

ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど強度が高く、割れにくい素材です。そのため、噛む力が強い奥歯によく使われます。オールセラミックほど透明感は高くありませんが、白さと耐久性を両立できるのは魅力といえるでしょう。

1本あたりの値段は、詰め物で6〜10万程度、被せ物で10万〜20万円程度です。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックにレジン(樹脂)を混ぜた素材です。オールセラミックに比べると透明感は劣りますが、ほかのセラミックの歯と比べて安く治療できます。

ただし、吸水しやすいレジンを使用しているため、変色したり小さな傷がついたりしやすく、経年劣化しやすい点はデメリットです。

1本あたりの値段相場は、詰め物で3万〜5万円程度、被せ物で5〜10万円程度です。

e-max

e-maxは、ガラス系セラミックの一種で、審美性が高い素材です。透明感が高く、前歯でも自然に見える仕上がりが期待できます。ジルコニアほどではありませんが、強度もあるため奥歯での使用も可能です。

値段の相場は、詰め物で4万〜8万円程度、被せ物で7万〜15万円程度です。

メタルボンド

メタルボンドは、金属の土台にセラミックを焼き付けた被せ物です。強度が高く、噛む力の強い奥歯によく使用されます。

ただし、金属を使用しているため、金属アレルギーのある方は選択できません。ほかのセラミックと比べて審美性に劣るのはデメリットでしょう。

メタルボンドの値段は、1本あたり約8万〜15万円です。

セラミックの歯が高額なのはどうして?

セラミックの歯が高額なのはどうしてか説明するイメージ

セラミック治療は、保険の銀歯やレジンと比べて費用が高くなる傾向にあります。ここでは、セラミックの歯が高額な理由について解説します。

素材そのものが高価なため

セラミックの歯の値段が高いのは、透明感と耐久性のある高品質な素材でできているためです。特に、e-maxやジルコニアは値段が高い傾向にあります。

また、詰め物や被せ物を接着する際にも、品質の良い接着剤を使用していることも、セラミック治療が高くなる理由です。

時間と手間をかけて作製するため

セラミックの被せ物や詰め物は、歯科技工士が一つひとつ時間をかけて作製しています。天然歯の色や形に合わせて色調を調整したり、残存歯にぴったりと合わせられるよう細かく削ったりしており、高い技術力が求められます。

歯科技工士の技術料がかかるのも、値段が高くなる理由です。

保険が適用されないため

セラミック治療には、基本的に保険が適用されません。全額自己負担となるため、保険適用の銀歯やレジンよりも値段が高くなります。

ただし、材料や治療方法に制限がある保険診療の歯とは異なり、セラミック治療では材料や作製時間などに制限がありません。見た目や耐久性などを追求できるのは、自由診療ならではです。

高額でもセラミックの歯が選ばれる理由

高額でもセラミックの歯が選ばれる理由について説明する女性

ここからは、高額でもセラミックの歯が選ばれる理由について解説します。

自然な見た目になる

セラミックは、自然な白さと透明感のある素材です。ご自身の歯と同程度の白さに色味を調整できるため、天然歯と並んでいても気づかれにくいです。口を開けたときに目立ちやすい前歯を治療した場合でも、人から見られるのを気にせず笑ったり話したりできるでしょう。

また、レジンと違って時間が経っても変色しにくく、長期にわたって美しい見た目を保てます。銀歯の場合は金属イオンが溶け出し、歯茎が黒ずむことがありますが、セラミックは歯茎が黒ずむリスクもありません。

金属アレルギーのリスクがない

銀歯を使用すると、経年劣化により金属イオンが溶け出し、口内炎や歯肉炎、皮膚のかぶれなどのアレルギー症状を引き起こすリスクがあります。セラミックには金属が含まれていないため、金属アレルギーを引き起こす心配がありません。

ただし、メタルボンドは金属とセラミックでつくられた被せ物です。金属アレルギーのリスクを避けたい方は、メタルボンド以外のセラミック歯を選びましょう。

汚れがつきにくい

銀歯やレジンの場合は表面に傷がつきやすく、汚れがたまって細菌が繁殖しやすい特徴があります。経年劣化しやすいため、歯と補綴物の間に隙間ができて細菌が入り込み、虫歯を再発するリスクが高いです。

一方で、セラミックの歯の表面はツルツルとしており、プラーク(歯垢)や汚れがつきにくいです。歯とセラミック歯の間に隙間ができにくいため、虫歯や歯周病になるリスクを低減できます。

長持ちしやすい

前述したとおり、セラミックは変色が起こりにくく、美しい状態を維持しやすい素材です。経年劣化しにくいため、適切にケアすれば10年以上使用できるケースも少なくありません。

保険診療の銀歯やレジンよりも値段は高いですが、再治療の頻度を抑えられるため、長い目で見るとコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。

セラミックの歯を長く使い続けるためには

セラミックの歯を長く使い続けるために定期的に歯科検診を受けるイメージ

セラミックの歯は、経年劣化しにくい素材ですが、日々のケアやメンテナンスを怠るとトラブルが起こることもあります。ここでは、セラミックの歯を長持ちさせるためのポイントについて解説します。

毎日丁寧な歯磨きを心がける

セラミックそのものは虫歯になりませんが、歯とセラミック歯の境目にプラークがたまると、虫歯や歯周病の原因になることがあります。お口のトラブルを防ぎ、セラミックの歯を長持ちさせるには、毎日丁寧に歯磨きすることが大切です。

歯ブラシは毛先が細いタイプを選び、歯と詰め物や被せ物の境目にたまった汚れを取り除けるよう、意識して磨きましょう。セラミックの歯だけでなく、歯全体を軽い力で小刻みに動かして磨いてください。

歯と歯の間など、細かい部分は歯ブラシだけでは汚れを十分に落とせません。隙間の大きさに合わせて、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。

食生活を見直す

歯磨きだけでなく、食生活を見直すことも大切です。甘い食べ物や飲み物を頻繁に口にしていると、口の中が酸性に傾いている時間が長くなり、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。間食はできるだけ減らし、糖分の少ないおやつを選ぶと虫歯や歯周病予防につながります。

また、お口のトラブルを防ぐために、栄養バランスの整った食事を心がけましょう。歯の健康に関わる栄養素には、歯の主成分となるカルシウムや、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが挙げられます。

歯のエナメル質を強化したり、虫歯菌や歯周病菌に対する抵抗力を高めたりするビタミンAなどがあります。

定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける

毎日丁寧に歯磨きをしていても、完全に汚れを取り除くことは難しいです。そのため、定期的に歯科医院のメンテナンスを受け、歯や歯茎の状態をチェックしてもらいましょう。

セラミックの被せ物や詰め物に欠けや浮きがないか、接着面の劣化がないかを確認してもらうことでトラブルを防ぎ、セラミックの歯を長持ちさせられます。

定期検診の頻度は3〜6ヶ月に一回のペースが目安ですが、お口の状態によっては1〜2ヶ月ごとに受診したほうがよい場合もあります。歯科医師の指示に従い、適切な頻度でメンテナンスを行うと、健康的なお口の環境を長く維持できるでしょう。

歯ぎしりや食いしばりを防ぐ

歯ぎしりや食いしばりをすると、セラミックが欠けたり外れたりすることがあります。就寝中の歯ぎしりを防ぐには、歯科医院でマウスピース(ナイトガード)を作成し、装着するのもひとつの方法です。

また、歯ぎしりや食いしばりは、ストレスによって悪化する可能性があるとされています。リラックスする時間をつくったり趣味の時間をとったりして、できるだけストレスをためないように心がけましょう。

まとめ

セラミックの歯で治療した笑顔の女性

セラミックには、美しい見た目のオールセラミック、強度があり奥歯に使用されることが多いジルコニアなど、複数の種類があります。種類によって特徴や費用が異なるため、歯科医師に相談しながら、予算や希望に合わせて選びましょう。

セラミックの歯は、自然な見た目にできる、虫歯や歯周病のリスクを下げられるなど、さまざまなメリットがあります。耐久性も高いため、保険の銀歯やレジンに比べて再治療のリスクが低く、長期的にはコストパフォーマンスの良い治療といえるでしょう。

毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスを行うと、10年以上美しく保つことも可能です。セラミック治療が気になる方は、歯科医院で相談してみてください。

セラミックの歯を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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