こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

セラミック治療を受けた後「どのようにメンテナンスをするのが正しいのか？」「どれくらいの頻度で歯科医院を受診すれば良いのか？」などと疑問や不安を感じる方もいるのではないでしょうか。セラミック治療では、見た目と機能性の両方を高めることができますが、メンテナンスを怠ると、トラブルが起きるおそれがあります。

今回は、セラミック治療後のメンテナンスの重要性や頻度、メンテナンス時に行う内容などについて解説します。ぜひ参考にしてください。

セラミック治療後のメンテナンスが重要な理由

セラミック治療は、見た目の美しさと機能性を両立した歯科治療です。セラミックは丈夫で長持ちするとされているのに、なぜ治療後のメンテナンスが重要なのでしょうか。

ここでは、セラミック治療後のメンテナンスの重要性を確認しましょう。

虫歯や歯周病のリスクを最小限に抑えるため

セラミック治療を施した部分は、治療前と比べて二度と元の天然歯に戻ることはありません。再生することもありません。

そのため、お手入れを怠れば、セラミックの周りやその下の歯が再び虫歯になるリスクはゼロではないのです。そのため、メンテナンスを行い、虫歯や歯周病を予防することが重要です。

セラミックの破損や劣化を防ぐため

セラミックは非常に硬く耐久性がありますが、過度な力がかかるとヒビが入ったり、欠けたりすることがあります。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖があると、知らず知らずのうちにセラミックに負担を与えている場合があります。

メンテナンスでは、歯ぎしりの兆候が見られる場合、ナイトガードの使用など適切な対策を提案します。これにより、セラミックの破損や劣化を防ぎ、長期的に使えるようにしていきます。

口腔内のバランスを保つため

セラミック治療で補った部分の周囲の歯が虫歯になったり、歯周病が進行したりすると、全体の噛み合わせに悪影響を及ぼすことがあります。噛み合わせのズレはセラミックの破損だけでなく、顎関節への負担や他の歯への負担増加など、口腔全体の不調につながる恐れがあります。

定期的なメンテナンスでは、お口全体のバランスを確認し、必要に応じて噛み合わせを調整することで、局所的な負担を軽減します。

セラミック治療後のメンテナンスの流れ

セラミック治療によって美しい歯を手に入れても、その状態を保つためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

しかし「何をするのか分からなくて不安」と感じる方もいるのではないでしょうか。ここでは、セラミック治療後のメンテナンスの一般的な流れについて解説します。

口腔内の状態のチェック

まずは、患者さまのお口の中の状態を確認します。虫歯や歯周病は発生していないか、その兆候はないかなどを確認し、口内の状況を正確に把握します。

セラミックの状態確認

次に、セラミックの状態をチェックします。被せ物がズレていないか、ぐらつきがないか、欠けやひび割れがないかなどを確認します。被せ物と歯ぐきとの境目にプラークが溜まっていないなども詳しく確認していきます。

歯石やプラークの除去

専用の器具や超音波スケーラーを使い、歯石やプラークを除去します。歯石は歯磨きでは除去できないため、プロによるクリーニングが重要です。特に、セラミックの隙間や周囲の天然歯に付着した歯石は、早期に除去することで炎症や虫歯のリスクを減らせます。

ブラッシング指導や生活習慣のアドバイス

歯科衛生士によるブラッシング指導も行われることが多いです。セラミックの周囲を意識した磨き方や、歯ブラシの選び方などを確認し、日常のケアに活かしましょう。

さらに、食生活や喫煙習慣、寝ている間の歯ぎしり・食いしばりの有無など、生活習慣に応じたアドバイスも受けられます。患者さまの状態に合わせた具体的な指導を受けることで、効果的なセルフケアが可能になるでしょう。

フッ素塗布などの予防処置

歯の表面を清潔にしたあとは、必要に応じてフッ素を塗布します。フッ素には、虫歯の進行を抑える効果や、歯の再石灰化を促す効果があります。周囲の歯の健康を守るためにも、効果的な処置といえます。

セラミック治療後のメンテナンスの頻度・費用

セラミック治療を施した後のメンテナンスの頻度は、3ヶ月に1回程度が目安です。セラミック自体は虫歯や歯周病にならないため、みがき残しがなく、毎日しっかりとケアをしていれば治療箇所に問題が生じることはないでしょう。

しかし、毎日しっかりとケアをしていても、お口の中にはプラークや汚れが残ることがあります。この影響で、セラミックの周りの歯が虫歯や歯周病になるリスクもあるため、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが重要です。

メンテナンスにかかる費用は、1回あたり5,000円から1万5,000円程度が相場でしょう。

セラミックを長く使い続けるためのポイント

セラミックをできるだけ長く、快適に使い続けるためには、治療後のケアが非常に重要です。ここでは、セラミックを長持ちさせるためのポイントについて詳しくご紹介します。

毎日のケアを丁寧に行う

セラミック自体は虫歯にならないものの、セラミックと歯の境目から虫歯菌が侵入すれば二次カリエス（二次虫歯）になる可能性があります。そのため、セラミックの周辺を清潔に保つことも大切です。

歯磨きの際は、セラミックだけでなく周辺の歯も丁寧に磨くことを心がけてください。また、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使い、細かい部分に詰まったプラーク（歯垢）を除去することが重要です。

硬い食品は控える

セラミックは高精度に作られており耐久性がありますが、硬い食べ物を噛むと欠けやひび割れを引き起こすことがあります。特に、ナッツ類や氷をセラミック部分で頻繁に噛むことは避けましょう。

口腔内の乾燥を予防する

唾液の分泌量が減少すると、口の中の汚れや細菌を洗い流す力が弱まり、虫歯や歯周病が発生しやすくなります。普段から水分をこまめに摂取したり、ガムを噛んだりすることで唾液の分泌を促しましょう。

なお、加齢や薬の副作用などで唾液量が著しく減っている場合は、医師に相談してみてください。

ナイトガードを着用する

就寝中に無意識に力をかけたり、強く歯ぎしりをしたりする癖がある方は、セラミックや天然歯を保護するためにナイトガードの着用を検討しましょう。ナイトガードとは、就寝中に装着することで歯ぎしりや食いしばりによる歯へのダメージを軽減させるものです。

また、歯ぎしり・食いしばりは、セラミックに限らず天然歯にも悪影響を及ぼします。歯の寿命を延ばすことにもつながるため、早めに対策することが望ましいでしょう。

定期的に歯科医院でチェックを受ける

セラミックの歯を長持ちさせるためには、自宅でのケアだけでなく、歯科医院での定期的なメンテナンスも欠かせません。定期メンテナンスでは、歯科医師や歯科衛生士が日頃のセルフケアでは取り除くことができない細かい部分に付着したプラークや歯石を、徹底的に除去します。

また、人工歯の表面を研磨することで、汚れが付着しにくい状態に仕上げます。これによって、虫歯や歯周病のリスクを下げることができ、結果としてセラミックを長持ちさせることにつながるのです。

さらに、定期メンテナンスでは虫歯や歯周病がないかなどのチェックも行います。万が一、治療が必要な状態になった場合でも、早期に発見・治療することで、問題の深刻化を防げるのです。

まとめ

セラミック治療後は、虫歯や歯周病の再発を防ぎ、セラミックを長持ちさせるために定期的なメンテナンスが効果的です。定期的なメンテナンスを受けることで、セラミックの変形や破損などのトラブルを未然に防げます。

セラミック治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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