2026/02/23

歯のクリーニング(PMTC)とは?

歯のクリーニング「PMTC」で一生モノの健康を。毎日磨いている人にこそ知ってほしい予防の真実

歯のクリーニング(PMTC)とは?

「毎日欠かさず歯を磨いているのに、なぜか虫歯になってしまう」 「歯医者さんで『クリーニングしましょう』と言われたけれど、歯石取りとは何が違うの?」

歯科医院に通っていると、一度は**「PMTC」**という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。画像にあるように、PMTCとは「虫歯・歯周病を防ぐプロによるお口のメンテナンス」のことです。

しかし、なぜプロの手による掃除が必要なのか、その本当の理由まで知っている方は意外と少ないかもしれません。今回は、あなたの歯を守る最強の防衛策「PMTC」について、どこよりも分かりやすく徹底解説します。

1. PMTCとは?プロによる「お口の大掃除」

歯科衛生士のPMTC

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略称です。

  • Professional: 歯科医師・歯科衛生士という国家資格を持つ専門家が
  • Mechanical: 専用の機械・器具を用いて
  • Tooth Cleaning: 歯をクリーニングすること

一言で言えば、**「普段の歯磨きでは絶対に落とせない汚れを、プロが専用設備を使って完璧にリセットする処置」**のことです。

ここで重要なのは、PMTCが「治療」ではなく**「予防」のための処置であるという点です。痛くなってから歯医者へ行くのではなく、「痛くならないために、健康な状態をキープする」**。これこそがPMTCの最大の目的です。

2. 「歯石取り」と「PMTC」の決定的な違い

よく患者様から「保険診療の歯石取り(スケーリング)と何が違うの?」というご質問をいただきます。結論から言うと、**「目的」と「アプローチする汚れの種類」**が違います。

保険診療の歯石取り(スケーリング)

主な目的は、歯周病の「治療」です。ガチガチに固まった「歯石」を、スケーラーという器具で弾き飛ばします。歯石は細菌の死骸が石灰化したもので、歯ブラシでは取れません。これを取り除くことは、歯周病治療の第一歩です。

PMTC

主な目的は、虫歯や歯周病の「予防」と「審美性の向上」です。ターゲットは歯石だけでなく、歯の表面にこびりついた**「バイオフィルム」**や「着色汚れ(ステイン)」です。

【専門知識:バイオフィルムとは?】 台所のヌメヌメを想像してみてください。洗剤をかけるだけでは落ちず、スポンジでこすらないと取れませんよね? お口の中にも、細菌同士がスクラムを組んだ強力な膜「バイオフィルム」が形成されます。これは殺菌剤や歯磨き粉の成分を跳ね返してしまうため、プロの機械的清掃(PMTC)で物理的に剥がし取るしかないのです。

3. なぜ「毎日歯磨きしている人」にこそPMTCが必要なのか

「私は1日3回磨いているから大丈夫」と思っている方にこそ、実はPMTCの驚きの効果を実感していただけます。

セルフケアの限界は「60%」

どんなに歯磨きが上手な人でも、普通の歯ブラシ一本で落とせる汚れは約60%程度と言われています。デンタルフロスや歯間ブラシを併用しても、80%から90%が限界です。 残りの数パーセント、特に以下の場所には汚れが確実に蓄積します。

  1. 歯の表面の微細な凹凸: 顕微鏡レベルで見ると歯面はデコボコしており、そこに汚れが入り込みます。
  2. 歯と歯の間: 歯ブラシの毛先が物理的に届きにくい聖域です。
  3. 歯ぐきのきわ(歯周ポケット): ここに細菌が溜まると歯周病が進行します。

PMTCでは、これらの「自分では絶対に手が届かない場所」を徹底的に洗浄します。

4. PMTCの具体的な流れと「気持ちよさ」の秘密

PMTCは治療ではありませんので、基本的に**「痛み」はありません。** むしろ、エステを受けているような心地よさを感じ、施術中に眠ってしまう患者様もいらっしゃるほどです。

  1. お口の中のチェック: 染め出し液などを使い、磨き残し(プラーク)の場所を確認します。
  2. 研磨剤の選択: 患者様の歯の状態や汚れ具合に合わせ、数種類の研磨ペーストを選びます。
  3. プロによる清掃: 柔らかいゴム製のカップやチップを回転させ、歯の表面、隙間、歯ぐきのきわまで丁寧に磨き上げます。
  4. フッ素塗布: 汚れが完全に除去され、成分が浸透しやすくなった歯面に高濃度のフッ素をコーティングします。これにより、歯が再石灰化され、虫歯に強い歯になります。

5. PMTCを受けることで得られる「4つのメリット」

① 虫歯・歯周病の圧倒的な予防効果

バイオフィルムを破壊することで、お口の中の細菌数を劇的に減らします。これを定期的に繰り返すことで、生涯にわたって自分の歯を残せる確率が飛躍的に高まります。

② 歯がツルツルになり、汚れがつきにくくなる

歯のクリーニング

機械で表面を滑らかに磨き上げるため、施術後は舌で触ると驚くほどツルツルになります。表面が滑らかだと、新しいプラークや着色汚れが付着しにくくなるという好循環が生まれます。

③ 本来の白さが蘇る

タバコのヤニ、コーヒー・紅茶による茶渋(ステイン)などは、通常の歯磨きでは落ちません。PMTCによってこれらが除去されると、その人が持つ本来の歯の明るさが戻り、清潔感がアップします。

④ 口臭の予防・改善

口臭の主な原因は、歯周ポケット内の細菌が発するガスです。PMTCで細菌の巣を掃除することで、お口の中がスッキリし、口臭の悩みが解消されることが多いです。

6. よくある疑問にお答えします

Q. どのくらいの頻度で受けるのが理想ですか? A. お口の状態にもよりますが、一般的には3ヶ月〜6ヶ月に1回が目安です。バイオフィルムは一度除去しても、約3ヶ月で再び成熟して悪さをし始めるため、そのタイミングでリセットするのが最も効果的です。

Q. 痛みはありますか? A. ありません。回転する柔らかい器具を使うため、振動を感じる程度です。「歯医者=怖い」というイメージを覆すほどリラックスできる処置です。

Q. 保険は効きますか? A. PMTCは「予防」を目的とした自由診療(自費)となることが一般的です。保険診療のクリーニングはあくまで「病気(歯周病)の治療」に限定されるため、使用できる薬剤や器具、かけられる時間に制限があります。最高の仕上がりと徹底的な予防を求めるなら、PMTCが最適です。

まとめ:あなたの10年後の笑顔のために

「治療」から「予防」へ。 かつての歯科医院は、歯に穴が空いてから行く場所でした。しかし、削って詰めた歯は、残念ながら天然の歯よりも寿命が短くなります。

画像にあるように、PMTCは**「なる前に防ぐ」**ためのケアです。 数ヶ月に一度、美容院へ行くような感覚で歯科医院のメンテナンスを取り入れてみませんか? その習慣が、10年後、20年後のあなたの「美味しいものを食べられる幸せ」と「自信のある笑顔」を守ることにつながります。

次のステップとして

まずはご自身の磨き残しがどこにあるのか、プロの目でチェックしてみませんか? 当院では、患者様一人ひとりのお口の環境に合わせたオーダーメイドのPMTCプログラムをご提案しています。

「最近、お口の中をスッキリさせたいな」と感じたら、お気軽にご相談・ご予約ください。 私たちと一緒に、一生健康な歯を守っていきましょう!

🏥 医院情報

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

  • 住所: 〒859-0403 長崎県諫早市多良見町中里129-14
  • 電話番号: 0957-43-2212
  • 診療内容: 歯科、矯正歯科、小児歯科、歯科口腔外科
  • アクセス: 多良見ICより車で3分、喜々津駅からも通いやすい場所にあります。

お口のことで少しでも気になることがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

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