
「インプラントをしたいと思って相談に行ったら、『骨が足りないので難しい』と言われてしまった…」そんな経験をされた方、実は少なくないんです。
骨が少ないからといって、インプラント治療を諦める必要はないことがあります。現在の歯科医療では、骨を増やしてからインプラントを行う「骨造成(こつぞうせい)」という処置があり、骨の状態によってさまざまな方法を選ぶことができるんです。
この記事では、骨が少ない場合のインプラント治療の選択肢と、骨造成法の種類・違い・選び方についてわかりやすくお伝えしていきますね。
目次
なぜ骨が少なくなるの?インプラントに必要な骨の量とは
歯を失うと、それまで歯の根っこが刺激を与えていたあごの骨は、その刺激を失って少しずつ吸収(きゅうしゅう/骨が溶けて減ること)されていきます。歯を失ってからの時間が長ければ長いほど、骨は薄く・低くなっていく傾向があるんです。
また、以下のような原因でも骨が減りやすくなります。
- 重度の歯周病(歯を支える骨を溶かす病気)
- 長期間の入れ歯使用(骨への刺激が少なくなる)
- 加齢(骨密度が低下しやすくなる)
- 喫煙・糖尿病などの全身疾患
インプラントを安全に埋入するためには、一般的に骨の高さが10mm以上、幅が6mm以上程度必要とされることが多いです。これを下回る場合に、骨造成が検討されることがあります。
骨造成法の種類|4つの方法を徹底比較
骨を増やす方法にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴をまとめてみました。
| 骨造成法 | 主な適応 | 特徴 | インプラントとの同時施術 |
|---|---|---|---|
| GBR法 | 骨の幅・高さが不足している部位全般 | 骨補填材+メンブレン(膜)で骨を再生する | 可能なことが多い |
| ソケットリフト | 上あご奥歯・残存骨5mm以上 | インプラントを埋める穴から上顎洞底を押し上げる | 可能なことが多い |
| サイナスリフト | 上あご奥歯・残存骨5mm未満 | 歯ぐきを切開して上顎洞底を大きく持ち上げる | 骨の状態による |
| 骨移植(自家骨移植) | 骨が大幅に不足している場合 | 自分の骨を採取して移植する | 別日になることが多い |
どの方法が適しているかは、CT検査で骨の量・質・形状を立体的に確認したうえで判断します。「骨が少ない」といっても、その程度や部位によって最適な方法は大きく変わってくるんです。
各骨造成法の特徴をもう少し詳しく
GBR法(骨誘導再生法)とは
GBR法(Guided Bone Regeneration)は、現在最も広く行われている骨造成法のひとつです。
骨が足りない部分に骨補填材(こつほてんざい/骨の代わりになる素材)を入れ、その上をメンブレン(骨再生を促す特殊な膜)で覆うことで、新しい骨の再生を誘導する方法です。
- 上あご・下あご問わず、幅広い部位に使える
- インプラントと同時に行えることが多い
- 使用する骨補填材は自家骨(自分の骨)・人工骨・動物由来骨など種類がある
- 骨が完成するまで3〜9ヶ月程度かかることがある
骨の量が「そこまで極端には少なくないが、やや不足している」場合に選ばれることが多い方法です。
ソケットリフトとサイナスリフトの使い分け
上あごの奥歯エリアは上顎洞(じょうがくどう)という空洞のすぐそばにあり、骨が薄くなりやすい部位です。この部位への骨造成には専用の方法があります。
- ソケットリフト:残存骨が5mm以上ある場合に向いていることが多い。インプラントを埋める穴から器具を使って上顎洞底をそっと押し上げる。傷が小さく、回復が早い傾向がある。
- サイナスリフト:残存骨が5mm未満と少ない場合に向いていることが多い。歯ぐきを切開して頬側の骨に小窓を開け、上顎洞底を大きく持ち上げる。骨補填量が多く確保できる。
どちらを選ぶかは骨の高さだけでなく、上顎洞の形状・傾き・患者さんの全身状態なども考慮されます。
自家骨移植とは
自家骨移植は、口の中の別の部位(あごの骨・親知らずの周辺など)や、まれに腰の骨(腸骨)から骨を採取して移植する方法です。
- 生きた自分の骨を使うため、骨との結合率が高いとされている
- 骨が大幅に不足している重症ケースに向いていることがある
- 採取部位にも処置が必要なため、身体への負担がやや大きくなる
- インプラントの埋入は骨の生着を待ってから行うことが多い
自家骨移植は骨造成の中でも高度な処置のため、経験豊富な歯科医師のもとで行われることが重要です。
骨造成法を選ぶうえで大切なポイント
「骨が少ない=インプラントができない」ではない
骨造成の技術の進歩により、以前は「インプラントは難しい」と言われていた状態でも、対応できるケースが増えてきています。まずは精密検査を受けて、選択肢を確認することが大切なんです。
CT検査なしには判断できない
骨の状態は、口の中を見ただけでは正確にはわかりません。歯科用CT(3D)で骨の高さ・幅・密度・神経の位置を立体的に把握することで、はじめて最適な骨造成法が選べるようになります。
治療期間・費用・身体への負担も考慮する
骨造成を伴うインプラント治療は、造成なしの場合よりも治療期間が長く・費用も増える傾向があります。患者さんのお仕事や生活スタイル、全身状態も含めて、総合的に判断していくことが大切です。
よくあるご質問
Q. 骨造成とインプラントは同じ日にできますか?
骨の状態や造成法によって異なります。GBR法やソケットリフトはインプラントと同時に行えることが多いですが、サイナスリフトや自家骨移植は別日になることがあります。
Q. 骨造成の痛みはどのくらいですか?
処置中は麻酔を使いますので、痛みはほとんどありません。術後は腫れや鈍い痛みが数日続くことがありますが、処方薬でコントロールできることが多いです。
Q. 骨造成にも保険は使えませんか?
インプラントのための骨造成は基本的に自費診療となります。医療費控除の対象にはなりますので、領収書の保管をおすすめします。
Q. 下あごにも骨造成は必要になることがありますか?
あります。下あごも歯を失った後に骨が痩せることがあり、GBR法や自家骨移植が行われることがあります。
まとめ|骨が少なくても、諦める前に選択肢を確認しよう
- 歯を失った後の骨の吸収や歯周病により、インプラントに必要な骨が不足するケースがある
- 骨造成法にはGBR法・ソケットリフト・サイナスリフト・自家骨移植などがある
- どの方法が適しているかはCT検査による精密診断が必要
- 骨造成を行うことで、以前は難しいとされていたケースでもインプラントが可能になることがある
- 治療期間・費用・身体への負担を総合的に考えたうえで治療計画を立てることが大切
「骨が少ない」と言われることがゴールではなく、その状態から最適な方法を見つけて、長く快適に噛める口元を取り戻すことが本当のゴールです。一度、諫早ふじた歯科・矯正歯科にご相談ください。一緒に可能性を探していきましょう。
ご相談はお気軽に
「他院で骨が足りないと言われ、インプラントを諦めかけている」
「骨造成が必要と言われたけど、どんな処置なのか不安で踏み出せない」
「長崎・諫早で骨造成を伴うインプラントに対応している歯医者を探している」
そんな方は、ぜひ一度、諫早ふじた歯科・矯正歯科へご相談ください。当院では歯科用CT(3D)による精密診断をもとに、患者さんの骨の状態に合わせた骨造成法とインプラント治療計画をご提案しています。当院のインプラント実績は2025年11月末時点で2,200本以上。「本当にできないのか、別の方法があるのか」を一緒に確認していきましょう。
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