
「サイナスリフトの手術が終わったけど、感染症ってどのくらい起こるの?」「術後に鼻の周りが痛いけど、これって大丈夫なのかな…」と不安に感じている方も多いんじゃないでしょうか。
サイナスリフトは上あごの骨を増やす処置で、上顎洞(じょうがくどう/鼻の横にある空洞)に直接アプローチする手術です。その性質上、術後に感染症が起こるリスクがゼロではないことを正直にお伝えしておきたいと思います。
ただ、感染症は「起きてから慌てる」のではなく、症状を早めに知っておくことで早期発見・早期対処につなげることができるんです。この記事では、サイナスリフト後に起こりうる感染症の種類・症状・対処法・予防のポイントについてわかりやすくお伝えしていきますね。
目次
サイナスリフト後に感染症が起こりやすい理由

サイナスリフトは、上顎洞の底を持ち上げて骨補填材(こつほてんざい/骨の代わりになる素材)を入れる処置です。この上顎洞は、実は鼻腔(びくう/鼻の空間)と直接つながっている空洞なんです。
つまり、口の中と鼻の空間の両方に近い部位を手術するため、以下のような感染経路が存在することがあります。
- 口腔内の細菌が傷口から侵入するリスク
- 鼻腔側からの細菌が上顎洞に入り込むリスク
- 骨補填材の周囲に細菌が定着するリスク
また、以下のような背景がある方は感染リスクが高まる傾向があると言われています。
- 喫煙習慣がある
- 糖尿病などの免疫力に影響する持病がある
- 術後に抗生物質(感染を防ぐ薬)を飲みきらなかった
- 術後に鼻を強くかんだり、激しい運動をした
サイナスリフト後に起こりうる感染症の種類と症状

① 上顎洞炎(じょうがくどうえん)/副鼻腔炎
最も注意が必要な感染症のひとつが上顎洞炎です。これは上顎洞に細菌が繁殖して炎症を起こした状態で、いわゆる副鼻腔炎(ふくびくうえん)の一種です。
主な症状
- 手術した側の頬や目の下に鈍い痛みや圧迫感
- 鼻が詰まる・黄色や緑色の鼻水が出る
- 歯や歯ぐきに痛みを感じる(奥歯が痛む感覚)
- 発熱・倦怠感
- においがわかりにくくなる
術後の腫れや鼻づまりは一定期間続くことがありますが、1週間以上経っても症状が改善しない・むしろ悪化している場合は要注意です。
② 創部感染(そうぶかんせん)
歯ぐきを切開した傷口に細菌が感染するケースです。
主な症状
- 傷口周辺の強い腫れ・発赤(赤み)
- 傷口から膿(うみ)が出る
- ズキズキする痛みが続く
- 口の中に苦みや悪臭を感じる
③ 骨補填材周囲の感染
補填した骨の素材の周囲に細菌が入り込んで炎症が起きるケースです。傷口の見た目は落ち着いていても、骨の定着が妨げられてインプラントの安定性に影響することがあります。
感染症のサインに気づいたらどう対処する?

感染症の疑いがあるとき、最も大切なのは「様子を見すぎない」ことです。
すぐにご連絡いただきたいケース
- 発熱が38度以上続いている
- 傷口から膿が出ている・悪臭がある
- 痛みや腫れが術後3〜4日以降も強くなっている
- 鼻水が黄色・緑色で量が多い
- 口の中や鼻の奥に強い圧迫感・違和感がある
「大したことないかも」と我慢するよりも、早めにご連絡いただく方が、治療の選択肢が広がることが多いんです。
感染症が確認された場合の対処法
| 感染の程度 | 一般的な対処法 |
|---|---|
| 軽度の感染 | 抗生物質の投与・洗浄処置・経過観察 |
| 中等度の感染 | 抗生物質の変更・膿の排出処置 |
| 重度の感染 | 骨補填材の除去・感染組織の清掃・再手術の検討 |
感染が軽度のうちに対処できれば、多くの場合は抗生物質の投与と洗浄で改善することがあります。重症化する前に受診することが、再手術や長期化を防ぐ一番の近道です。
感染症を予防するために術後にできること

感染症はゼロにはできませんが、正しい術後管理でリスクを大きく下げることができます。
術後すぐに取り組みたいこと
- 処方された抗生物質は飲みきる(途中でやめると細菌が残りやすくなる)
- 鼻を強くかまない(上顎洞への圧力が骨補填材に影響することがある)
- うがいは処方された洗口液をやさしく使う(強いうがいは傷口に負担)
- 喫煙を控える(免疫力の低下・治癒の妨害)
- 激しい運動・サウナ・飲酒を控える(血行促進による出血・感染リスク)
日常生活でのポイント
- くしゃみが出そうなときは口を開けて逃がす(鼻腔への圧力を減らす)
- 手洗い・うがいをこまめに行い、かぜや鼻炎を予防する
- 術後の定期経過観察には必ず来院する
よくあるご質問
Q. 術後に鼻血が少し出たのですが、感染ですか?
サイナスリフト後に少量の出血や鼻水が出ることはあります。ただし量が多い・止まらない・色が変わってきた場合はご連絡ください。
Q. 感染症になったらインプラントはやり直しですか?
感染の程度によります。軽度であれば骨補填材を温存したまま治療できることがあります。重度の場合は一時的に除去が必要になることもありますが、状態が回復すればインプラントへの再チャレンジができるケースもあります。
Q. 花粉症があるのですが、感染リスクは高くなりますか?
花粉症による鼻炎は鼻腔内の細菌環境に影響することがあります。手術の時期や服薬について、事前に相談することをおすすめします。
Q. 抗生物質を飲むと胃が荒れるのですが
胃への負担を減らすために、食後に服用するか整腸剤を併用することが多いです。担当医にご相談ください。
まとめ|感染症は「早期発見・早期対処」が何より大切
- サイナスリフト後は上顎洞炎・創部感染・骨補填材周囲の感染が起こることがある
- 発熱・膿・強い痛みや腫れ・黄色い鼻水は感染のサイン
- 感染が疑われたら様子を見すぎず、早めにご連絡いただくことが大切
- 抗生物質の飲みきり・鼻をかまない・禁煙が術後感染予防の基本
- 軽度のうちに対処できれば、多くの場合は保存的な治療で改善できることがある
感染症を怖がることがゴールではなく、症状を正しく知ったうえで早めに対処し、骨の定着を順調に進めてインプラント治療を成功に導くことが本当のゴールです。「何かおかしいかな」と感じたときは、遠慮なくご連絡ください。
ご相談はお気軽に
「サイナスリフト後に頬の痛みや鼻の違和感が続いていて心配」
「術後に鼻水の色が変わってきた気がする。感染かどうか診てほしい」
「長崎・諫早でサイナスリフト後のフォローをしっかりしてもらえる歯医者を探している」
そんな方は、ぜひ一度、諫早ふじた歯科・矯正歯科へご連絡ください。当院では術後の経過観察を大切にしており、気になる症状がある場合はできる限り早めに対応できるよう努めています。当院のインプラント実績は2025年11月末時点で2,200本以上。手術して終わりではなく、回復するまでしっかりサポートいたします。
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諫早ふじた歯科・矯正歯科
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