2026/09/09

全顎インプラント(オールオン4)とは?抜歯即時との違いも解説


「歯がほとんどなくなってしまって、総入れ歯しか選択肢がないと思っていた…」「オールオン4って聞いたことがあるけど、どんな治療なの?」と気になっている方も多いんじゃないでしょうか。ネットではオールオン4と検索すると多数出てきます。

多くの歯を失った方や、総入れ歯に悩んでいる方にとって、全顎インプラント(オールオン4)は大きな希望になる治療法のひとつです。ただ、「抜歯即時インプラントとどう違うの?」「自分に向いているの?」と疑問を持たれる方も少なくないんです。

この記事では、オールオン4まの仕組み・メリット・デメリット、そして抜歯即時インプラントとの違いについてわかりやすくお伝えしていきますね。


オールオン4とは?仕組みをやさしく解説

オールオン4(All-on-4)とは、片あごにたった4本のインプラントを埋め込み、その上に全部の歯(12本前後の連結した人工歯)を固定する治療法です。またオールオン6(All-on-6)とは6本のインプラントを埋め込み、その上に全部の歯(12本前後の連結した人工歯)を固定する治療法です。オールオン数字の数字はインプラントの数となります。当院ではオールオン4よりもオールオン6を勧めています。理由は後ほど記載します。

通常、すべての歯をインプラントにしようとすれば、1本ずつ埋入するため片あごだけで10本以上のインプラントが必要になることがあります。オールオン4または6はその問題を解決した画期的な方法で、わずか4本や6本で全体を支えられるんです。

以下からはオールオン4で説明しますね。オールオン6は4という数字を6に変えてみて下さい。

なぜ4本で全体を支えられるの?

オールオン4の特徴は、4本のうち後方の2本を斜め(約30〜45度)に傾けて埋入する点です。この角度をつけることで、以下のようなメリットが生まれるんです。

  • 骨が少ない奥のエリアを避けて埋入できる
  • インプラント1本あたりの支持範囲が広くなる
  • 骨造成(こつぞうせい)が不要になることが多い

総入れ歯からの卒業を考えている方に選ばれることが多い治療法です。


オールオン4のメリット・デメリット

メリット

  • 少ない本数(4本)で全顎を支えられるため、費用・手術回数を抑えやすい
  • 骨造成が不要なケースが多く、治療期間を短縮できることがある
  • 手術当日または翌日に仮歯を装着できることが多い(即時荷重)
  • 総入れ歯と違い取り外し不要の固定式で、自分の歯に近い感覚で使える
  • 見た目が自然で、食事・会話への影響が少ない

デメリット・注意点

  • 4本のうち1本でも問題が起きると全体に影響するリスクがある。装置自体が使えなくなります。            (そのため当院ではオールオン6を勧めています。当然6本の方が強度が強くなります)
  • 清掃が難しい部分があるため、専用の器具を使ったケアが必要
  • 全顎の治療になるため費用が高額になりやすい(片あご250万〜350万円程度が目安)
  • 骨の状態によっては適応できないケースもある
  • 仮歯から最終的な被せ物への移行まで数ヶ月の期間が必要

オールオン4と抜歯即時インプラントの違いとは?

「オールオン4」と「抜歯即時インプラント」は、どちらも「その日に歯が入る」というイメージがありますが、目的・適応・仕組みが異なります。整理してみましょう。

比較項目オールオン4抜歯即時インプラント
対象ほとんどの歯を失っている・失う予定の方1本〜数本の歯を失う方(部分的な欠損)
インプラントの本数片あご4本(最低限)失った歯の本数に応じて(基本1本ずつ)
被せ物の構造連結した一体型の人工歯基本的に1本ずつ独立した被せ物
骨造成の必要性不要なことが多い骨の状態次第で必要なことがある
当日の仮歯装着多くの場合可能(即時荷重)骨の状態次第で可能なことがある
費用の目安片あご250万円~350万円程度1本40万〜50万円程度
向いているケース多数歯欠損・総入れ歯からの移行部分的な欠損・1〜数本の歯の喪失

簡単にいうと、「一部の歯を失った方には抜歯即時インプラント」「ほとんどの歯を失った方にはオールオン4」という使い分けが一般的です。ただし個人の骨の状態や残存歯の数によって最適な方法は変わりますので、精密検査が欠かせません。


オールオン4(オールオン6)が向いている方・向いていない方

オールオン4(オールオン6)が向いていることが多い方

  • ほとんどの歯を失っている・近いうちに抜歯が必要な方
  • 総入れ歯が合わない・ガタつく・食べにくいと感じている方
  • 治療期間や手術回数をできるだけ減らしたい方
  • 骨が少なくて通常のインプラントが難しいと言われた方

慎重に検討が必要な方

  • 重度の糖尿病・骨粗しょう症がある方(骨結合に影響する可能性)
  • ヘビースモーカーの方(感染・骨結合不全のリスクが高まる)
  • 顎骨が極端に少ない方(骨造成が必要になることがある)
  • 歯ぎしり・食いしばりが強い方(インプラントへの過負荷に注意)

「向いていない」と感じた方も、骨造成などの前処置や治療計画の工夫で対応できることがあります。まずは精密検査でご自身の状態を確認することが大切です。


よくあるご質問

オールオン4もオールオン6も同じです。(オールオン5というのもあります)

Q. オールオン4は手術当日から食事できますか?
仮歯が当日に入ることが多いですが、術後しばらくは柔らかい食事に制限されます。最終的な被せ物が入れば、硬いものも食べられることが多いです。

Q. オールオン4の寿命はどのくらいですか?
インプラント本体は10〜20年以上使えることが多いとされています。連結した被せ物は10〜15年程度で交換が必要になることがあります。

Q. 片あごだけオールオン4にすることはできますか?
可能です。上あごだけ・下あごだけという選択もできます。噛み合わせの調整が重要になりますので、担当医と相談しながら計画を立てていきます。

Q. オールオン4と入れ歯、どちらがいいですか?
コストを重視する場合は入れ歯、長期的な快適さ・機能性を重視する場合はオールオン4が向いていることが多いです。ライフスタイルや骨の状態も含めて一緒に考えましょう。


まとめ|「歯がない」を諦めないための選択肢がある

  • オールオン4は片あご4本のインプラントで全部の歯を支える治療法
  • オールオン6は片あご6本のインプラントで全部の歯を支える治療法
  • 後方2本を斜めに埋入することで骨造成不要・少ない本数で全体を支えることができることが多い
  • 抜歯即時インプラントは部分的な欠損向け、オールオン4は多数歯欠損・総入れ歯からの移行向け
  • 費用は高額だが、固定式で自分の歯に近い感覚を取り戻せる可能性がある
  • CT検査による精密診断で、自分に向いているかどうかを確認することが大切
  • 当院ではオールオン6を勧めています

「歯がほとんどない」「総入れ歯しかない」という状況がゴールではなく、オールオン4、またはオールオン6という選択肢でもう一度自分の歯のように食事を楽しめる口元を取り戻すことが本当のゴールです。あきらめる前に、ぜひ一度ご相談ください。


ご相談はお気軽に

「総入れ歯が合わなくて困っているが、インプラントができるか不安」
「オールオン4またはオールオン6と抜歯即時インプラント、自分にどちらが向いているか知りたい」
「長崎・諫早で全顎インプラントに対応している歯医者を探している」

そんな方は、ぜひ一度、諫早ふじた歯科・矯正歯科へご相談ください。当院では歯科用CT(3D)による精密診断のもと、オールオン4またはオールオン6をはじめとする全顎インプラントにも対応しています。当院のインプラント実績は2025年11月末時点で2,200本以上。「もう諦めるしかない」と思っていた方も、一緒に可能性を探していきましょう。

これまでのインプラントに関するブログはこちら

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