こんにちは。諫早市多良見町 諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
先日、お子さんの食事中の姿勢が気になるとの事で質問がありました。
今回は食べる時の姿勢についてお話しします。
ゴックン期について
・口唇食べ期 お口の中の状態は、生後5ヶ月〜6ヶ月の時期はまだ歯が生えてきていません。下の歯が生えてきている子もいます。
ゴックン期へ移る目安は、生後4〜5ヶ月は口唇に触れても、舌をあまり出さなくなります。舌は前後にしか動かないが、食べたそうに口を動かすようになります。
唇を閉じてゴックンと飲み込む練習をする時期です。大人が食べているものをじっと見ていたり、よだれが出てきたり、口をもぐもぐ動かす様子が見られたら、ゴックン期のタイミングです。離乳食をスタートしてみましょう。
食べる時の姿勢
この頃から大切なのは、食べる時の姿勢です。正しい姿勢をとることで頭部が安定し、しっかり噛めるようになります。この食べる時の姿勢が咬合育成(歯並びや噛み合わせ)に大きく影響します。大切なことは、足の裏側が床にしっかりとついていることです。
足裏が床に着いていないと、姿勢が安定しません。身体がくねくねとなったり、背もたれに食事中寄りかかってしまったりと姿勢の悪い食べ方が身についてしまいます。
添い乳について
食べる時の姿勢として、この時期に気をつけたいのが添い乳です。夜中に布団から出ずにすむ添い乳はお母さんにとっても楽ですし、おっぱいですぐに寝てくれる赤ちゃんも多いので、添い乳で寝かしつけをしているお母さんは多いと思います。その時に気をつけたいのが途中でうっかり寝入ってしまうことです。赤ちゃんがお母さんのおっぱいをくわえたまま眠ることのないようにしてください。これも咬合育成に影響します。
※添い乳とはお母さんが寝た状態で、起き上がらずに授乳する方法です。
正しい姿勢で食事をするといいことが
両方の顎関節をしっかりと使うため、噛む回数が増えて、さまざまな全身健康につながります。
・満腹感が得られやすくなる
・食べ物の消化がよくなる
・食べる所作が美しくなる
・インナーマッスルが鍛えられる
足を組んで左右どちらかに体重を傾けて食事をすると、体重を傾けた側の顎関節に負担がかかり、片噛みになってしまいます。片噛みは、お口の機能がまんべんなく使われないため、早食や、噛む回数が減る原因の1つになります。
正しい姿勢は、肩こりや腰痛の予防にもなります。
ご自身の生活スタイルに合わせて、朝食だけ、夕食だけ等できることから姿勢を意識してみてください。