こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。
「インプラントを埋入した後も歯磨きをしたほうがいいの?」「インプラント治療後の歯磨き方法を知りたい」「歯磨き粉は何を使えばいいんだろう?」とお悩みではありませんか。インプラント自体はむし歯にはなりませんが、インプラントを長く使い続けるためには、口腔ケアは欠かせません。
本記事では、インプラント後の歯磨きの方法と、インプラントを長持ちさせるコツについて詳しく解説します。インプラントを長く使い続けるための歯磨きの仕方がわかりますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
インプラント後の歯磨きが重要な理由
インプラント後の歯磨きは、インプラントを長く使い続けるために不可欠です。インプラント自体は人工物なのでむし歯にはなりませんが、歯磨きを怠るとインプラントに隣接する天然歯はむし歯になります。また、インプラント周囲炎という感染症を引き起こす可能性も高いです。
インプラント周囲炎は進行が速く、重症化するとあごの骨が溶けていく病気です。骨が溶けるとインプラントと骨の結合が弱まり、最悪の場合はインプラントが脱落して再度治療が必要になります。
そのため、インプラントを長持ちさせるためには、毎日の歯磨きでお口の中を清潔に保つことが重要なのです。
インプラント後の歯磨きのやり方!
以下、インプラント後の正しい歯磨きのやり方を3つご紹介します。
- 治療段階で歯ブラシの毛の硬さを変える
- 毛先の細い歯ブラシを使用する
- フロスや歯間ブラシを使用する
治療段階で歯ブラシの毛の硬さを変える
インプラントを埋めた直後は、埋め込んだ部分が非常にデリケートな状態です。その状態で毛が硬い歯ブラシで歯磨きをすると、患部を刺激して出血や炎症を招くおそれがあります。しばらくは毛先がやわらかい歯ブラシを使用するとよいでしょう。
手術後の痛みや腫れが落ち着いてきたら、やわらかめ、もしくはふつうの硬さの歯ブラシを使用しましょう。
ただし、回復したからといって強い力でゴシゴシと歯を磨くのは避けましょう。ペンを持つように歯ブラシを持てば、力をコントロールしやすいです。
毛先の細い歯ブラシを使用する
前述のとおり、インプラントを埋めた直後の患部は非常にデリケートなため、毛先が細い歯ブラシで優しく丁寧に歯磨きをしましょう。毛先が細い歯ブラシであれば、歯ぐきを傷つけずに歯と歯の間の歯垢や歯石を取り除けるため、インプラント周囲炎の予防にもなります。
フロスや歯間ブラシを使用する
インプラント治療後は、歯ブラシだけではなく、フロスや歯間ブラシを用いて口腔内ケアを行うことも大切です。歯と歯の間や奥歯の裏側など、歯ブラシでは届きにくい箇所も、フロスや歯間ブラシであれば汚れを取り除けます。
磨き残しは、むし歯やインプラント周囲炎の原因となります。フロスや歯間ブラシを活用しながら口腔内を清潔に保ちましょう。
インプラント後の歯磨き粉の選び方
歯磨き粉選びも大切です。以下、インプラント後の歯磨き粉の選び方を3つ紹介します。
- フッ素が配合されている
- 研磨剤入りの歯磨き粉は使わない
- 口内の状態に合わせて選ぶ
それぞれ解説します。
フッ素が配合されている
インプラント後の歯磨きではフッ素入りの歯磨き粉を使用しましょう。フッ素には、歯の表面を強化したり細菌の働きを抑制したりする効果があります。そのため、むし歯の予防はもちろんのこと、インプラント周囲炎の予防にも効果を発揮するのです。
インプラント周囲のトラブルやむし歯を予防するためにも、フッ素入りの歯磨き粉を使用しましょう。
研磨剤入りの歯磨き粉は使わない
インプラント治療後は、研磨剤や顆粒入りの歯磨き粉を使用しないようにしましょう。研磨剤入りの歯磨き粉は歯の表面に付着した汚れをとるのに効果的ですが、インプラントの人工歯を傷つける恐れがあります。
また、歯ぐきの間に研磨剤や顆粒が入り込むと、炎症を引き起こすかもしれません。インプラント治療後は研磨剤や顆粒が入った歯磨き粉は避けた方ほうがよいでしょう。
口内の状態に合わせて選ぶ
インプラント後の歯磨き粉選びは、口腔内の状態を考慮することが大切です。たとえば、むし歯や歯周病の心配がある場合は、むし歯予防、殺菌・抗炎症作用などの効果がある歯磨き粉を選ぶとよいでしょう。
口腔内の状況に合わせて歯磨き粉を選び、むし歯や歯周病などのトラブルを避けられれば、インプラントを長期的に維持できるでしょう。
インプラント後に歯磨きをする際の注意点
ここまで、インプラント後の歯磨きのやり方や、歯磨き粉の選び方について解説しました。インプラント後に歯磨きをする際の注意点は、以下のとおりです。
- 手術当日は患部を磨かない
- 患部への刺激は避ける
- 仮歯を丁寧に磨く
それぞれ解説します。
手術当日は患部を磨かない
インプラント治療直後は唾液に血が混じることがあるため、うがいや歯磨きをしたくなるかもしれませんが避けましょう。インプラント治療後の患部は非常にデリケートなため、うがいや歯磨きによって不必要に刺激を与えるおそれがあるからです。
インプラントを埋入してから2〜3日の間は、強く磨かないようにしましょう。
患部への刺激は避ける
インプラント手術直後は、患部への刺激を避けることが重要です。インプラントを入れた部分には刺激を与えないように、優しく丁寧に歯磨きしてください。
食べものに関しても、手術から3日程度は硬い食べものを避け、柔らかい食事を摂るように心がけましょう。
仮歯を丁寧に磨く
インプラント治療後に入れた仮歯も、丁寧に磨きましょう。天然歯ではないためむし歯になることはありませんが、汚れが付着しやすいため、歯磨きを怠ると口臭やインプラント周囲炎の原因になります。
仮歯はプラスチックでできているため、強い力を加えたり噛み締めたりすると破損するおそれがあります。通常の歯やインプラントの人工歯と同じように使うことは避け、清潔に保ちましょう。
インプラントを長持ちさせるポイント
インプラントを長持ちさせるには、以下の3つのポイントを守ることが重要です。
- セルフケアを丁寧に行う
- 定期的にメンテナンスを受ける
- たばこを吸わない
順番に見ていきましょう。
セルフケアを丁寧に行う
インプラントを長持ちさせるためには、日頃のセルフケアが必要不可欠です。歯磨きが十分に行えていないと、磨き残しから細菌が発生しインプラント周囲炎の原因になります。
十分に磨けているか不安な方は、歯科医院で歯磨き指導をしてもらい、正しい磨き方を身に付けましょう。
定期的にメンテナンスを受ける
インプラント後の歯磨きはもちろん重要ですが、インプラントを長持ちさせるためには歯科医院での3ヶ月に一度の定期的なメンテナンスも欠かせません。歯科医院でのメンテナンスでは、口腔内のクリーニングはもちろん、インプラントの異常がないかチェックし、必要に応じて対処してもらえます。
歯磨きだけで十分と過信せず、3ヶ月に一度メンテナンスを受けてインプラントの寿命を延ばしましょう。
たばこを吸わない
たばこに含まれるニコチンは、インプラントが骨に定着するのを阻害します。そのほかにも、免疫力を低下させる性質もあるため、歯周病やインプラント周囲炎になる可能性が高くなります。
インプラントを長持ちさせるためにも、治療をきっかけに禁煙を検討してはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、インプラント後の歯磨き方法と長持ちさせるポイントについて解説しました。
インプラントはむし歯にならないからといって歯磨きを怠ると、むし歯やインプラント周囲炎の原因になります。最悪の場合、インプラントが脱落することがあります。
このような事態を避けるためには、毎日の歯磨きをしっかりと行い、むし歯やインプラント周囲炎を予防することが重要です。加えて、3ヶ月に一度歯科医院でメンテナンスを受ければ、インプラントを長期的に維持することにつながるでしょう。
インプラント治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
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