こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。
インプラント手術後の食事は普通に摂っていいのか、注意点などはないのか、疑問を感じてはいませんか。インプラント手術後は、食事に気をつかうのはもちろん、適切なケアがおこなわれていないと感染や炎症のリスクが高まる可能性があります。
そのため、インプラントの術後はどのような食事を摂るべきなのか、どのような症状に注意すべきかを事前に理解しておくことが大切です。
本記事では、インプラント手術後の食事に関するポイントと、術後に特に注意が必要な症状について解説します。
目次
インプラント手術後の口腔内の状態
インプラント手術後の口腔内は、非常に敏感な状態になります。手術直後は、インプラントが埋め込まれた歯茎や周辺に腫れや痛みが見られることが一般的です。
痛みや腫れは、数日から1週間程度かけて少しずつ和らいでいきます。痛みが長引く場合や腫れがひどい場合は、何らかの問題が発生している可能性があるため早めに確認してもらうようにしましょう。
また、治療中は、インプラント体とあごの骨が結合するまでの待機期間があります。待機期間中も患部は敏感な状態が続くため、インプラント周辺の組織に過度な負担をかけ過ぎないことが大切です。
術後しばらくは食事内容に気をつけて、口腔内を清潔に保つことが重要です。
インプラント手術後の食事で気をつけること
インプラント手術後の食事は、手術の成功と回復のスピードに影響するため注意が必要です。以下に、インプラント手術後の食事について具体的に気をつけるべきポイントを解説していきます。
インプラント手術直後
インプラント手術直後は、傷口が敏感な状態であるため特に注意が必要な時期です。
麻酔が完全に切れるまでは、食事はしないようにしましょう。手術直後は、麻酔の影響で口の感覚が鈍っている状態です。誤って頬や舌を噛んで口内を傷つけたり、温度感覚も鈍るため火傷のリスクもあります。
食事は、麻酔が切れた後に摂るようにしましょう。もしくは、インプラント手術の直前に食事を終わらせておきましょう。
また、麻酔が切れた後の食事内容にも注意が必要です。最初の24時間は特に、やわらかい食べ物を選ぶように心がけてください。
避けるべき食べ物
インプラント直後の傷口は非常に敏感な状態です。硬い食べ物や粘着性の高いものは、インプラント部位に余計な負担をかけるため避けるようにしましょう。
また、辛い食品や酸性の強い食品は、傷口を刺激してしまうため控えるのが望ましいです。傷口の治癒が遅くなる原因にもなるため、注意するようにしましょう。
推奨される食べ物
手術直後には、スープやおかゆ・ゼリーやヨーグルトなどのやわらかい食べ物を選びましょう。熱すぎるものは避けて、冷たいまたは室温の食品を選択してください。
手術後は、歯茎に負担がかからない噛む必要がない食べ物を選択するといいでしょう。また、冷たい食品は炎症を抑える効果も期待できます。
術後数日から1週間
インプラント手術後の数日から1週間は、少しずつ通常の食事に戻す期間になります。
しかし、傷口がまだ敏感な状態であるため、食事内容は引き続き注意する必要があります。この時期も基本的には、やわらかい食品を選ぶようにしましょう。
例えば、うどんや豆腐、煮込み料理など、食材がやわらかく調理されていて咀嚼の負担が少ないメニューが良いでしょう。飲み物に関しては、水やお茶などを積極的に摂取し、炭酸飲料やアルコールなど、歯茎を刺激するリスクが高い飲み物は避けてください。
待機期間中
インプラント手術から1週間以上経過し、インプラントが徐々に定着してきたら、食事の選択肢を増やすことができます。
この時期は、咀嚼のバランスに注意しましょう。インプラント治療が完了するまでは、片側で食べ物を咀嚼する方が増加します。硬い食べ物などによる咀嚼の負担が片側に偏ると、顎関節症の原因になることもあるので控えるようにしましょう。
食事以外で気をつけること
インプラント手術後の食事内容については気にされる方が多いですが、それ以外にも注意すべきことがいくつかあります。手術後の回復を促進し、インプラントを長持ちさせるためにも食事以外の注意点も確認しておく必要があるでしょう。
以下に、インプラント手術後に食事以外で気をつけることを紹介します。
セルフケアを徹底する
インプラント手術後は、傷口が敏感な状態なので最初の数日間は特に注意が必要です。インプラント手術当日は、うがいや歯磨きは避けるようにしましょう。
手術から数日間はできる限り刺激を避けるべき期間なので、術部の歯磨きのタイミングは歯科医師の指示に従うことが大切です。術部の歯磨きは、柔らかめのハブラシを選択して傷口を刺激しないように優しく行うよう心がけてください。
また、激しくうがいをすることも避けましょう。
喫煙・アルコールは避ける
インプラント治療は外科的手術をともなうため、免疫力と治癒力が必要です。免疫力と治癒力を高めるためには、患部に適切な血流があることが重要でしょう。
喫煙や過度なアルコール摂取は、血管を収縮させるため血流を確保できない原因になります。治癒が遅れてしまうと、細菌感染のリスクやインプラント体とあごの骨の結合が上手くいかないリスクが高まるため注意が必要です。
インプラントの成功率を高めるためにも、禁煙や禁酒も視野に入れるようにしましょう。
生活習慣を整える
睡眠不足や偏った食事、精神的なストレスも抵抗力が下がる原因になるため、インプラントの治癒に悪影響を与える可能性があります。リラックスした環境で過ごし、ストレスを軽減するように心がけましょう。
生活が不規則だと自覚している方は、改善できる点から整えていくことが大切です。
定期メンテナンスに通う
インプラント手術後は、定期的に歯科医院を受診して経過を確認してもらいましょう。傷口の変化など自分では気が付かない部分も、早期に発見して対処してもらうことが可能です。
また、インプラント治療後もインプラントを長持ちさせるために3ヶ月に一度メンテナンスに通うようにしましょう。
インプラント手術後に注意が必要な症状
インプラント手術は、術後の経過に十分に注意が必要です。術後の異常や違和感に気づいた際には、早めに対応しましょう。
ここでは、インプラント手術後に注意すべき症状について詳しく解説します。
術後の痛みや腫れ
インプラント手術後、数日間は痛みや腫れがみられます。歯茎の切開や骨の切削を伴うため、腫れたり痛みが発生したりするのは異常な現象ではありません。
しかし、痛みや腫れがなどの症状が長引いたり、次第に悪化したりする場合は注意が必要です。通常、手術後数日で痛みや腫れは少しずつ和らいでいきます。
強い痛みや腫れが1週間以上続く場合や痛みが増していく場合は、インプラントの周囲で炎症が発生している可能性があります。早急に歯科医院を受診して確認してもらいましょう。
出血が止まらない
インプラント手術後の出血は、通常数時間以内に収まります。手術当日は血がジワジワと滲むような出血があるでしょう。
しかし、長時間にわたって出血が続く場合は、トラブルが生じている可能性が考えられます。血が止まらない場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。
出血を放置すると感染症につながるリスクが高まるため、早めに歯科医師に確認してもらいましょう。
食事中の違和感や痛み
インプラント後に食事をする際、違和感や痛みを感じることがあります。術後の違和感は誰にでも起こりますが、時間が経過しても違和感や痛みが改善しない場合はインプラントに問題が生じている可能性があるでしょう。
インプラントがあごの骨に結合されていない可能性があり、再調整が必要になることがあります。
インプラント周囲の歯茎の異常
インプラント周囲の歯茎が赤く腫れている、膿が出るなどの場合は、インプラント周囲の歯茎が細菌感染している可能性が高いです。とくに膿が出る場合は、歯周病に似た状態が発生している可能性が高いでしょう。
インプラントとあごの骨の結合に支障が出るため、速やかな治療が求められます。感染が進行すると、インプラント自体を除去しなくてはならないケースもあるため早めに歯科医院を受診しましょう。
体調不良や発熱
インプラント手術後に全身の体調不良や発熱がある場合、インプラント周囲に感染が広がっている可能性があります。インプラント手術では、術後の細菌感染を防ぐために抗生物質が処方されます。
発熱などの症状がみられる場合は効果が出るまでに時間がかかることがありますが、発熱が続く場合や38度以上の高熱が出る場合は注意が必要です。感染が全身に広がってしまうと全身の健康状態が悪くなる可能性があります。
体調が悪くなった際には放置せずに相談するようにしましょう。
まとめ
インプラント治療をスムーズに進めるためには、術後の適切な食事と注意深いケアが必要不可欠です。術後の食事は、歯茎に負担がかからないようにやわらかい栄養価の高い食品を選ぶようにしましょう。
また、腫れや痛みなどの症状が続く場合や気になる症状が現れた場合は、速やかに歯科医院を受診して相談するようにしましょう。インプラント治療を成功させるためには、術後のケアをしっかりと行い健康な口腔環境を維持することが大切です。
インプラント治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
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