2024/10/23

インプラントと差し歯は何が違う?費用や治療期間、寿命、審美性を比較

こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

インプラントと差し歯の違いを考えている女性

インプラントと差し歯の違いをご存じですか。インプラントと差し歯はどちらも噛む機能を回復させるための治療法ですが、適応症例が異なります。そのため、ご自身がどちらの治療法を選択できるのか理解する必要があるでしょう。

本記事では、インプラントと差し歯の違いに焦点を当て、治療期間・寿命・審美性などを比較していきます。インプラントと差し歯どちらの治療が自分の適応なのか確認したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

インプラントと差し歯の違い

インプラントと差し歯

インプラントと差し歯の違いは、歯の根の部分が残っているか否かにあります。差し歯はご自身の歯が残っている場合に行われる治療法で、土台を作って人工の歯を被せて、噛む機能を回復させます。歯の根も全てない方は、差し歯の治療を選択することができません。

一方、インプラントは歯を失った場合におこなう治療法です。根が残っている場合は、その部分の除去から始めなければなりません。インプラント体と呼ばれる人工歯根をあごの骨に埋め込み、その上に被せ物を被せて噛む機能を回復させる治療法です。

また、インプラント治療は保険適用外の自由診療になるため、費用は全額自己負担しなければなりません。差し歯治療には保険適用されるため、保険内の素材を選択すれば安価に治療することも可能です。

インプラントと差し歯の費用を比較

インプラントと差し歯の費用を比較イメージ

インプラントと差し歯では、費用に差が見られるのでしょうか。インプラントと差し歯の費用相場を、表にまとめました。

<インプラントと差し歯の費用相場>

種類費用相場
インプラント1歯35〜50万円
差し歯保険診療:1歯3,000〜1万円
自由診療: 1歯4〜20万円

インプラントと差し歯では、費用に大きな違いがあります。インプラントは一部の症例を除いて、保険適用外の自由診療です。そのため1歯あたり約35〜50万円と高額な治療費がかかります。

ただし、あごの骨の状態によっては、骨造成や骨移植が必要な症例があります。この場合、術式によって異なりますが追加で5〜35万円ほどの費用がかかるでしょう。

一方、差し歯は保険適用が可能なため、保険を利用すれば1本あたり3,000〜1万円ほどで治療することが可能です。

しかし、保険治療は最低限の機能性と審美性を回復させる治療法であるため、高い機能性と審美性を求める場合は自由診療を選択する必要があります。自由診療の差し歯は1歯あたり4〜20万円ほどが相場になります。

費用は高額になりますが、自由診療を選択すると審美性・耐久性も優れた高品質な素材を選択可能です。

インプラントと差し歯の治療期間を比較

インプラントと差し歯の治療期間を比較イメージ

インプラントと差し歯では、治療期間にも大きな差があります。

差し歯の治療期間

差し歯の治療ではご自身の歯を利用するため、治療期間が短いことが多いです。通院回数は2〜4回、治療期間は約1〜2か月が一般的です。

ただし、神経の治療が必要なケースでは、根管が清潔な状態になるまで洗浄・消毒しなければなりません。根管の状態によっては、治療期間が長くなる可能性があるでしょう。

インプラントの治療期間

インプラント治療の治療期間は、4か月〜半年ほどで症例によっては1年ほどかかるケースがあります。インプラントでは、インプラント体とあごの骨が結合することで噛む力を補います。

手術後にあごの骨とインプラント体が結合するまで、上顎で4か月・下顎で3か月ほどの待機期間が必要になるため、治療期間も長い傾向があります。

また、骨の量が不足している場合は、骨造成術が必要になります。骨造成術をおこなうと追加で3〜6か月ほどの期間がかかるでしょう。骨が足りない場合でも、骨造成術をおこなうことで十分な骨量を確保できれば、インプラント治療が可能になります。

ただし、当院では周囲の炎症が少ないなど、条件が揃っていれば抜歯した当日に仮歯まで入れる抜歯即時埋入インプラントを採用しています。この対応が可能な場合、2〜3ヶ月ほどでの完了を目指して治療を進めていきます。

この期間で治療が完了しないケースもありますが、通常のインプラント治療よりは早く治療を終えられるでしょう。

インプラントと差し歯の寿命を比較

インプラントと差し歯の寿命イメージ

寿命にも、インプラントと差し歯では差がみられます。インプラントと差し歯の寿命の目安は以下のとおりです。

<インプラントと差し歯の寿命の目安>

種類目安の寿命
インプラント10〜15年
差し歯保険診療:5〜8年
自由診療:10〜15年

インプラントの平均寿命は10〜15年とされています。なお、適切にメンテナンスができていれば20年以上使用できることも少なくありません。インプラントは、長期間高い審美性と安定した機能を保つことができるでしょう。

差し歯の寿命は、選択する素材や治療方法によって異なります。保険適用の差し歯の寿命は5〜8年ほどが一般的です。虫歯の再発や金属の変形、セメントの劣化などが原因で再治療となるケースが多いでしょう。

自由診療の差し歯は、耐久性の高い素材が使われるため寿命は10〜15年ほどと長持ちすることが期待できます。当院では、25年が経過の症例が増えてきています。

ただし、インプラントや自由診療の差し歯でも、適切なセルフケアと歯科医院での定期メンテナンスがおこなわれていないと寿命が短くなります。日々のセルフケアで汚れをしっかりと除去することも欠かせません。

インプラントも差し歯も同様ですが、歯科医院の定期メンテナンスを受けて、治療部分にトラブルが生じていないか、噛み合わせに異常がないかなどを確認してもらう必要があります。ご自身では気が付かない些細な変化を確認してもらうことも寿命を長く保つポイントです。

なお、当院ではインプラント治療後の定期メンテナンスは、3か月に一度を推奨しています。トラブルを防ぐため、トラブルに早期に対応するためにも、期間を守って受診しましょう。

インプラントと差し歯の審美性を比較

インプラントと差し歯の審美性比較のイメージ

インプラントに使われる被せ物は、セラミックを使用するケースが一般的です。セラミックは、天然歯の見た目の再現性に優れている素材で、色味や透明感・質感などを忠実に再現できます。

また、インプラントは入れ歯やブリッジのように周囲の歯を支えとして利用せず、あごの骨を支えとします。独立しているため安定感があることはもちろん、自然な歯並びを再現できるため外見上ほとんど違和感がありません。

歯を失った際、審美性を求める場合はインプラント治療が適しているかもしれません。

差し歯は、選択する素材によって審美性が大きく左右されます。保険治療の差し歯は、金属やプラスチックを素材として使用するケースが一般的です。

銀歯の場合、金属の色が目立つので自然な見た目とは言えないでしょう。長年の使用により歯茎が変色するメタルタトゥーが起こるリスクもあります。素材にプラスチックが混ざっているCAD /CAM冠は、経年劣化によって変色するため審美性の高い治療法とはいえません。

保険治療は、必要最低限の機能を保つための治療のため、より高品質な治療を希望する場合は自由診療の差し歯を検討する必要があります。自由診療の差し歯であれば、セラミックなどの天然歯に見劣りしない素材を選択できます。

まとめ

インプラントや差し歯によって自身のある笑顔になった女性

インプラントと差し歯では、適応症例が異なります。

インプラントは一般的に歯を失った際に選択する治療法です。差し歯は、ご自身の歯が残っている際に選択できる治療法になります。そのため、歯を失っている症例では差し歯治療は行えません。

インプラントは保険適用外の自由診療になります。機能性・審美性ともに高品質な治療を受けることができますが、費用は高額になるでしょう。 差し歯は保険適用されるため、安価に治療できる点が特徴です。

ただし、保険治療は必要最低限の機能性と審美性を補う治療になるため、審美性が低く寿命が短いなどのデメリットがあります。デメリットも理解したうえで治療を受けるようにしましょう。

差し歯治療でより高品質な治療を希望する場合は、自由診療を検討するとよいかもしれません。自分がどちらの治療の適応となるのか分からない方は、歯科医院を受診して確認してもらうと良いでしょう。

インプラントや差し歯を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

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