こんにちは 長崎県諫早市多良見町 諫早ふじた歯科・矯正歯科です。
早いもので今日から11月に入りました。気温がそこまで下がっていないので中々実感がわきませんが、朝晩と日中との寒暖差もあり体調も崩しやすい季節です。最近流行っているマイコプラズマ肺炎、手足口病に加えてそろそろインフルエンザ対策も必要になってきますね。
さて、歯の健康についてはいかがでしょうか?
来週11月8日は「いい歯の日」です。
改めてお口、歯の健康について考えてみましょう。
「いい歯の日」、これは日本歯科医師会が「8020運動」の一環として、80歳になっても20本以上の歯を保つ事を目標に、生涯自分の歯で食事を美味しく楽しめるようにとの願いが込められています。
歯を健康に保つには毎日の歯みがきなどのお手入れが大切になるのは大前提ですが、定期的なメンテナンスで早期発見、早期治療につながる予防も重要になってきます。
健康な歯はどのようにして身体の健康寿命にかかわってくるのでしょうか。
健康寿命とは
厚生労働省によると、2023年の日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳で、前年度と比較して男性は0.04歳、女性は0.05歳延びています。
また、WHOが発表した世界保健統計2023年度版によると、日本人の平均寿命は現在世界第1位です。
厚生労働省は国民の健康増進の総合的な推進を図る方針の中で、健康寿命の延伸を重要な目的の一つに位置付けました。
ここでの健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限される事なく生活できる期間」と定義づけられています。
健康に長寿を全うしたい!要介護状態にはならないようにしたい!と思うのは誰もが願っていることだと思います。
では、現在日本人における平均寿命と健康寿命の間にはどれほどの差があるのでしょうか。
参考資料・第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会
この時点では、平均寿命と健康寿命の間には男性は約9年、女性では約12年の差があると報告されています。あくまでも平均値ですが、多くの高齢者は寿命が尽きるまでに、何らかの健康上の問題で日常生活が制限された期間を過ごしているということが分かります。
歯の健康と健康寿命の関係
歯が多く残っている人や歯は少なくても義歯やインプラントなどできちんと噛めている人は、歯を失って噛めていない人と比べると、年齢や治療中の病気や生活習慣などの影響を省いたとしても、認知症発症や転倒による危険性が低いということが分かってきています。
逆に噛めていない人は認知症の発症リスクが最大1.9倍、転倒するリスクは2.5倍になるそうです。
更に要介護認定を受けやすい方は1.2倍。つまり要介護状態になる危険性も歯が少ない人ほど高いことも分かってきています。
兵庫県某町の報告では、80歳全員の調査(2011年)をしており、8020を達成している80歳の方が(1992年)からの20年間で約3倍になっていたそうです。
つまり元気な高齢者でいるには、できるだけ自分の歯を残すことが秘訣となりそうです。しかし万が一、歯を失ってもしっかり入れ歯を使えばあらゆる機能は維持されるので、かかりつけ歯科診療所で相談しながら定期的なチェックが重要ということになります。
以上のように、歯の多い人ほどまたはすでに自分の歯を失っても入れ歯などで、口腔機能を回復できている高齢者は認知症になりにくく、転倒も少ないということが分かってきています。
口腔機能を維持することは要介護になりやすい病気を予防し、健康寿命を延ばす可能性が高いと思われます。また最期まで自分の口から美味しいものを食べられるように、ぜひかかりつけの歯科医院にご相談ください。
長崎県諫早市多良見町中里129-14
医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科
電話番号 0957-43-2212