2025/01/20

矯正治療にかかる費用の目安

矯正治療にかかる費用の目安について

 

歯並びや噛み合わせの問題で悩んでいる方、またはお子さんの歯の成長に不安を感じている親御さんにとって、矯正治療は非常に魅力的な解決策です。しかし、多くの方が矯正治療に踏み切る際に気になるのが「費用」です。本コラムでは、矯正治療にかかる費用の目安について、矯正の種類ごとに詳しく解説いたします。費用の相場を理解し、適切な選択をするための参考にしていただければ幸いです。

床矯正

▼矯正の種類(部分矯正と全体矯正)

 

矯正治療は大きく分けて部分矯正と全体矯正の2種類があります。それぞれの特徴と、どのような場合に選ばれるのかを見ていきましょう。

 

◎部分矯正

 

部分矯正は、特定の部位だけを矯正する治療法です。例えば、前歯の歪みや、奥歯の噛み合わせの調整などが対象となります。部分的な矯正は、比較的短期間で終了することが多く、全体矯正よりも費用が抑えられる点が特徴です。

 

◎全体矯正

 

全体矯正は、上下全ての歯を対象にした矯正治療です。歯並び全体や噛み合わせの改善を目指し、長期間にわたる治療が必要とされます。全体矯正は、歯の健康を総合的に改善するため、部分矯正では対応できない広範な問題にも対処できます。

 

▼部分矯正にかかる費用

 

部分矯正の費用は、治療範囲や使用する装置によって異なりますが、一般的な相場を紹介します。

 

◎部分矯正の費用の目安

 

部分矯正の費用はおおよそ30万円から60万円程度です。この費用には、初診料、装置の装着費用、定期検診費用が含まれます。特に前歯の矯正は比較的簡単で、短期間で終了するため費用も抑えられますが、奥歯や噛み合わせの調整が必要な場合は、費用が増加することがあります。

 

◎部分矯正のメリットとデメリット

 

部分矯正の最大のメリットは、費用が全体矯正に比べて低く抑えられる点です。また、治療期間も短いため、早く効果を実感することができます。しかし、部分的な矯正では全体の噛み合わせに影響を与える可能性があるため、治療後に再調整が必要になることもあります。

 

▼全体矯正に掛かる費用

 

次に、全体矯正にかかる費用について詳しく見ていきます。全体矯正は部分矯正に比べて費用が高くなりますが、歯全体の健康を改善するために非常に効果的です。

 

◎全体矯正の費用の目安

 

全体矯正の費用はおおよそ80万円から150万円程度です。これは、装置の種類や治療の難易度、治療期間によって大きく変動します。例えば、メタルブラケットを使用する場合と、見えにくいセラミックブラケットやリンガルブラケットを使用する場合では、後者の方が高額になります。また、インビザラインなどのマウスピース型矯正装置も費用が高くなる傾向があります。

 

◎全体矯正のメリットとデメリット

 

全体矯正の最大のメリットは、歯全体の並びと噛み合わせを最適化できる点です。これにより、見た目の改善だけでなく、噛む機能や発音の改善、歯の健康維持にも寄与します。しかし、費用が高く、治療期間が長期にわたるため、経済的な負担や治療への継続的な取り組みが必要となります。

 

▼矯正治療に保険が適用されない?

 

矯正治療を検討されている方にとって、保険が適用されるかどうかは重要なポイントです。矯正治療の費用は一般的に高額で、保険が適用されるかどうかによって、患者さんの経済的負担が大きく変わります。

◎保険が適用される矯正治療の条件

 

日本において、矯正治療に保険が適用される条件は非常に限定的です。以下のようなケースが対象となります。

 

  1. 先天性異常によるもの

 

先天性の異常、例えば唇裂・口蓋裂などの重度の口腔内の異常がある場合、矯正治療が保険適用となることがあります。これらの異常は、日常生活に支障をきたすため、早期の治療が必要とされます。

 

  1. 重度の咬合異常

 

噛み合わせに重大な問題があり、日常生活に大きな影響を及ぼす場合も保険が適用されることがあります。具体的には、下顎前突(しゃくれ)や上顎前突(出っ歯)など、機能的な問題がある場合です。

 

  1. 外科的矯正治療

 

顎変形症などの外科的な手術を伴う矯正治療も保険適用の対象となります。これらは単なる見た目の改善ではなく、咀嚼機能や発音の改善を目的としています。

 

◎保険適用外の矯正治療

 

一般的な歯並びの改善を目的とした矯正治療は、原則として保険適用外です。例えば、見た目を良くするための部分矯正や全体矯正は、審美目的とされ、保険適用とはなりません。これらの治療には、患者さん自身が全額費用を負担する必要があります。

 

◎矯正治療は自費であることを前提に

 

矯正治療に保険が適用される条件は非常に限定的で、先天性異常や重度の咬合異常、外科的矯正治療が主な対象となります。一方、審美目的の矯正治療は保険適用外であり、高額な費用がかかることを理解しておく必要があります。患者さんや親御さんは、治療の目的や費用の相場をよく考慮し、適切な治療方法を選ぶことが重要です。

 

▼矯正治療の費用を抑える方法は?

 

矯正治療の高額な費用を少しでも抑えたい。そのお気持ちはよくわかります。それであh矯正の費用の相場を理解しながら、経済的な負担を軽減するための具体的な手段を探っていきましょう。

 

◎矯正治療の費用を抑えるポイント

 

  1. 保険適用の可能性を確認する

 

まず、保険が適用されるかどうかを確認することが重要です。前回の記事でも触れたように、先天性の異常や重度の咬合異常、外科的矯正治療の場合、保険適用となることがあります。保険適用となることで、費用の大部分がカバーされ、患者さんの負担が大幅に軽減されます。まずは、歯科医師に相談し、保険適用の対象となるか確認してみましょう。

 

  1. 矯正治療の種類を選ぶ

 

矯正治療にはさまざまな種類があり、それぞれ費用が異なります。例えば、メタルブラケットは比較的安価であり、費用を抑えたい方に向いています。一方、セラミックブラケットやマウスピース型のインビザラインは見た目に優れていますが、費用が高くなります。治療の目的や予算に応じて、最適な治療法を選ぶことが大切です。

 

  1. 歯科医院ごとの費用を比較する

 

矯正治療の費用は、歯科医院によって異なります。治療を始める前に、複数の歯科医院でカウンセリングを受け、費用の見積もりを取ることをお勧めします。同じ治療内容でも費用に差があるため、比較検討することで費用を抑えることができます。また、医院の評判や治療実績も確認し、信頼できる医院を選ぶことが重要です。

 

  1. 分割払いの活用

 

矯正治療の費用を一括で支払うことが難しい場合、分割払いを活用する方法もあります。多くの歯科医院では、患者さんの負担を軽減するために分割払いを提供しています。無理のない範囲で月々の支払いを計画し、家計に負担をかけずに治療を進めることができます。

 

  1. 矯正治療のタイミングを考える

 

お子さんの矯正治療は、早期に開始することで費用を抑えることができる場合があります。乳歯から永久歯への生え変わりの時期に治療を始めることで、短期間で効果を得られることが多いため、結果的に費用が低く抑えられることがあります。定期的な歯科検診を通じて、最適なタイミングを見極めることが大切です。

 

◎矯正を無理なく受けられる方法を探しましょう

 

矯正治療は費用が高額になることが多いため、経済的な負担を軽減するための方法を知っておくことが重要です。保険適用の確認、治療法の選択、歯科医院ごとの費用比較、分割払いの活用、治療のタイミングなど、さまざまな工夫を取り入れることで、矯正の費用を抑えることができます。皆さんが無理なく治療を受けられるよう、しっかりと計画を立てて進めていきましょう。

 

▼まとめ

 

矯正治療は、歯並びや噛み合わせの改善に非常に有効ですが、費用が大きなハードルになることもあります。本コラムで紹介した部分矯正と全体矯正の費用の目安を参考に、治療の選択肢を検討していただければと思います。費用の相場を理解し、無理のない範囲で最適な治療を選ぶことで、健康な歯と美しい笑顔を手に入れることができます。矯正治療を始める前に、しっかりとした情報収集とカウンセリングを行い、自分に合った治療方法を見つけてください。

長崎県諫早市多良見町中里129-14

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