こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。

虫歯などで歯を失った場合「できるだけ早くインプラントで歯を補いたい」という方もいらっしゃるでしょう。結論からお伝えすると、歯を抜くと同時にインプラント手術を行えるケースもあります。

このような方法を抜歯即時埋入法といい、手術の回数を減らせるため治療にかかる期間の短縮にもつながります。

今回は、歯を抜いた後どれくらいでインプラント治療ができるのか、歯を抜いてから数年経過していても手術が受けられるのかについて解説します。歯を抜いた後すぐに手術を受けるメリット・デメリットなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

抜歯後どれくらいでインプラント治療できる？

インプラント治療では、抜歯後に歯茎の状態が元に戻ってから人工歯根を埋め込みます。個人差はありますが、歯を抜いてから歯ぐきの状態が落ち着くまでには約2か月かかります。その後CT検査などを行って治療計画を立てるので、手術までには3か月ほど要するでしょう。

しかし、骨や歯ぐきが良好な状態であれば、歯を抜くのと同時に人工歯根の埋入を行う抜歯即時埋入法が適応できます。2つの処置を同時に行うため、新たに歯ぐきを切開する必要がなく、手術にかかる負担を軽減できるでしょう。

当院でも抜歯即時埋入法を行っていますが、クリニックによっては対応していないケースや患者さまの歯ぐきや顎の骨の状態によっては適応できないケースもあります。そのため、この手術を希望する方は、歯を抜く前に歯科医師と相談する必要があります。

抜歯から数年経過していてもインプラント治療できる？

歯を抜いてから一定の期間が経過して、インプラントを検討している方もいるかもしれません。例えば、虫歯で歯が抜け落ちた際に、そのままの状態にしているケースもあるでしょう。

部分入れ歯やブリッジなどを選択したものの、寿命を迎えたため新たにインプラントを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、歯を抜いてから数年経過していても手術が受けられないということはありません。場合によっては骨造成が必要となることがあるので、歯科医師に相談してみましょう。

追加の処置が必要になるケース

追加の処置が必要になるケースは、以下のとおりです。

ただし、抜歯してから数年経過した後の骨や歯の状態は、患者さま一人ひとりによって異なります。個々に合った方法を検討する必要がありますので、まずは歯科医院で詳しい検査を受けることが大切です。

骨の状態が悪くなっている

歯が欠損した状態が長く続いていると、骨の吸収が進み、骨密度が低下します。安定した状態で人工歯根を埋め込むためには十分な骨量や骨密度が必要となるため、骨の状態によっては手術が難しくなることが考えられるでしょう。

このようなケースでは、骨を再生するための治療が必要になる可能性が高いです。

周辺の歯に影響が出ている

歯がない状態が長期におよぶと、そのすき間を埋めるために周囲の歯が動く可能性があります。失った部分の両隣の空いたスペースに倒れ込んだり、噛み合っていた歯が徐々に伸びたりすることがあります。

このようなケースでは、インプラント手術の前に矯正を行ったり歯を削ったりすることが必要となるでしょう。

抜歯後すぐにインプラント治療するメリット・デメリット

ここでは、歯を抜いた後すぐに手術を行う治療の特徴やメリット・デメリットについて解説します。

メリット

抜歯後すぐにインプラント治療をするメリットは、以下のとおりです。

手術や通院の回数を減らせる

即時埋入法は、歯を抜くのと同時にインプラントを埋め込む方法です。新たに歯ぐきを切開することないのです、外科手術が1回になるというメリットがあります。その分、通院回数も減らすことが可能です。

治療にかかる期間を短縮できる

通常、歯を抜いてから歯ぐきの状態が回復するまでに一定期間待つ必要がありますが、即時埋入法では待機期間がないため治療にかかる期間を短縮できます。通常のインプラントにかかる期間は4か月〜半年ほどで症例によっては1年ほどかかることもあります。

当院では抜歯即時埋入法を導入しているため、2～3か月ほどでの治療終了を目指せます。

身体への負担が少ない

即時埋入では、新たに歯ぐきを切開する必要がありません。術後の痛みや腫れも抑えられるというメリットもあります。

骨の吸収を抑えることができる

歯がない状態が続くと骨の吸収が進み、骨量や骨密度が低下します。歯を抜いてすぐに手術する方法であれば、骨の吸収を抑えることが可能です。

デメリット

デメリットは、以下の通りです。

骨の状態によっては適応外となる

骨量が不足している場合や骨がやわらかい場合には、適応外となる可能性があります。だれにでも適応できるわけではありませんので、希望する方はクリニックで治療が受けられるかどうかを確認する必要があるでしょう。

治療できるクリニックが限られている

抜歯即時埋入は高度な技術を要するため、全てのクリニックで受けられるわけではありません。多くのクリニックでは、歯を抜いた後1～6か月程度時間を置いてから手術を行うことが一般的です。

そのため、即時埋入を希望する場合には、事前にクリニックで対応可能かどうかを確認するようにしましょう。

抜歯から数年経過してインプラント治療するメリット・デメリット

ここからは、一定期間待機してから人工歯根の埋入を行う治療の特徴やメリット・デメリットについてみていきましょう。

メリット

抜歯から数年後にインプラント治療をするメリットは、以下の通りです。

理想的な位置に埋入しやすい

骨の状態が回復してから手術を行うため、人工歯根を理想的な位置に埋入しやすいというメリットがあります。骨の状態が安定しているため、初期固定がしやすいという特徴もあります。

インプラント治療の適応範囲が広い

抜歯即時埋入法は、顎の骨の状態によっては適応外となることがあります。数年経過してから埋入する場合、骨の状態が安定してから手術が可能か見極めます。必要に応じて骨を増やす前処置を行えるので、適応範囲が広いこともメリットでしょう。

感染症のリスクが抑えられる

虫歯などによって歯を抜く必要があるケースでは、顎の骨が痩せていたり歯ぐきの状態が悪くなっていたりします。その状態で即時埋入を行うと感染症のリスクが高くなることも考えられるでしょう。

待機してから埋入する方法では、歯ぐきや顎の骨の状態が安定してから手術を行います。感染症のリスクが抑えられるというメリットがあります。

デメリット

デメリットは、以下のとおりです。

治療期間が長くなる

待機してから埋入する方法では、歯を抜いてから手術を行うまでに一定期間待機する必要があります。そのため、終了までにかかる期間が長くなるというデメリットがあります。

待機期間中は仮歯を装着することが一般的なので歯が全くない状態になるわけではありませんが、治療を早く終わらせたいと考えている方には負担になるかもしれません。

身体にかかる負担が増える

抜歯してから数年経過してからインプラントを埋入する方法では、歯を抜く時と人工歯根を埋入するときに外科手術が必要となります。手術回数が増えるので、身体への負担が増える点はデメリットといえます。

骨の吸収が進みやすい

歯がない期間が長くなると骨の吸収が進み、顎の骨が痩せやすくなります。場合によっては、審美的な問題が生じることも考えられるでしょう。

まとめ

虫歯などによって歯を抜くことになった場合には、抜歯即時埋入法という選択肢があります。

しかし、さまざまな事情により歯がない期間が長期におよんでいる方もいらっしゃるかもしれません。結論からお伝えすると、抜歯後するでも、歯を抜いてから数年経過していても、インプラント治療を受けることは可能です。

時間が経過していても顎の骨や口腔内の状態が良好であれば、手術を受けられるのです。場合によっては骨を補うことが必要となるケースもありますので、いずれにしても事前に詳しい検査を受けることが大切です。

なお、即時埋入に対応しているクリニックは限られています。当院では対応可能ですので、治療について詳しく知りたい方はお気軽にご相談ください。

インプラント治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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