2025/01/10

歯磨き粉の成分

こんにちは長崎県諫早市多良見町 諫早ふじた歯科・矯正歯科 です。

 

患者さんから、歯磨き粉の「医薬部外品」と、「化粧品」ってどう違いがあるんですか?と言う質問をいただきました。

簡単に言うと、「化粧品」とは基本成分だけから出来ているもの。「医薬部外品」とは基本成分に薬用成分が加えられているものを言います。

 

これらの違いは医薬品医療機器等法により定められています。

この法律から見た歯磨き粉の効果・効能には以下の物があげられます。

 

化粧品の歯磨き粉

・歯石の沈着を防ぐ

・むし歯を防ぐ

・口臭を防ぐ

・歯のやにをとる

・歯を白くする

・口の中を浄化する

・歯垢を除去する

 

医薬部外品の歯磨き粉

・歯周炎の予防

・歯肉炎の予防

・歯石の沈着を防ぐ

・むし歯を防ぐ、またはむし歯の発生及び進行の予防

・口臭の防止

・煙草のやに除去

・歯を白くする

・口の中を浄化する

・口の中を爽快にする

 

などがあります。日本で販売されている歯磨き粉の90%は医薬部外品です。また、市販されている歯磨き粉のうち、およそ91%にフッ化物が配合されています。薬用成分を上手に利用することで、歯科疾患の予防を効果的に行うことが出来ます。

 

以外は歯磨き粉の裏面などに記載されている成分について詳しく紹介したものです。歯磨き粉選びに参考にしてみてください。

 

基本成分とは

・清掃剤(研磨剤):歯の表面を傷つけずプラークやステインなど表面の汚れを落とす(リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、無水ケイ素など)

・湿潤剤:歯磨剤に適度な湿り気と可塑性与える。(グリセリン、ソルビトールなど)

・発泡剤:口中に歯磨剤を拡散させ汚れを除去する(ラウリル硫酸ナトリウムなど)

・粘結剤:粉体と液体成分とを結合させ、保形性や適度の粘性を与える。(カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウムなど)

・香味剤:香味の調和を図る。爽快感と香りをつけ、歯磨剤を使いやすくする(サッカリンナトリウム、メントール、ミント類など)

・保存料:変質を防ぐ(安息香酸ナトリウム、パラベン類など)

 

薬効成分とは

・むし歯予防:フッ化物(フッカナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム)殺菌剤(クロルヘキシジン塩類、塩化ベンゼトニウムなど)プラーク分解酵素(デキストラナーゼ)

・歯周病予防:殺菌剤(クロルヘキシジン塩類、塩化ベンゼトニウムなど)酵素(デキストラナーゼ)

・歯石の沈着予防:ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム

・象牙質知覚過敏の抑制:乳酸アルミニウム、硝酸カリウム

 

いろいろな成分があって難しい!と感じる方はぜひ諫早ふじた歯科・矯正歯科のスタッフにお声がけください。患者さんのお口の状態に合わせた歯磨き粉選びの手助けができるかと思います!

 

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

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