2025/06/02

妊娠中は歯周病に要注意!

妊娠中は歯周病に要注意!ママと赤ちゃんを守るお口の健康

こんにちは、諫早ふじた歯科・矯正歯科です。今日は妊婦さんと歯周病のお話です。

「妊娠してから歯ぐきが腫れやすくなった気がする…」
「つわりで歯みがきがつらくて、ケアができていない…」
「赤ちゃんに影響があるって聞いたけど、本当?」

妊娠中は、体だけでなくお口の中にも様々な変化が起こります。
その中でも特に気をつけたいのが「歯周病」です。

妊婦さん治療

実は、妊娠中の歯周病は、お母さん自身の健康だけでなく、赤ちゃんの成長にも影響する可能性があることがわかってきました。

今回は、妊婦さんに知ってほしい歯周病と妊娠の関係、そしてママと赤ちゃんのためにできるケア方法について、わかりやすくお伝えします。

妊娠中、なぜ歯周病になりやすいの?

妊娠すると、女性の体には大きな変化が訪れます。
その中でも特に影響を与えるのが「女性ホルモンの分泌量の増加」です。

ホルモンの変化によって、以下のようなお口の変化が起こります。

● 歯ぐきが腫れやすくなる

妊娠中はプロゲステロンというホルモンの分泌が増えます。
このホルモンは、歯ぐきの血管を拡張させ、炎症を起こしやすくします。

● 唾液の分泌が減る・性質が変わる

つわりやホルモンの影響で、唾液が減り、お口の中が乾燥しやすくなります。
これが菌の繁殖を促進し、歯周病が進みやすい環境になってしまうのです。

● 食事回数や内容の変化

つわりで食事が小分けになったり、柔らかい甘い物を食べがちになると、口の中に汚れが残りやすくなります。

妊娠中の歯周病が赤ちゃんに与える影響

ここがとても重要なポイントです。

近年の研究では、妊婦さんの歯周病が、早産や低体重児出産のリスクを高める可能性があると報告されています。

歯周病菌が血流を通じて胎盤へ!?

歯ぐきの炎症が進行すると、歯周病菌が血流に乗って体内をめぐることがあります。
それが子宮に到達すると、子宮収縮を促す物質を増加させ、早産を引き起こす原因になることも。

さらに、炎症によって産生される「サイトカイン」という物質が、胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。

つまり、お口の中の健康は、お腹の赤ちゃんの健康にも直結しているのです。

妊娠中に起こりやすいお口のトラブル

妊娠中には、以下のようなお口のトラブルがよく見られます。

  • 歯ぐきが赤く腫れる
  • 歯みがきすると出血する
  • 口臭が気になる
  • 歯が浮いたような感じがする
  • 食べかすがはさまりやすい
  • 虫歯が進行する

これらはすべて、歯周病や虫歯のサインかもしれません。
つわりや体調で歯みがきが難しい時期もあると思いますが、できる範囲でケアを続けることが大切です。

妊婦さんのための歯周病予防法

ここからは、妊娠中でも無理なく取り組めるケア方法をご紹介します。

① 体調の良いタイミングで歯みがきを

つわりがつらいときは、無理に歯みがきする必要はありません。
起き抜けや夜だけでも、体調の良い時間帯を選んで優しくケアしましょう。

小さめのヘッドの歯ブラシにする
歯みがき粉の香りがダメな時は使わなくてもOK
水だけでも良いので、とにかく「汚れを取る」意識を

② フロスや歯間ブラシもゆっくり取り入れて

歯と歯の間は歯周病菌がたまりやすい場所。
無理のない範囲で、フロスや歯間ブラシの習慣もつけましょう。

③ 食後のうがいだけでもOK

つわりで歯ブラシが難しい時は、こまめなうがいだけでも大きな効果があります。
お水でサッと口をゆすぐだけでも、菌の繁殖を抑えることができます。

④ 規則正しい生活・バランスの取れた食事を

栄養バランスの取れた食事は、お口の健康にもつながります。
特にカルシウムやビタミンCは、歯ぐきや骨を健康に保つ栄養素です。

妊娠中の歯科受診はOK?タイミングは?

「妊娠中に歯医者さんに行っても大丈夫?」という質問はよくいただきますが、
基本的には問題ありません。むしろおすすめです。

特に妊娠中期(安定期:16〜27週)は、比較的体調も安定しやすく、治療にも適した時期です。

当院では、妊婦さんの体調に配慮しながら診察・処置を行っていますので、お気軽にご相談ください。

※妊娠初期や後期の治療は、応急処置や軽度の処置に留めることが一般的です。
※必ず、妊娠していることを受付や歯科医師にお伝えください。

出産後も、引き続きケアを!

実は、出産後は赤ちゃんのお世話に追われ、自分のことは後回しになりがち。
でも、出産後も歯周病が進行するケースが多く見られます

産後はホルモンバランスの変化や、寝不足・ストレスなどが重なりやすい時期。
お口の健康にも影響が出やすいため、赤ちゃんと一緒に、ママのケアもしっかりと行いましょう。

まとめ:ママの健康が、赤ちゃんの健康につながる

妊娠中は何かと心配ごとが多いですが、
「お口のケア」もそのひとつとして、しっかり意識してほしいポイントです。

妊娠中の歯周病は、ママだけでなく赤ちゃんの健康にも影響する可能性があります。
でも、正しい知識と少しの心がけで、十分に予防・改善することができます。

諫早ふじた歯科・矯正歯科では、妊婦さんの診療にもやさしく丁寧に対応しています。
「こんなこと聞いてもいいのかな?」ということも、どうぞお気軽にご相談ください。

お口の健康から始める、安心・安全なマタニティライフを一緒にサポートいたします!

長崎県諫早市多良見町中里129-14

医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科

電話番号 0957-43-2212

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