こんにちは。長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」です。
インプラント治療を検討していて、治療の安全性に不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。顎の骨に直接人工歯根を埋め込む手術を伴うので、身体への侵襲によって何らかのトラブルが生じる可能性も考えられます。
起こりうるリスクを理解することや、信頼できる歯科医院選びは重要といえるでしょう。
今回は、インプラント治療の安全性やリスク、歯科医院の選び方について解説します。
目次
インプラントとは
インプラントとは、失った歯を補うことや口元の審美性を高めるために用いられる治療方法のひとつです。人工歯根を顎の骨に直接埋め込み、その上に人工歯を被せます。人工歯根には、人工関節にも用いられる人体と親和性が高いチタン素材などを使用することが一般的です。
治療段階は、大きく3つに分けられます。第1段階では、歯ぐきを切開して顎の骨に穴を開け、人工歯根を埋入します。第2段階では、顎の骨と人工歯根がしっかりと結びつくのを待ちます。
待機期間は、通常、上顎が4ヵ月程度、下顎が3ヵ月程度です。当院の場合、平均して約2~3ヵ月お待ちいただきます。
顎の骨と人工歯根がしっかりと結合したことが確認できれば、第3段階へと移ります。第3段階では、人工歯根の上にアバットメントと呼ばれる部品を装着し、その上に人工歯を取り付けます。
なお、インプラント治療を受けるためには、全身の健康、顎骨や歯ぐきの状態が良好でなければなりません。そのため、まずは歯科医院でカウンセリングや詳しい検査を受ける必要があります。
インプラント治療は安全か?
インプラント治療の普及に伴い、以前に比べれば治療の安全性は高くなっています。成功率は95%程度です。
しかし、インプラント治療では、歯ぐきを切開する・顎の骨に穴を開ける・人工歯根を骨に埋め込むなどの外科的処置が必要となります。重篤なトラブルが引き起こされるリスクはゼロではありません。
そのため、治療を受けるにあたっては、起こりうるリスクをしっかりと理解することや信頼できる歯科医院選びが重要となります。
インプラント治療のリスク
ここからは、治療によって生じる具体的なリスクについて解説していきます。
神経や血管を損傷する
人工歯根を埋め込む際に、神経や血管を傷つける恐れがあります。特に、下顎には下顎神経が走行しており、手術中に損傷すると下顎に痺れや麻痺などの症状が出ることがあります。
また、手術中に大きな血管を傷つけた場合、大量出血を引き起こすリスクが考えられます。一般的に、人工歯根を埋め込む治療の際には、CTを用いて神経や血管の走行をしっかりと把握します。
しかし、歯科医師の診断ミスや技術不足によって、神経や血管を損傷するなどのトラブルが生じる可能性も考えられるのです。
人工歯根が正しい位置に埋入されない
インプラントは、治療計画に基づいて適切な位置に埋入しなければなりません。
しかし、歯科医師の判断や手技に誤りがあった場合、トラブルが引き起こされることがあります。特に、上顎は上顎洞と呼ばれる空洞に隣接しており、人工歯根が突き抜けるケースがあります。この場合、上顎洞に炎症が起こり、次第に周囲にまで炎症が広がるリスクが考えられます。
細菌感染が引き起こされる
インプラント治療では、歯ぐきを切開して人工物を埋め込むため、治療部位の感染リスクが高まります。そのため、使用する器具や機器の滅菌消毒など、徹底した衛生管理が求められます。
衛生環境が不十分な状態で治療が行われると、細菌感染によって人工歯根が脱落するリスクが高くなります。
人工歯根が脱落する
インプラント治療の際に、人工歯根と顎の骨がしっかりと結合せず、人工歯根が抜け落ちることがあります。原因としては、歯周病や喫煙習慣などによる骨量不足が挙げられます。
治療の前には、CTスキャンを用いて骨の厚みや構造を詳しく検査することが一般的です。適切な診断が行われなかった場合には、人工歯根が抜け落ちる可能性があります。
金属アレルギーを発症する
人工歯根には、チタン素材が用いられることが一般的です。チタンは人体との親和性が高く、金属アレルギーのリスクが低いといわれていますが、金属アレルギーを発症するリスクはゼロではありません。
そのため、治療を受ける前に、金属アレルギーの検査を受けることが大切です。なお、治療開始後に金属アレルギーを発症するケースもあります。そのような場合には、人工歯根を取り除く必要があるでしょう。
糖尿病が悪化する
インプラント手術の侵襲によって血糖値が乱高下し、糖尿病が悪化することがあります。また、術後の食事制限が血糖値に影響を及ぼす可能性もあるため、糖尿病の方は歯科治療を受ける前に主治医と相談することが重要です。
インプラント治療を受ける歯科医院の選び方
繰り返しになりますが、安全に治療を受けるためには、歯科医院選びが重要です。ここからは、信頼できる歯科医院の選び方について、いくつかのポイントをご紹介します。
治療の実績があるか
人工歯根を埋入する手術には、確かな知識と高度な技術が求められます。治療を受ける歯科医院を選ぶ際には、歯科医院のHPなどでインプラント手術の症例数を確認し、治療実績が豊富かどうかをチェックすることが重要です。
当院では2,000本以上のインプラントの実績があり、25年経過の症例も増えてきています。
衛生管理が徹底されているか
インプラント治療には外科的な処置が伴うため、感染のリスクが高くなります。そのため、衛生管理が徹底されているかどうかも重要なチェックポイントといえるでしょう。
例えば、治療器具が使い回されていないか、器具がしっかりと消毒・滅菌されているか、手術が個室で行われているかなどが、ポイントして挙げられます。衛生管理には手間やコストがかかるため、費用を削減するために感染対策が不十分になっている歯科医院もあります。
HPなどを確認し、衛生管理の状態について明記されている歯科医院を選ぶと安心です。
歯科用CTスキャンが導入されているか
インプラント治療の安全性を高めるためには、骨の状態や神経・血管の位置を把握することが必要不可欠です。歯科用CTスキャンのデータを用いてコンピューターシミュレーションを行っている歯科医院であれば、手術中のトラブル軽減につながるでしょう。
カウンセリングが実施されているか
信頼できる歯科医院を選ぶためには、事前相談やカウンセリングが実施されているかをチェックすることも大切です。インプラント治療は外科的な処置を伴うことはもちろんですが、費用も高額です。
また、治療期間は短くても数ヵ月かかりますので、納得した上で進める必要があるでしょう。些細な疑問や不安でも、しっかりと患者さまの気持ちに寄り添い、丁寧に対応してくれる歯科医院を選びましょう。
料金が明確化されているか
インプラント治療は、入れ歯やブリッジに比べて費用が高額です。
しかし、中には格安で治療を行っている歯科医院も存在します。「治療にかかる費用をできるだけ抑えたい」という方は多いですが、安いという理由だけで選ぶのはやめましょう。費用の内訳や治療内容、保証内容まで、しっかりと確認する必要があるでしょう。
中には、治療開始後に追加費用が発生するケースもありますので、トータルでどの程度の費用がかかるのかを事前に把握することが大切です。
アフターケアが充実しているか
人工歯を良好な状態で維持していくためには、治療後のメンテナンスが重要です。万が一、噛み合わせの不良や人工歯の不具合が生じた場合でも、すみやかに対応してくれる歯科医院を選ぶとトラブルの早期解決につながります。
なお、インプラント治療においては、歯科医院によって5〜10年の保証制度が設けられていることが一般的です。当院の場合、無料の5年保証を設けています。
治療を開始する前に、治療後のフォロー体制、保証制度の内容や条件についてもしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
インプラントは、独立した歯根を埋め込むことにより、自然な見た目や噛み心地が得られる治療方法です。成功率は高い治療法ですが、神経や血管の損傷、細菌感染、インプラントの脱落といったトラブルが生じる恐れもあります。
また、治療には外科的な処置を伴うため、少なからず身体への侵襲が発生します。そのため、安心・安全に治療を受けるためには、実績が豊富でフォロー体制が充実した歯科医院を選ぶことが大切です。
インプラント治療を検討されている方は、長崎県諫早市にある歯医者「諫早ふじた歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
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長崎県諫早市多良見町中里129-14
医療法人 夢昂会 諫早ふじた歯科・矯正歯科
電話番号 0957-43-2212
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